和田アキ子物語
フジ系列でドラマ「和田アキ子物語」をやるというので、日テレ「ゴチバトル」の結果確認もそこそこに、チャンネルを切り替え。
横暴な父親に反発し、家出して伝説の女番長として知られるようになったアキ子が、レイ・チャールズの歌声に感動して歌手を目指し、新人へのイジメに耐えて最優秀歌唱賞をとるまでの半生記というのが、あまりにも定型的な演出で展開されるので、いささか茫然として見るしかない。
絶対、勝俣州和あたりが新人イジメの役どころで出てきて、台詞の後で我に返って凍り付くような味付けがされているに違いないと思ったんだけどねぇ。そんなことすれば、単なるバラエティになるだけかな。
TVというのはやはりこのドラマで明らかなように、見え見えの作り事を平気で並べ立てるのに適した媒体なんだなぁ、と、今さらのように感じたものだった。TVごときが、鋭い現実への切り込みとか、批評性なんかを意識しても、そりゃ詰まらなくなるだけですわ。
このドラマを見ていて思いだしていたのが、92年にテレビ朝日がやった「土俵の鬼・若乃花物語」。なにせ、滝田栄が不格好な肉襦袢を着て先々代の若乃花を演じ、「ごっつぁんです」なんて台詞を喋るのだ。ウソまみれの作り事なんだが、今でもその細部を思い出すほどのインパクトがあった。
「和田アキ子物語」も、それに劣らない伝説の名作として、今後も長く人々に記憶されて行くのではないだろうか。いやぁ、久々にええもん見せて貰いましたわ。


