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AccuVein

2009年5月22日 at 4:07 pm in 医学・科学一般 | 6 コメント »

ちょっと前に、”Vein Viewer“という静脈走行を可視化する装置について書いたことがあるが、この度その対抗製品が発売されたというニュース。

採血や静脈注射のさい、どうにも血管が見つからない人はいるもので、何を隠そう、私もその中の一人に入る。不整脈がひどかったとき肥満してしまい、さらにその傾向がひどくなった。

カテーテル処置を受けて運動が出来るようになり、かなり引き締まってきたとはいえ、たまの経過観察受診日には、採血係の看護師さんの表情をいつも曇らせてしまうのが心苦しい。

以前のVein Viewerは皮膚表面に近赤外線をあて、読み取った静脈走行パターンを可視光画像にして皮膚に投影するという仕組みであった。こちらは読み取りに近赤外線を使うのは同じながら、静脈の位置が直接観察出来るところが少し違う。

多分、可視光と赤外線を何らかの配合で照射しているのだろうが、製品を作っている会社のウェブを読んでも詳しいことは書かれていない。真似されてはたまらんと言うことなのだろう。

Vein Viewerの価格は2万5千ドル。こいつは向こうの病院では、既にポピュラーなものになっているそうな。日本でも先端的な病院には配備されているのかもしれない。貧乏病院ばっかり渡り歩いている私は、いまだに見たことがないけれど。

こちらのAccuVeinは構造が簡単で小型な分、値段は安くて4千5百ドルである。これなら個人で買って、病院受診の際、静脈確保に苦労している看護師さんに「ほら、ここの静脈を使えばいいよ」と教えてあげれはいい、ってことはないか。

日本の医療現場では根性主義が蔓延しているので、こんな道具であっさり静脈確保なんかしたら、腕が上がらなくなると言われるかもしれませんなぁ。私は最近、老眼を理由にできる限りこの手の作業には近づかないようにしているが、こいつがあれば何とか乗りきれそう。<Via>

6 Responses to “ AccuVein ”

  1. # 1   小狸工房 Says:
    5月 23rd, 2009 at 12:27 AM

    一方的にデバイス類に頼るのも考え物だとしても、優れた道具を用いて効率よく作業を進めるのは良いことです。
    特に自分の技術に自負のある人こそ新規の技術や知識を遠ざけたがる傾向があるものですが、真にその技に誇りがあればむしろ柔軟に受け入れられるものかと。

    私の職種でも長く職人的勘に頼って作業していたものですが、デジタル制御を取り入れてから作業時間は飛躍的に短縮され、品質は劇的に向上しました。
    だってその「職人的勘」から開発されたデバイスですもの。

    ところで静脈。
    私の場合、選択肢が多いものですから、どれに刺すかで看護士さんそれぞれの性格がなんとなくわかったりして。

  2. # 2   元院生 Says:
    5月 24th, 2009 at 4:24 PM

    ああ、これはありがたい。
    でも、僕の行く病院に導入されるにはあと十年かかりそうな気がします。
    道具と云えば歯科がそうですね。日本人は器用だから上手いっていう変な都市伝説を信じていたら、何の事は無い、ちゃんと道具を使う欧米の方が遥かに上手かったって体験がかなり昔にあります。

  3. # 3   Inoue Says:
    5月 24th, 2009 at 8:47 PM

     長らく麻酔科医の職人芸だった「気管挿管」も、エアウェイスコープが配備されてからは、誰でもできる、簡単な手技になりました。
     もう、マッキントッシュで歯を折られたり、喉頭こじられて痛い思いする人もいなくなるでしょう。

  4. # 4   水瓶座 Says:
    5月 25th, 2009 at 1:31 AM

    私も血管が細く、しかも注射針を刺そうとすると血管が逃げるのだそうで、血液検査の時は、いつも「手の甲の静脈からとって下さい」と言っています。それでも看護婦さんによっては、わざわざ一番注射がうまい人を呼んできて、腕の静脈からとろうとするのですが、大体失敗に終わりますね。

    自己免疫疾患関連の血液検査は定期的にやっていますし、注射ぐらいでは何とも思わないので、こちらは早く手の甲から取って頂きたいのですが・・・。

    時々採血のために注射するぐらいなら何回失敗されようとどうって事ないような気もしますが、長期の点滴を必要とする人等にはありがたい装置だと思います。だんだん刺す場所も限られてくると思いますし・・・。

    大腸の内視鏡検査、あれが今までやった検査の中で一番苦痛でしたが、この検査も例えば3Dで腸壁及び内視鏡が進んでいる位置を映し出す装置が有って、研修医は2~30時間以上腸管の模型&3D装置を使って練習して操作を熟達してなるべく腸壁に当たらないよう訓練して、初めて患者さんの検査をしてほしいです。

    今、どういうシステムになっているか知れませんが、私は手術による癒着があるようであの検査は本当に痛いです。胃カメラ(鼻から)の数十倍辛い感じでした。

  5. # 5   む Says:
    5月 29th, 2009 at 2:56 AM

    血管がわかったところでちゃんと注射ができるかどうかは、血管を見つける機械がどうのこうのということではないという罠。

  6. # 6   webmaster Says:
    5月 29th, 2009 at 8:28 AM

    >血管がわかったところでちゃんと注射ができるかどうか

    実際の血管穿刺では、刺入作業そのものの占める重要度は一割程度で、血管を見つけるというのが一番大事で、なおかつ中心になる工程です。確保する血管が見えれば、後はそう難しいものではありません。

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