「チンパンジーの森」へ
よこはま動物園「ズーラシア」に、この4月から「チンパンジーの森」が公開されているというので、見物に出かける。
と言うのも、私の友人に「動物園デザイナー」なる、稀有な職業に就いている人間がおり、このチンパンジーの森は、彼の首都圏における初めての仕事なのである。
ズーラシアは今後も更なる拡張計画があり、彼はそれも監修するため、こちらに出てくると言うので、彼の仕事を見せてもらった後、久々に食事でもしようということになったわけ。
デザイナー氏はこの仕事のため、チンパンジーの生息地であるウガンダに滞在し、地形や植生再現のためのデータを集めたのだと言う。彼の仕事はチンパンジーたちの飼育生息環境作りに留まらず、展示方法や観客のアプローチ方法をも総合的にデザインするものなんだそうな。
例えば、チンパンジーの森に至る通路は今までの展示場所とは異なり、ジャングルのイメージを持たせるために、狭く曲がりくねらせてあり、アスファルト舗装をやめて土っぽく見せるようにした等々。要は、アトラクションと教育的目的を、うまく融合させようということらしい。
彼の現在の目標はかの旭山動物園とは違う方向性で、言うならば自然主義的コンセプトの動物園を増やしていくことだという。より学術的に裏打ちされつつ、かつエンターテインメントと共存するようにデザインしていくというわけ。
おそらく今後需要が増え続ける職種であるような気がするので、クリエィターを目指しているが、もう一つ分野が定まらないという方がおられたら、チャレンジされては如何だろう。この仕事に一番大事なものは、イマジネーションをわかりやすく学術的に提示する能力らしいですよ。別の言葉で表せば、「ハッタリ」ということかな。


