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ダメな研究者、ダメな研究テーマ

何故か毎年9月初め頃になると思いだす話である。すでに書いたことがあるかと検索したが見つからなかった。検索の仕方が悪かっただけかもしれないので、それ、すでに聞いたぞという方は指摘していただきたい。

それは私が医学部を卒業して一年目、研修医になったばかりの秋、ちょうど9月に入った頃だった。学生の夏休みが終わった頃で、ある人気教授が学生に向けたパーティーを開くというので、卒業したばかりの私も、オープン参加ですからと後輩に誘われて参加したのだった。

その教授は内分泌内科学の権威ということになっていて、積極的に臨床研究を進めており、研修医になったばかりの私もそこの教室からの依頼で数例の症例検討を依頼、というか下請けされていた。私自身の考えでも、指導医との相談を踏まえても、そこの依頼症例にはかなりの問題があり、その手のパーティに出て、直接トップと話をする機会を得るのも一つの手かもしれないと思ったのである。

その教授ははじめ極めて上機嫌であった。「私はねぇ、テーマを二つもっとるんだ。一つは癌。もうひとつはシゾフレニア(分裂病)だよ。これが人類の宿痾なんだ。あとはなんとかなる小物なんだ。これを生化学的な異常として突き止める。これが私の人生を掛けたテーマだね」。

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恥ずかしながらASCII.JPに登場

なぜかASCII.JPのコラム「顔の見えるインターネット」の取材をうけ、その記事が掲載されることになった。こちらは顔が見えるぐらいだから名前も仕事先も全部開示されるのだろうと覚悟していたが、自分でも忘れていたペンネームで登場ということになっていた。

まあ顔写真の開示すりゃ充分だろ、という意見もあるだろうが、なんとなく中途半端な気はしないでもない。これで個人経営のクリニックでもやっているなら名前も連絡先も積極的に開示するだろうし、文化人とか文筆業としての活動がメインの場合もまた同じ。

私等みたいな勤務医の場合はそうしたって、なんのメリットもないからねぇ。そろそろ引退も近いので、スタンスを変える布告にしようかとは思っていたんだが。

何であれ、優秀なライター古田氏が、当サイトのある側面をうまくまとめてくれた記事をこちらで読むことができるので、興味がある方はぜひご一読の程を。一部記憶違いのことも話してしまっている部分もあるので、そのあたりはご容赦の程を。

叔母との旅

暑苦しい中、都内は青山円形劇場なるところに、観劇にお出かけ。久々の青山は暑さのせいか人影もまばらで、やたらにコジャレた建物の群れが虚しく熱気の底に揺らぐばかりなのだった。

青山円形劇場というのは、その名の通り円形の舞台を観客席が取り囲む構造になっていて、なんだか相撲見物に来たような錯覚を覚える。普段はどんな芝居をやっているのか気になるが、やはり、前衛系のものになるのだと思われる。

今回の「叔母との旅」は「第三の男」で知られるグレアム・グリーンの小説を戯曲化したものだが、その特徴は何人もの登場人物をすべて4人の男優によって交互に演じるというものだ。

多数の人物が出てくるシーンを4人が次々に演じ分けるだけでなく、主人公の独白シーンでもどんどん役者が変わって行ったりするので、まるで「我が家」の漫才みたいだなと思ったりする。

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天空の音楽:有元利夫展

都内に所要があったので、休みをとってお出かけ。ロクでもない用事だったが、すぐに終わったので、クソ暑い中わざわざ出てきたのに、そのまま帰るのも芸がないと、東京都庭園美術館でやっている有元利夫展を見に行く。

都心は今日も炎熱日だが、吹いてくる風にはどことなく秋の気配が感じられないでもない。庭園美術館の周辺には緑も多く、木陰が続く歩道が心地良い。

聞こえてくるセミの声にはツクツクボウシも混じり始めている。地球温暖化待望論者としては、夏はもう終わりなの?と少々寂しくも思えるこの頃である。

有元利夫という人にそれほど予備知識があったわけではなく、何となくホンワカした絵をかく人だよなという程度の認識である。ふくよかな人ばかり書いているような気もして、ボテロと区別がついていなかったりもする。肩の線が特徴的なので、舟越桂の下書きなのかしらんと思っていたこともあった。

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骨盤にミッキーマウス

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンのホームページに連載されている”Image Challenge“の最新版。

さてこれは何か?と言うのだが、選択肢は5つ。①膀胱憩室。②造設新膀胱。③住血吸虫症。④移行上皮癌。⑤膀胱結石。

なんで③のような選択肢があるのかが判らず、もしかしたらそういう珍しい病気では、妙な画像が見られたりするのかな?と不安になるが、ここは素直に考えて①を選択。

答えを見れば正解でした。さすがに③を選んだ人は少数派だが、引っかけられる人はいるものです。この憩室はハッチ憩室とも呼ばれ、ほとんどが先天的で、男性に多い。多くは一側性で、無症候である、との解説。

じゃなんで尿路造影検査なんか受けたんだろと思うが、ここまでデカくて二つもあれば、残尿⇒尿路感染がひどくなっても不思議ではない。「膀胱がミッキーマウスになってるよ」と言われたら複雑な気持ちでしょうな。

エコ消費は人を邪悪にする

save earth今年の4月、”Psychological Science”誌に掲載された論文”Do Green Products Make Us Better People? “より。

”消費者の志向は価格と品質のみによって定められるものではなく、社会的、道徳的な価値も反映していることは、最近の「オーガニック」商品や「環境にやさしい」とされる製品の全地球的な成長を見ても明らかである。

我々は行動の決定と道徳的規制に関する研究を行ない、いわゆるエコ商品に触れることと、それを購入すことには、極めて大きな結果的行動の違いが生じることを発見した。エコ商品に接した人々はより利他的になるが、実際にそれを買った人は利己的になり、人を騙し盗むこともあえて行う傾向が見られた。” (抄録のさらなる抜粋)

この研究はトロント大学の心理学者、Nina Mazar とChen-Bo Zhongによるもので、全文がPDFで公開されている。東欧系ユダヤ人(多分)と中国人(孫さんですかね)という組み合わせが味わい深い。決してエコ万歳にはならず、必ず皮肉なオチを用意しているに違いないと予想はされるが、「反社会的行動の免罪符」という表現まで出てくるのはすごい。甘っちょろい日本人も彼らのシビアな社会観を知るべきかも。

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つぶやきの気分

米合衆国のツイッターユーザーは、全般的に言って西海岸在住者の方が東海岸に比べて幸せで、時間的に言えば日曜の朝がもっとも幸せで、木曜の夜が一番不幸せであるそうだ。

そんな研究結果を発表したのは、ボストンにあるノースウエスタン大学とハーバード大学医学部の研究者である。彼らは米国から発信された3億のツイッターメッセージを解析し、国全体の幸福度を測定しようと試みていた。

研究者たちはオンラインで得られたツイッターメッセージに使われている単語に対して、気分のレベルを反映したレートをつけて幸福度の尺度とした。例えば、“love” とか”triumph”は高い点数で、“hell” や“death”は低得点になる。

その上で各州のユーザー発言について一時間ごとの平均点を算出し、それを色分けして経時的変化を追った。同時に、発言数に応じて各州の面積も変化させるようにしたのが上の動画である。何故かハワイとアラスカが見あたらないように思うが、いいのかな。

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