CPRには「象のネリーさん」が一番
毎年楽しみにしているBritish Medical Journalのクリスマス論文特集であるが、どうも二~三年前に有料化してからと言うもの、もう一つはじけたものがない。といいつつ、ネタも無いのでひとまず紹介。
幾つかある中で、一番伝統的路線を守っているのが、CPR、いわゆる心肺蘇生術として行われる「心臓マッサージ」をするとき、どんな音楽を流すと効率的か、という内容の論文。
130人の非医療従業者ボランティアに、訓練用ダミーを使って心臓マッサージをやってもらい、その際、音楽なし、童謡「象のネリーさん」、ディスコ曲”That’s the way i like it“を流すというのを順不同に行い、その効率をみると言うもの。
心マは一分間に約100回の頻度で、一定の力をかける必要があるが、どの条件が最も効率的だったかというと、「象のネリーさん」だったと言うのが結論。音楽なしと”That’s the way i like it”では、頻度も圧迫力も一定しなかったそうだ。
「象のネリーさん」と”That’s the way i like it”が選ばれたのは、どちらも100rpm程度のリズムだからと言う理由らしい。なぜネリーさんの方がいい結果がえられたかというと、この歌は英国でよく知られていて、それもサビの部分を二回歌うと、ちょうど心マの一回持続時間にぴったりだからと言うのがその理由。
ディスコ曲ではだらだら続いて、評価するための間をとると調子が狂うと言うことですかな。論文にはあまりその理由は書いてない。なお、「ネリーさん」はサーカスの人気者だったネリーさんが、ある晩嫌になって故郷のヒンドゥスタンに帰ると言うもの。「泳げ!たい焼き君」英国版と言うところですか。日本にそのまま持ってこれる内容ではないのが、かなり残念なところ。
ある医療上の処置にふさわしいBGMというのは確かにあるもので、例えば、胃瘻造設術のさい、胃に開けた穴からガイドワイヤーをするすると腹壁外に取り出すときなど、何で「オリーブの首飾り」が流れていないのだと思うものだ。有機リン製剤で自殺を図った人に、アトロピンの大量投与を繰り返す時には当然、「少年探偵団のうた」ですね。明け方であればなお望ましい。



12月 16th, 2009 at 1:13 PM
「アンパンマン・マーチ」が良いという話を聞いたことがありますが、「何のために生まれて何のために生きるのか」哲学的な歌詞の意味を考えながらマッサージするのはシュールですね。
12月 16th, 2009 at 8:48 PM
はじめまして。胃瘻造設術がどのような術なのか全く知らないのに「オリーブの首飾り」で想像して笑ってしまいました。
ネリーさんはToy Dollsで全英大ヒットバージョンがあります。この縦のり感がよい結果を叩き出すかも。www.youtube.com/watch?v=eti21PVHXrg
本邦におきましては「水戸黄門のテーマ」もお薦めできるやもしれません。
12月 16th, 2009 at 9:30 PM
「もしもし、かめよ かめさんよ~」が良いと消防署でならいました。
12月 19th, 2009 at 6:03 AM
中島みゆきの地上の星かアンパンマンマーチがいいと聞きます。
仕事がらほぼ毎日CPAの方を診療していますが、地上の星を脳内再生しながらやっています。
12月 19th, 2009 at 7:49 PM
「ボルガの船曳歌」…じゃ駄目かな。
12月 20th, 2009 at 10:47 AM
個人的に脳内BGMにしていたのは「ビバノンロック」、それも八時だよ全員集合のラストシーンのバージョン。
♪ババンババンバンバン、ボスミン打ったか?、ババンババンバンバン、挿管準備してるか!ババンババンバンバン、カウンター用意しろよ!ババンババンバンバン
と言う具合。セリフ以外を口に出さないように注意しないといけないのが難点。
12月 21st, 2009 at 8:58 AM
Stain Aliveもいいと聞きます。
http://barekichi.blog24.fc2.com/blog-entry-3791.html
Aliveさせるためにやっているので・・・。