デジタル・パイプカット
パイプカットと呼ばれる男性不妊化手術は、精巣(正確には精巣上体)から前立腺に精子を運ぶ輸精管を一部結紮・切除することで、精液を無精子状態にして受精能力を失わせる事を目的にする。
この手術は確実なだけに、それを受けた人は、結構な率でそれを悔やみ、また自分の子供を得たいと思う事が多いという(私はあまり聞いた事はないが)。しかし、普通の手順で手術を受けていても、その再疎通術はかなり難しいらしい。
そんなわけで、パイプカットと同等で、かつ可逆的な方法が望まれており、この度、それに答える技術を開発したのが、オーストラリア・アデレード大学電子工学部門でシステム工学を教える、アル-サラウィ教官のグループ。(論文抜粋)
彼らは身体に埋め込むマイクロマシンの研究をしていたが、主な応用として、輸精管内部に無線で開閉が出来る一種の弁を埋め込む事を提案している。このバルブをオン-オフして、必要に応じて(?)受精能力をコントロールする仕組み。
ポリマー製の弁は、体表から注射器で注入するとのこと。普通のパイプカット術の時でも、輸精管には術後も少量精子が残るので、すぐに受精能力が失われるわけではないという問題がある。何度も切り替えが可能になれば、その際、悲喜劇があちこちで起こるような気がする。ましてポリマー製の柔らかマシンが、精子輸送を100%ブロック出来るか、かなり心配。人ごとだから別にいいけど。
なお、写真は輸精管の微細構造で、別にこの技術とは無関係。この星形になった内腔にマイクロマシンが留置されることになるわけだが、パンパンに膨れあがる程の太さのものを詰め込まないと、隙間だらけになるのは必定ですな。<Via>


1 月 31st, 2008 at 12:14 AM
輸精管の内腔が星形なのも、何か理由があるんでしょうね。人体の構造と言うのは緻密に計算されているなと・・感心しました。
単に避妊だけだったら、何もパイプカットしなくても、コンドーム、ペッサリー、殺精子剤、ピル、避妊リング、荻野式・・・と、私が知っているだけでも6つも有るので、それらを上手に組み合わせたらそれほど大変な事じゃないと思いますが・・・。大変なのかな~?
1 月 31st, 2008 at 1:47 AM
それよりも一人っ子政策でギャンギャン言ってた頃の中国で密かに開発されたという、男性用の経口避妊薬はどうなったのでしょう。
1 月 31st, 2008 at 1:51 AM
臍の下あたりに開閉に応じた赤青のランプでも付けたら尚確実でしょう。
問題は運用の困難度でなく、装置の確実さと言う事で。