転倒防止歌姫
治療分野を問わず、高齢者の入院治療や入所療養を行う施設で問題となるのは、彼らが極めて転倒しやすく、致命的な障害や深刻な後遺症を負うことが多いという事である。
あちこちの病院や施設では、入院入所者の筋力強化プログラムや、保護パッドの装着、床材質の変更など、高齢者の転倒障害を防止するための工夫をしているが、決定的な対策が確立されているわけではない。
本来なら、早期離床を促し、入院入所期間の短縮を図るべきでありつつ、なまじ中途半端に歩けるようになると、転倒につながって訴訟を起される危険があるため、寝たきりの方がまし、という消極的態度が蔓延しがちなのもまた事実。
そんな現状のなか、画期的な転倒防止対策(となるかも知れない方法)が提起されている。フロリダの臨床神経学研究施設、カリック研究所(もう一つ由来が判らない施設なのだが、どうもカイロプラクティック教育機関のようだ)のカリック所長は、音楽によって著明な転倒防止効果が得られると主張している。
カリック博士たちは、様々な音楽を被検者に聴かせてその効果を比較した結果、フランスの女性ポップス歌手、ノルウェン・ルロワの歌声が特異的に転倒防止効果を持つ事を見いだした。著者たちは現在、米国国立衛生研究所の治験計画に彼らの音楽療法を登録し、ノルウェン・ルロワとモーツァルト、他のポップス歌手との大規模比較試験を展開中である。
ノルウェン・ルロワってどんな歌手なのかと、泥縄で調べてみたところ、フランスの「アメリカン・アイドル」みたいな番組でスカウトされた実力派ということだった。YouTubeにいくつかプロモーション映像がアップされていたので参考に。私は昔から「タレ目」の女性に弱いので、なかなか魅力的な人だとは思うのだが、この歌声が転倒を防ぐ理由まではちょっと判らない。
そんなわけで、根拠はさっぱり不明ながら、取り立てて耳触りな音楽でもないので、転倒問題で苦労しておられる病院や施設があれば、BGMに流しておかれてはいかがであろうか。ソースは日本でもちゃんと手に入るようだ。私も車椅子暮らしにならないよう、今からじっくり聞き込んでおこうかな。<Via>


