マック・ユーザーは新製品を人に触らせるのを嫌がる
以前にも引用したことのある”Cognitive Daily“は、デビットソン大学心理学教授のグレータ・マンジャー女史と、その研究パートナーであり夫君であるデーブ・マンジャー氏によって運営されている。
先日、グレータ女史が新しいiPodを買い、夫君がそれに興味を持って見せてくれるように頼むと、彼女はそれを拒絶した。「これは私のもので、まだ使い方も判らないのに、人になんか貸せない」というのがその主張。
普通ならそこでムッとするだけに終わるのだが、さすがに研究者、デーブは新しい研究テーマを思いつく。つまり、「新技術製品を所有したとき、それを他者に使わせることに躊躇するか否か?」が、主に使うマシンの違いによって変わってくるかという疑問を明らかにすることである。
彼らは自分たちのブログにアンケートフォームを載せ、先程の疑問と、主に使うマシンの記入を求めた。その結果、二週間で892の回答が集まり、統計的検証にも耐えられる調査となった。左上のグラフが、大ざっぱにまとめられた結果である。
「新しいガジェットを友人に使わせる時間はどのぐらいか?」という質問に対し、マックユーザとPC(Windowsと同義)ユーザーはそれぞれ30分弱と一時間半弱という、3倍近い差が見られるのが判るだろう。両方使う人はPCユーザーに準じ、その他は(ほとんどリナックスユーザー)、マックユーザーに近い時間を示す。
その他、人に自分の新製品を使わせるときの態度を、①絶対に使わせない、②持たせはするが操作させない、③見ているところで短時間操作させるに止める、④一時間ぐらいなら自由に使わせる、⑤数日ぐらいは貸してあげる、そして、⑥どうしようと文句言わない-別にいらないもん、という6つにわけ、メインマシンの違いによる相関を見ている。
その結果、マックユーザーとリナックスユーザーは、PCユーザーと比べて、統計的有意に他人が自分の新製品に触れるのを嫌がることが示された。その他の調査から、新しいテクノロジーに興味を持っているほど、この手の態度が強化されることが示されており、マックユーザーはPCユーザーと比べて、そのテクノロジー自体により深い興味を持っていることが、これらの結果から示されるのではないかと示唆されている。<以上こちらの記事より>
それは値段が高めだからではないの?という疑問に関しては、あんまり納得がいかない理由で否定されている。例えば、BMWのオーナーは、フォードの持ち主と比べたら、車を人に貸したがらないのと同じだと言うんだが、これはほとんど値段のせいでしょ。
確かにリナックスなら値段が高いわけでもないのだが、これは簡単なアプリのインストールはもちろん、デスクトップのちょっとした変更さえ、回復不能な事態を招いたりする素人拒絶の作りによるわけで、なにもその高度なテクノロジーに感じ入っているわけではないと思うぞ。
まあ、マックユーザーはその製品に対して、子供がお気に入りのオモチャに対するのと同じ態度を取る傾向がある、というのはその通りでしょうな。



6 月 2nd, 2008 at 1:08 AM
パソコンが苦手(学生時代にHPの使い難さに虐められた)な為、Macですっかり馬鹿になって、他人に設定を変更されると、その修復に時間を無駄に使う人間です。ついこの間も人に5分貸しただけで設定変更されたしなあ。
でももっと怖いのは下手にビールスの類いをダウンロードされる事ですね。いや、いるんですよ、その手の人間。
『ちょいと、変なwebサイトなんかに入らないでくれ』
「大丈夫、医学都市伝説だから」
『やばい、、、』
ってな具合で
6 月 3rd, 2008 at 2:00 AM
面白い記事、情報を紹介していただき、ありがとうございます。楽しませていただいています。
さて、粗探しは本意ではありませんが、原文に付いたコメントなどから補足をつけたいと思います。
今回の記事は、統計で人をミスリードする疑いがあります。本件は下記の理由でデータの取り扱いがいい加減な、トンデモだと私は思います。
理由1:自説に都合の悪い指摘(Comment #2)に対して、指摘部分を削っても成り立つと主張する(Comment #4)が、根拠は示していない。(後で示してくれるかもしれませんが、どうだか。)
理由2:アンケート調査の設計について、統計的な合理性に乏しい。
(1) サンプル数N=892で”very large sample size”というのは言い過ぎ。Macユーザは何人やら。
(2) 選択肢の値(0, 0.01, 0.1, 1, 5, 100)で、真の分布や平均をもし推定できれば、意味があるでしょう。私にはできる理由が分かりません。間隔がお手盛りなので。特に、大きな値(5や100)は結果を左右するのに、選択肢の文章とも違い、妥当性が分かりません。(Commnet #16も同種の意見)
6 月 3rd, 2008 at 8:44 AM
アンケート調査の回答を統計処理するとき、分布を判りやすくするのに、選択枝に値付けするのはよくやられることですが、この場合は確かに極端すぎるのは明らかです。
多分、上でも示した時間の差のグラフとマッチさせるためだと思いますが、強引と言えば強引。目立たない形ではしょっちゅう使われる手ですが。まあ、半分冗談みたいな調査なんで、別にかまわないようにも思いますが。
サンプル数に関しては、同一者回答が排除できているのかという疑問があるものの、数としてはこんな物だと思いますよ。例えばTV視聴率のサンプルは関東、関西でそれぞれ600件にすぎませんが、妥当性を疑う人はそういません(一部にはいるけど)。
ある社会学調査の専門家から、サンプルが200を越えたら、そこそこのことは言える調査だと見なされると聞いたことがあります。