人のうわさも75日……
昨年12月23日付の「東京福袋」に、「犬にナチス式敬礼を仕込んだ男性、逮捕」というエントリーがあった。
それによれば、年金受給者「ローランド・T」氏が、アドルフと名付けた雑種犬に、「ハイル・ヒトラー!」と叫ぶと右の前足を挙げるよう仕込んだ、というもの。
ドイツでは、ナチスのシンボルや敬礼は厳しく禁止されているため、T氏には5ヶ月の懲役が言い渡されたと書かれている。
この記事をよんで、どうもどこかで聞いたような話だと思い調べたところ、私自身が4年ぐらい前に、ほぼそのままの形のニュースをエントリーしていた。<Link>
もっとも、多少の違いはあり、捕まった男の名前はロナルド・Tというアナグラムになっており、この事件の前に犬の毛をカギ十字型に刈り込んで執行猶予判決を受けていた、というような部分は欠落している。私がエントリーした時、無理してドイツ語サイトも含め、かなり調べたのだが、英国のタブロイド紙以外にソースが全く見つからなかったので、ガセの疑いが高いとした。
Googleで調べる限り、昨年から今年にかけて、かなりの数のサイトがこの記事を事実として報じている。元報道はやはり英国のタブロイド紙であるようだが、アホなことを犬にさせる時代錯誤ナチ信者をからかっているのか、他愛もないイタズラに厳罰を科するドイツ警備当局の硬直ぶりを揶揄したいのか、ガセにしても、4年前とほぼ同じニュースを流す意図がよく判らん。
残念なのは、4年前の報道がネット上には既に残っていない事(私が参照した記事もアーカイブされていない)で、かろうじて某掲示板に転載されている記事を見つけたのみ。Googleが忘れたら、すべてなかった事にしてもいいということなんですかね。
ニュース自体は他愛ないが、正月早々、陰謀論的な悪意の存在すら感じてしまう一件と言えようか。
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<追加および一部訂正>
↑なんて事を書いていたのだが、ドイツ誌「シュピーゲル・オンライン」(もちろん英語版)の記事を読んでみて疑問氷解。要は、4年前の事件の裁判がようやく終わり、ローランド・Tは懲役5ヶ月の刑が確定し、飼い犬アドルフの養育権(?)は彼から正式に取り上げられ、里親のもとに引き取られるのを待っていると言う事であった。
こんなに裁判が長引いたのには、被告Tに外傷性脳機能障害があったことも一因らしい。犬には4年はかなり長い時間だと思うが、その間どうしていたんでしょう。一時は屠殺処分の危険もあったとのことで、アドルフにとっては、一応ハッピーエンドと言えますか。
と言うわけで、私の勘違いは、「事件はいつ起こったのか」という5W+1Hの基本的事項を確認しないで記事を書いた、大多数のプロ記者のせいということのようだ。もちろん、多くの報道を比較検討しなかった私の方も、同じ間違いをしているわけだけど。個人的ブログとは言え、ちゃんと調べてからものを言うべきだと再確認。



1 月 6th, 2008 at 5:35 PM
むかーしむかしSF系少年コミックのラスボス、しょっちゅうナチのあの総統がやってまして、読むたびにあぁまたか(笑)でした。
スペースコブラもそうだったし。で、TVアニメ版がどうだったのか覚えが無かったので、今最終話を再生したら、やっぱりラスボスは総統閣下でした~。
映画も格好の悪役でナチ使われ放題。
もう少しドイツは史実はコウナンダと上手に講義すれば良かったのにーと思っても、もはや真偽ゴチャゴチャ虚実混合で気の毒過ぎの感。
ヘルシングがコミック・DVD共にドイツで大人気で、DVDはあの寺社裏側マークがそのまま修正無しで流れているそうな。コミックはヨツビシマークに書き換えられてましたけど。
異例とかどこかで読みましたが、するとハリウッドのナチ悪役映画なんか全部ボカシやモザイクで隠して公開か???
訳のわからないことでございます。