Call of Duty: Modern Warfare 2
土曜日、PC関連の小物部品を買いにPCショップに出かけたら、こいつが山積みしてあったので思わず買い込む。Call of Dutyシリーズと言うのは以前からリリースされている戦争ものFPSゲームで、何故か変にはまって新作が出る度に買っているのである。
今まではSteamという、ゲームのダウンロード販売と管理が一体になった、言うならばゲームのiTuneみたいなアプリを介して買っていたので、こんなもの買い込んだらどうなるのだろうと思ったら、結局自動的にSteamに登録される作りだった。そりゃ、11GBもあるゲームをみんながダウンロードしたら、トラフィックはたまらんことになる。
今まで出たCall of Dutyシリーズで一番面白かったのは、3年ぐらい前に出たModern Warfareで、プレイヤーは米海兵隊、英国SAS隊員になって、全世界核テロを目論むロシアの超国家主義者たちや、その手先である某中東革命政権と戦うのである。半分SFの作りなので、あんまり細かなことを気にせずに楽しめるのがアドバンテージ。
その後に出たWorld at Warというのは二次大戦もので、米軍対日本軍、ソ連軍対ドイツ軍の戦線を行ったり来たりする作り。日本軍と戦うステージでは、ちょっと気を抜くと「天皇陛下万歳!」と叫んで突撃してくる日本兵の銃剣にやりぶすまにされてしまい、なんだか情けなくなってきて、ゲーム気分になれないのだった。
その点、あんまり思い入れもなくやれる現代戦(ちょっと近未来)ものなので、きっと面白いに違いないと思ったのだが、結論から先に言えば「話が複雑でなんだか良く分からない」という印象。FPSの特徴上、プレイヤーは常に戦場にいる誰かの視点しか持てないわけで、その視点から目先の敵と戦うしかない。ゲーム全体の流れの中で、ひとつのストーリーが形成されているのだが、それと個々のタスクの間の必然性がよく判らないのである。
ネタバレを承知でストーリーを説明すると、CIAの極秘任務としてテロリストの頭目のところに送り込まれた海兵隊員が、ロシアの空港での大規模民間人虐殺テロの当事者となり、しかもテロリストの策略でその場で殺される。FPSの悲しさ、一生懸命タスクをこなしても、そのステージでは殺されるしかない、というか、それでミッション完了。
カンカンになったロシアは報復のために米本土に侵攻、ワシントンには核ミサイルを撃ち込む。バージニアの地方都市で迫るロシア軍と戦ったり、廃墟となったホワイトハウスで戦う兵士となり、タスクをこなすのだが、核攻撃されたはずなのに、武器の電子機器が全く使えないという設定以外には、まるっきり放射能の脅威が強調されないのが不思議。
最後の方は米軍の大将が実は例のテロリストと組んでいて、その目的は合衆国を危機にさらす事で国民の愛国心を鼓舞し、軍隊への忠誠を取り戻させるためだったと言うような話になり、前作で死んだ筈のSASのベテラン隊員がその大将との一騎打ちをすると言うような内容。プレイヤーはその戦いをうまく補佐する役割。
アメリカは覇権主義から離脱して、多極化するためにあえて自滅の道を選んでいるのだという、どう考えてもそれはトンデモだろうと言いたくなる視点で世界情勢を解説する田中宇(未だに読み方が判らん)さんなら、それ見ろ、米軍中枢には自滅主義者がいるのだと胸を張って自説の根拠にしそうな話である。
個々の立場で、目先のタスクをこなさねばならない人間には全体の流れなど分からない、と言うことと、どんなに最善をつくしても、ゲーム設計者という神の意図から逃れる事は、決して出来ないのだと言うことを思い知るにはいい教訓になるゲームかも知れない。折角の土日があっという間に潰れてしまったのは、まあよしとしておこう。



1月 25th, 2010 at 11:24 PM
> 核攻撃されたはずなのに、〜
プライスは高高度核爆発させただけなので地上への放射能の影響はないのです。詳しくはWikipediaをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/高高度核爆発
あと、「田中宇」氏の読み方は「たなか・さかい」ですね。
1月 26th, 2010 at 12:26 PM
そうだったのか。そうならそうで、いわゆる「核の雨」の描写はいったい何だという疑問もあるけれど。
大体私、あのステージは目先のサバイバルのために奔走していたら、いつの間にかミサイルが飛んでいってしまい、プライスを補助する仕事をなんにもやらぬままに終わったので、何が起こったのかよく判らなんだんですよね。