アマゾン未知部族の不思議
先月終わりにブラジル政府が発表した、「アマゾンの熱帯雨林に暮らす外部との接触がないとみられる先住民」のニュースに多少の違和感。
空撮する航空機に対して、弓矢や槍を振りかざして威嚇しているというんだが、ジャングルで暮らすためにはかなりの総合的知識や判断力がいるわけで、化け物だと思って怯えているという、よく見られるナイーブな感想は、どうもズレているような気がする。
それはやはり、外側の世界が邪悪なものだと認識していて、自分たちの平安のためには、なんとしても生活圏を死守しようとするからこそ、ああいう行動に出るのだと思うのだ。
大体、関連記事をいくつか読んでみても、何となくちぐはぐである。この記事で言えば、「違法伐採により彼らが深刻な危機にある」というなら、それは外界から強いられる変化が彼らを脅かしているということで、全く孤立して暮らしていた訳ではないのは明白。
彼らは何らかの事情で、積極的交易や通婚を求めず、部族的引きこもり状態を続けていたのだと思うが、それを「守るべき伝統文化」といえるのだろうか。シャラマン監督の「ビレッジ」みたいなもので、少々無理があるような気がする。文化というのは、緩やかではあっても、人や財物の交流のもとでなお独自性を保つ物だと思うんですがね。
どうも今回のニュースには、バイオ燃料という金の成る木を見つけたと思っているブラジル政府が、自然保護姿勢で先手を打とうとする深慮遠謀がバックにあるのではないか、とまで考えてしまうのでありました。
そう思って報道写真を見ると、黄色い円で囲まれた部分に何やら怪しいものが。さすがにアマゾン、というのが今回のオチ。
(言うまでもないと思うが、これは総作業時間40分でこしらえた手抜きフォトショップ作品)



6 月 5th, 2008 at 2:04 AM
全然関係ない疑問なんだけど、木の生えていない部分は、スコールの時の雨水の通り道って気がする訳で、そんな危険な所に家を建てるってあり得るのかな、と思ったり。ロケか何かでは無いでしょうかねえ。
6 月 24th, 2008 at 11:23 PM
かなり怪しいニュースだったんですが、やはり演出というか、事実の反面を誇張した、政治的意図があるものだったようです。
http://www.guardian.co.uk/world/2008/jun/21/amazon
6月22日付けのガーディアンによると、この部族は既に100年前から知られていて、外界と接触することを拒んでいたのだそうです。
カメラマンは、ジャングル伐採阻止のため、この部族が絶滅するという判りやすい危険性を訴えるためにあの写真を公表したらしい。
あの部族はそっとしておいてやろうや、という暗黙の了解があるのに、「自然保護」という錦の御旗のためには、彼らを脅かしてもかまわないという姿勢は、鯨を守るためには泥棒をしてもいい、というのとほとんど同値です
一応、部族のテリトリーだけは秘密にしているらしいが、その辺は最低限のマナーでしょうな。そのうちグーグルマップが見つけるかも知れないが。