スカイ・クロラ
いいから文句言わずに見てみろと、知人から無理やり押し付けられたDVD”スカイ・クロラ”を鑑賞。
近未来と言うか、レトロフューチャーといえない事も無いヨーロッパが舞台。地域国家が企業フランチャイズの空軍を持っていて、それがサッカー対抗戦みたいな戦争をやっているという設定なのである。
ヨーロッパと言いつつ、メイン登場人物はみんな日本人で、市民AとかBは英語をしゃべる白色人種である。何故か、新聞は全部讀賣新聞なのが可笑しい。市民もデイリーヨミウリ読んでるし。TVが日テレであったかどうかまでは確認していない。
「キルドレ」と呼ばれる、いつまでも大人にならず、自然死もしない子供たちがその空戦を戦い続けていて、どうもそれは遺伝子操作の結果生まれた連中らしいという示唆が作中になされている。彼らは日常生活に関する長期間記憶の能力も乏しく、ただ空戦技術だけを磨きながら日々をすごし、戦死する時を待っている。
そういう設定がすべてであって、取り立てて筋などない。あえて言えば一地域基地に配属された函南というキルドレが、前任者の死の原因を訝り、草薙という地域女性指揮官と前任者のせつない物語を知り、自らの運命の呪縛からのがれようとするという話。
なかなか画面は綺麗です。というのが感想の9割。主人公のチームが使う、先尾翼のレシプロ戦闘機が相当にカッコいいので、軍事趣味者はそれだけで面白いかも。「サンカ」というコードネームで呼ばれていたので山窩かと思ったが、そんなわけはなく、WPでカンニングをすると散香らしい。戦闘機としてはゲンの悪そうな名前である。ソメアカってのもイカンのでは。
物語のアレゴリーなんてものを推察するのは邪道だとは思うが、この手のなんだかよく判らんおとぎ話を見させられると、そういうことでも考えてないとやってられない。要はいつまでも続くドリームタイムから抜け出せず、現実に向き直れない人々の焦りが主題なんでしょうかね。
オタクからいい加減卒業しないといかんと思い続けながら、いいオッサンになってしまい、ゲームの駒にもちょっとは自己主張させて、オタクに居直る道を正当化する話というところかな。実際、それで金をたっぷり儲けているんだから、いいんじゃないの。



6月 15th, 2009 at 7:48 PM
そう言えば日テレが製作にかかわってたはず・・・
よりによって押井作品なんて一見さんお断り的な物を薦める知人さんって・・・
>要はいつまでも続くドリームタイムから抜け出せず、現実に向き直れない人々の焦りが主題なんでしょうかね。
いつものワンパターンなんですけどね。
6月 15th, 2009 at 10:46 PM
ずいぶんお久しぶりなコメント失礼
釣られて出てきました^^;
スカイクロラは原作で読みました。続編も3冊目までは読んだ記憶があります
押井ドリームというよりは森ワールドに惹かれちゃった口です
うろ覚えですがアニメのとちょっと話はちがってますね
「キルドレ」がキーワードなのは同じですが
全体の雰囲気はアニメでもうまく捉えられてると思いました
ちょっと結末がスッキリしないわけですけども
オトナかぁ
「キタナイ大人になりたくない!」ってプロパガンダに囲まれて育って来た(w)世代には
ちょっと耳の痛いというか、
うーんそれでもソレとはなんか違うなぁー?
と微妙な感慨を受けた記憶がありました
6月 15th, 2009 at 11:33 PM
前提条件を知らないままにあのDVDを見ると、キルドレたちが子供であると言う設定が、台詞で説明されないとよく判らないので、もうひとつ物語の構造に入っていきにくいのが難点であるように思います。
いっそ、のび太君としずかちゃんみたいな絵にしたほうがよかったんでは?それではコミケの私家版か。