義足ランナーのオリンピック出場にNO!
前半のシリアスレースはともかく、後半の市民マラソン風景の中継が、いかにも日テレ風「24時間TV」になっていたのでちょっと鼻白む。
芸人と女子アナがトロトロ歩くところを見ても、何にも面白くないぞ。
時間制限ぎりぎりで帰ってきた人の中に、両足義足の人がいて、日テレはどうもその人について下調べをしていなかったらしく、えらくぎこちない調子でインタビューしていた。
それを見ていて思い出したのがこのニュース。両足義足の短距離ランナーが、オリンピック出場を断られたという物。
ブレード・ランナーというニックネームをもつスプリンター、オスカー・ピストリウス(22)は、2004年のパラリンピック400m走で金メダル(100m走では銅)、2005年のパラリンピック・ワールドカップでは100m、200mで金を獲得し、昨年7月に開かれたローマ・ゴールデン・ガラ大会では健常者ランナーと互角に走り、B予選で二位になっている。
彼は南アフリカ代表として、北京オリンピックに出場することを目標としてきたが、国際陸上競技連盟(IAAF)は彼の使用しているカーボンファイバー製の競技用義足を検討した結果、「明らかな機構的優位性が得られている」として、彼のオリンピック予選レースへの正式参加を拒否する決定を下した。ピストリウスはこの結論に異議を唱え、スポーツ裁定裁判所への提訴も辞さないとしている。
障害者が健常者レースに出ることに対して、お役人が「前例がない」と拒否する石頭決定かと思ったのだが、義足が推進具になっているからダメ、というまことに合理的なもの。IAAFが行った調査によれば、あの義足を使うことで25%のエネルギーが節約出来るらしい。両足がない分、軽量になるというアドバンテージもあるだろうし。スターティングブロックにうまく噛み合わない、というのが不利な点らしいけど。
ピストリウスが走る映像はYouTubeに多数アップされているが、どれもなかなか迫力がある。ちょっと「攻殻機動隊」を連想しないでもない。そのうち、健常者と互角以上に競えるようなマラソン用義足が出てくるのも、時間の問題だと思われる。義足で完走というのが、美談ではなくて一種のドーピング扱いされる日が来るわけ。TV局もどう扱えばいいのか、困ってしまうでしょうな。




2 月 19th, 2008 at 12:26 AM
車椅子マラソンのタイムは、健常者が両足で走るよりも速い記録が、既に出ていますね。
2 月 19th, 2008 at 6:57 PM
日曜日は、知人が出場していたので東京マラソン観戦&応援に行きました。マラソンでも東国原知事の人気が高かったです。脇の歩道を伴走する人が沢山居ました。
義足のランナーに関して言えば、彼は最後尾からスタートして、途中摩擦でずれた義足を何度も修正しながら6時間28分でゴールしたようです。全ての人がスタートラインを通過するまで20分ぐらいはかかったでしょうから、実際は6時間ぐらいで完走したと言う事でしょうか?
短距離と違って長距離の場合は義足との接触部分が擦れる時間が長くなるので、その辺が改善されれば健常者と互角以上に戦えるマラソン用義足も夢じゃないでしょうね。
2 月 21st, 2008 at 8:55 AM
>全ての人がスタートラインを通過するまで20分ぐらいはかかった
ちょっと前から、この手の市民レースでは参加者はみなRFIDチップを装着していて、個々の選手がスタートラインを通過した時からタイムを計るようになっています。関門のタイムは号砲で開始するが、個人タイムは別、ということ。勿論、エリートは号砲で計時開始し、途中通過時間とゴールタイムチェックのみ。
TVを見ていた記憶では、この人は開始後6時間50分過ぎぐらいでゴールしていましたから、6時間28分のタイムはスタートの遅れを補正したものですね。