青銅の悲劇 瀕死の王
相変わらず休みですることがなく、日がな推理小説を読んで過ごす。
まず、笠井潔の「待望の矢吹駆シリーズ!!」と題された「青銅の悲劇 瀕死の王」。B6判ながら772ページもある大部なものだが、いつになったら矢吹駆が出てくるのか?という点だけに集中して読み進んだら、二日で読めてしまった。
笠井潔の矢吹駆シリーズは、何の因果か一作目から全部読んでいて(参照1・2)、久々に出た続編なので読むしか無かろうと観念した結果とはいえ、読了するのはなかなかつらい作業ではあった。読み終わったときはホント、自分をほめてやりたくなったものだった。
時代設定は1988年暮れ、裕仁天皇が死の床についていたバブル絶頂期。山梨との県境に近い架空の地方都市、頼拓市が舞台である。「矢吹駆」物を思わせる推理小説でデビューし、今はもっぱら伝奇小説で知られる作家、宗像冬樹の視点からこの物語は語られる。


「性的魅力に溢れた女性が、しばしば非難に晒され、攻撃の対象になるのは何故か?存在脅威管理理論(Terror Management Theory)によれば、女性の性的魅力は男性の肉体の有限性をより意識させ、死の不可避性への思いを高めるからだとされる」。この意表を突いた疑問と回答について詳述しているのが



