散骨の日
三連休初日、かねて予定していた妻の散骨を行った。葬式を家族だけの密葬で済ましていたので、妻の友人たちも参加できるセレモニーをやることにしていた。いわゆる四十九日のころでもあるし、季節的にもちょうどよい頃である。
妻は葬儀に関して無宗教を希望していたが、散骨の前に一度だけ、坊さんにお経を上げてもらいたいとも言っていた。そこで鎌倉の観光寺で、簡単な法要をお願いすることにした。受付で「水子供養ですね?」と明るく応対され、ちょっとひるみながら、いやその散骨前の法要を……と切り出すと、多少眉を顰められつつも、ちゃんと応諾してもらえた。
本堂の大きな観音様の前で、結構念入りに読経していただき、日常的意味の説教がかなり混じった説法を有難く受ける。人間の思惑を離れた、大いなる存在の元にやがて皆赴くことを忘れてはなりませぬ、はいはい、肝に銘じさせていただきます。法要終了後に振り向くと、ものすごい数の参拝者に囲まれているのに気づき、いささかうろたえる。連休の鎌倉だものね。
そこからまた観光地を通り抜け、船着場へ。家族以外の参加者も揃い、時間通りに乗船。天候もよく、富士山がくっきりと見える。それでもうねりが結構強く、体を支えるのもなかなか大変である。港から30分ぐらい沖に出て、周りに他の船も見えなくなったあたりが散骨の場所。
細粉化した遺骨は、オパール色の濁りとなって海に沈んでいく。業者が用意してくれた花びら(花束は海に投げ込んではいけないそうだ)をその上に散らし、霧笛を鳴らしながら周りを3度ほど回り、それでセレモニーは終了。港に帰る。波間の花びらはいつまでも沈まず、ただ遠くなっていった。



11月 25th, 2008 at 7:39 PM
クライアントの仕事場にコンピを長い間持ち込んでいて自宅でみれないためここのブログを長い間ご無沙汰しておりました。以前ここのブログにときどきおじゃまさせてもらいました。ひさしぶりにと思ったら悲報だったのでとても驚きました。
奥様のご冥福をここからお祈り申し上げます。
どうぞご自愛ください。
型通りのことしか言えず、すみませんです。