企業組織における外在と欠如
経営学はラカン分析学を適用することで進歩が可能か? たぶんこの研究論文(PDF)が説明しているのは、そういうことであろう。
著者はボロメアンリングという呼ばれる概念を例にとって説明する。(ボロメアンリングはジャック・ラカンが自らの理論を説明するときに使う、三つの輪が組み合わさったヨーロッパの伝統的紋章)
この三つの輪は互いに絡み合って離れないのだが、そのうちの一つが欠けると、他の二つの輪の結びつきもなくなる。ラカンはこの輪を人間精神の三つの要素、象徴界、想像界、現実界を画像的に表象したものだと考えた。
後にラカンは、ジェームズ・ジョイスに関する論文の中で、三つの輪の解体を防ぐ第四の輪、サントームという概念を導入する。そして、輪によって囲まれる空間を穴-欠如と呼び、とくに、四つの輪によって囲まれる部分を空虚な穴と呼んだ。


