Paraskavedekatriaphobia:13日の金曜日恐怖症を克服するには
Paraskavedekatriaphobiaというのは、「13日の金曜日恐怖症」という意味なのだそうだ。phobiaが恐怖症だから、Paraskavedekatriaが13日の金曜日ということなのかな?
正直言って、聞いたこともないし、そういう症状を示す人を見たこともない。日本では、これはジョーク以上の意味を持たんからだろうけれど。
ところが、英語圏には13日の金曜日に対して、かなり深刻な不安感を持つ人が結構いると聞く。イエスが磔刑に処されたのが金曜日だったという記述が聖書にあるのが一つの根拠らしいが、13日というのはどこから出てきたのかよく判らないらしい。
この日に関する通念が成立したのは近代以降だという説もあり、その辺の曖昧さがいかにも迷信の迷信たるゆえんであろうが、それで不安にさいなまれる人が現実にいるわけで、何事もビジネスの種にしようと思っている人々の目に止まらないわけがない。
そんなわけで、こちらが「13日の金曜日恐怖症克服法」を教えてくれるサイト。もっとも、サイトの記述通りにすれば治る、というわけではなく、自己診断法(ただし、不安一般のテストと中身は同じ)までは無料で提供してくれるが、あとは自宅で独習するためのCDセット販売とか、より重症の人向けの個人セラピーを手配するというもの。
CDセットの内容は特に「13日の金曜日恐怖症」に特化されたものではないようで、一般的な恐怖症、不安性障害を対象にしているようだ。多分、その中身は認知療法のバリエーションなのだろう。簡単な独習書みたいなのでも、うまく使えば充分効果は期待できるので、150ドル近くの出費というのは、インチキとまでは言わないまでも、かなり微妙なゾーンではある。
日本でよく雑誌の裏表紙に、「赤面恐怖・対人恐怖」などの解消法広告が出ているが、あれは森田療法の枠組みに依拠している場合が多いようだ。認知療法の方がクリアカットなので、最近はそちらに移行しているのかも知れない。ああいうところを利用する人々と、我々を訪れる人は案外重ならないものだが、たまにかなりもつれ込んだ精神疾患を持った人が、そこで頑固な誤解を積み重ねた末に、受診する例があったりする。
昔は苦々しく思ったこともあるものだが、なるべく医療や薬物に頼らず、自分の力で危機を乗り切ろうとしたんだなと、肯定的にとらえるようにしてから、正統的な治療手順に切り替えることも簡単になったように思う。ま、存在するものにはそれなりの意味がある、ということなのだろう。ここで紹介したサイトも、少なくともその程度の存在価値はあって欲しいと望むばかり。



6 月 20th, 2008 at 5:37 AM
Paraskavedekatriaでググるとこの項目がもう上から何番目に出てるのでびっくりです。
日本の感覚だと友引の葬式みたいな物なんでしょうか?
6 月 20th, 2008 at 8:02 AM
paraskave:金曜日、dekatria:13、で、全体として「13日の金曜日恐怖症」という意味ですね。まあ、12を越えた数字を考えたくない→恐怖、ってのは、12進法を使用している地域ではずっと昔からあったようで、その辺が元なんでしょう。
私は医者でもないので良く知りませんが、およそあらゆるものに、恐怖症が存在するようで、人間って基本的に「怖がり」なんだなとある意味感心します。だから生き残ってきたのかもしれませんが。
6 月 20th, 2008 at 10:38 AM
キリストが復活したのが、ユダヤ教の「過越祭」の日の朝。ユダヤの暦では15日になります。
十字架について死んだのは三日前なので13日。
ついでに、最後の晩餐の時に食卓に着いていたのは、キリスト+12弟子で、総勢13名、裏切ったのは名簿で必ず最後に挙げられる(つまり13番目の)イスカリオテのユダ。
そんなところで、13が縁起の悪い数字になった。
特に、13日の金曜日は、キリストが十字架について日付と曜日なので禁忌されたのでしょう。
6 月 20th, 2008 at 11:41 AM
>paraskave:金曜日、dekatria:13
ギリシャ語なんですな。デカ=10+トリア=3で13か。ここのサイトにはABC順に恐怖症の一覧があります。普通の辞書でも項目の少ないXの項でも沢山並べてありますね。
http://www.changethatsrightnow.com/phobia_list_of_all_phobias.asp?SDID=6547:1944
ただ、単なる嫌悪対象のレベルと、妄想的観念まであと一歩のものが単純に並列されているのが、業界的にはなんだかなぁという感じ。
日本のサイトには、恐怖症克服をうたったものがいくつか目につきますが、その殆ど全てが、「情報商材で月収数百万!!」というスパムブログと同じフォーマットになっているのが面白い。効果の程も想像できそう。
6 月 20th, 2008 at 9:32 PM
>13日の金曜日は、キリストが十字架について日付と曜日なので禁忌された
Wikipediaなんぞの引用で申し訳ありませんが、「『イエス・キリストが磔刑につけられたのが 13 日の金曜日とされ、キリスト教徒は忌むべき日であると考えている。』という俗説があるが、正しくない。キリスト教では主の受難日を金曜日としているが、その日付は定めていない。共観福音書からはその日は 15 日と読め、ヨハネによる福音書からは 14 日と読めるが、キリスト教の各派ともその日を確定していない」とのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/13%E6%97%A5%E3%81%AE%E9%87%91%E6%9B%9C%E6%97%A5
キリスト教以前の古代信仰由来だ、と言う説もあるようです。個人的には、yoshik-yさんの「12進法由来説」もなかなか棄てがたい。
6 月 22nd, 2008 at 6:04 PM
12進法説、面白いです。仏教で13が縁起の良い数字(ですよね?)なのもその為なのかなあ?
12進法といえばイギリスの通貨(40年ぐらいまで)をイメージします。んで、そうするとサッカーの11人ってのも12進法の由来なのでしょうかねえ? だって、ポジションなんで後からどうにでも理由付け出来る訳でしょう? 例えば、1列12人として、どういうグループ分けが当たり前だったら、予備一人を残して11人ってな具合?