チチカット・フォーリーズ
フレデリック・ワイズマンというドキュメンタリーの鬼才がいるんだそうで、その人の第一作目がアメリカの大規模州立精神病院を描いた、「チチカット・フォーリーズ」(1967)とのこと。ちょっと出所の怪しいDVDを借り受け、視聴。
撮影の際には当然病院側の全面的協力を得ていたのだが、実際出来上がったのをみて驚いた関係者により訴えを起こされ、91年まで上映禁止だったという曰く付きの映画だという。
ドキュメンタリー映画のつくりからして、説明なし、インタビューなし、字幕なし。ただただカメラで現実を切り取ってきて、それを並び替えたものが映し出されるだけである。
印象は実に不快。人をただ絶望的な不信感に追いやるものである。でも、これが現実なんだよなぁと、人は何かを学び取った気分になって映画館を出るのだろう。


