遊びに行きたし靴はなし
ちょっと前から、巷ではロードレーサーで闊歩(と言えるのかどうかは不明だが)している人々が、やたらに目立つようになっている。私の通勤路である海岸通りなど、平日でもロードレーサー集団がかなり走っていて、それを避けようとする車が急に車線変更をするので危なくて仕方がない。
ゆったり構えてレーサー集団について走り、”Venga! Venga!”と怒鳴る余裕を持って欲しいと思う次第。ロードレーサー集団にも言いたいことはあり、折角集団で走っているのだから、ちゃんと先頭交代をやって50km/h ぐらいで走らんかい!と思うのだが、そこまで本気でやっている連中はあまり見たことない。
まあ、のんびり走るのも自転車の楽しみで、昔ながらのランドナーにどっさりキャンプ用品を括りつけて走っている人なんかを見ると、自分では経験したことはなくても、何か「自由」という物の具体例を見る思いがする。若い時にはしょうもない「運動」なんかやらず、こういう運動をやりたかったね。
とにかく、こんな風に自転車スポーツが流行なのに、ちょっと前までそれにはまり込んでいた人間が蚊帳の外というのも面白くない。MTBでお買い物するだけになっている自転車ライフをまた先鋭化しようと、ベランダで風化するに任せていたロードレーサーをレストアすることにした。
今手元にあるのは昔バブル時代に購入したチネリと、国産カスタムメイドの二台である。前者は今なら考えられないほどの金をかけ、しかもレースに二回ほど出ただけというものだ。要は貧乏根性が災いして、床の間レーサーになっていたわけ。
地元のスポーツバイク屋(バイクというのはbicycleの慣用語で、自転車のことなんですよ)をネットで調べ、あたりを付けて担ぎ込むが、チネリの方にはやたらに冷たい視線を注がれる。「これを直すんです?もういいでしょう」。でもね、小型普通車よりも高額の金を費やしたもので、どこまで出来るか見積だけでもお願いと、すがる気持ちで依頼する。
そして一か月、チネリはやはり復活出来なかった。フレーム自体が錆びついており、剛性が維持できないとのこと。パーツもワイヤーやパッキングが劣化していて、交換することもできないという。国産バイクの方はパーツ類の互換性が維持されているので大丈夫と言われる。こいつも125ccのモーターバイクより値段が張った物なので、一応一安心である。
劣化したパーツを交換し、レストアされたレーサーはなかなかの迫力で、期日前選挙を済ませて暇になった日曜、早速走りだそうと思ったのだが、レーサーシューズがない。確かこのへんにしまったはず、と言っても数年前の話で、その時すでに劣化していたので、途中で捨てた可能性が高い。探してもないのは当然。
ロードレーサーのペダルというのは、スキーのビンディングと同じで、かちゃんと固定されるようになっていて、そのためには当然専用のペダルと靴のセットが必要なのである。これを新しく揃えておくのをころりと忘れていたし、こいつがまた結構な値段なのだ。
一応靴なので、履いてみないとフィット感も分からないので、さすがにアマゾンで通販と言う訳にもいかない。専門店をまた訪れる必要がある。バタバタしているうちに雨まで降り始め、久々のロードレーサー再デビューは延期ということに。何かやろうと思いついても、結局、金がなければどうにもならないという、当然の真理をいまさらのように思い知る休日なのだった。



7月 14th, 2010 at 6:25 PM
タイトルがどうにも気になり、ググりました。
元は「遊びに行きたし、傘はなし」なんですね。
とても良い詩ですね。西日本の人には不謹慎だと怒られそうですが。^^;
7月 15th, 2010 at 1:04 AM
自転車は雨でもポンチョだから傘は要らないのですよ。
それはそうと、僕は競技にそっぽを向いて個人ツーリング(特に日帰り)を楽しんだ口なので、管理人さんからみると怒られる存在かも。んで、自転車を買う時に必ずびっくりしたのが競技用かそうでないかの金額の差のすごさで、ほんの少しだけランクを落としたツーリング用だと妥当な値段なんですよね。そんな訳で、ツーリングに専念した僕は自転車のコストは安くつきました。それどころか帰省に自転車+カーフェリーという究極の安価兼趣味方式を使い、下宿も自転車のお陰で大学から遠い安い所を使ったので、結果的には2年で自転車1台分のモトがとれたという記憶があります。新幹線の値段も、一番安い航空券の値段もここ30年ぐらい全然変わっていないけど、自転車の値段は倍以上になっているから、逆に30年前の自転車は本当に安価な交通機関だったと思います。
7月 15th, 2010 at 6:11 AM
ハッハッハッ
7月 15th, 2010 at 12:54 PM
突っ込みどころが多いと(揚げ足取りの意味ではありませんぞ)書くことに迷います。
ですが
>どっさりキャンプ用品を
積まれている方にもオートバイで何度もすれ違いましたが、重量配分やらパッキングやらの手間を考えると、よほどの達人でなければ楽しめないものだろうなと実感します。
そりゃ私の場合、ろくにストラップも締めずにリュックに投げ込んで走り始めることもありましたから。
「あんた、ここにテント張っちゃいかんでしょう!」