バーミュダ・トライアングル in N.Y.
<”Daily News”1月27日記事より>
ニューヨークの一角、かのエンパイアステートビルから半径5ブロック以内は「車のバーミュダ・トライアングル」として知られているそうだ。そこでは、車が謎のエンストを起こすのだという。
誰もこの理由を知らないが、明らかなのはただ、エンストが起こる通りは、このビルの中央にある、電波塔として使われているアールデコ様式の尖塔に面している、という点である。
この地区を担当するAAA(日本のJAFに相当)サービスマネジャーはこう語る。「一日に10から15ぐらいの車がこの辺で動かなくなるんだよ。ところが、数ブロック西か東に車を引っ張っていけば、そこでたちどころに再スタートできるんだ」。
NYで送迎ドライバーをしている青年も、レキシントン通りとパークアベニューの間で、フォード・バンのボンネットを開けて苦戦していた。「ライトもホーンも正常、でもエンジンはかからない。これは自分で調べるしかないね。金がないもんで」。
102階建てのエンパイアステートビルは、1931年に建てられた時、既に実験TV放送のアンテナが取り付けられていたほどで、今なおTV放送の中心地であり続けている。9/11テロでツインタワーが崩壊してからは、その役割はまた重要性を増しており、現在13のTV局と19のFM放送局が、このビルにアンテナを取り付けている。
ビルの運営会社はアンテナの内訳を公表することを拒否しており、それらが車に対して悪影響を及ぼす可能性を否定している。「そういう訴えが正しいなら、ビル周辺はいつも動かなくなった車だらけの筈でしょ?」、ビルのオーナーはそう語る。
ところが、この地区のドアマンたちに聞くと、事実その通りなのだという。彼らの1人はこう語る。「このあたりに車を止めた人が、用事を済ませて車をスタートさせようとすると動かない、なんてしょっちゅうです。目の前の車が牽引されていくのを見るのは、少なくとも週に10回以上です。私たちは『エンパイアステートビル効果』と呼んでいるんですよ」。<引用以上>
この「エンパイアステートビル効果」を検証するためには、まずある期間を設定し、NYでエンストをおこし支援を要した車の故障全例を取り出して、ビルからの距離、車の使用状況、運転者のスキルなど様々な要因との相関をみる必要がある。その上で、エンパイアステービルの存在以外は、ほぼ条件が同じ地区を対照にして比較しないとなんともいえない。
単に目の前で沢山車が牽引されていた、というエピソードだけではいかんのは当然。駐車違反だったかも知れないし。件数も微妙で、週に1000台以上が動かなくなるというなら確実かも知れないが、あの人口、交通量で10台やそこらの故障なら、なんだその程度か、というような話。新聞も上っ面をなぜるだけでなく、もうちょっと踏み込むべきでは。
とは言え、なかなか面白い話である。ビル周辺や中で仕事している人々の健康被害というような話なら、小数例でも深刻になってしまうだろうが、車がエンストするという程度のことなら、噂話としては格好の主題になり、適当なヨタも付け加え易くなるんでしょうな。従って、「電磁波の恐怖」告発グループなどがくどく絡むと、逆にこの噂は自然消滅していくのでは、と思われる。



2 月 1st, 2008 at 9:36 PM
ヨーロッパのフォークロアには「馬が嫌がる道」なんてのもありましたが。
いくら鞭を振るおうとも、脚を踏ん張って頑として進もうとしないので、遠回りせざるを得ないとか。
この場合大抵は「魔女の呪い」なんて噂とワンセットになっていますね。
2 月 7th, 2008 at 2:05 PM
まさに都市伝説。
東京でも、東京タワーに近いところに住んでいると、具合が悪くなる、って話はよく聞きました。頭痛がひどくて引っ越したっていう友人も。うちのマンションの上に携帯の電波塔が建ってからというもの、頭が痛い気がするし、親戚の家の上、意外と低いところに高圧電線が通ってから、その近所にガンが増えたなんてうわさ話も年中。
なんか頭痛とか、すっきりしない事があると、あのとんがった可愛らしくない金属製のヤツのせいにしたくなるのは、動物としては当然の反応よね。
今の東京にゴジラが来たら、建物つぶす前に足にアンテナがささりまくって、悲鳴あげそうだな、なんて思いながら空を見上げる。