2001年の4月から5月にかけて、米CATVのコメディ専門チャンネル「コメディセントラル」で、「暁の七人」の主役であったティモシー・ボトムズがブッシュ大統領を演じた"That's My Bush"なるシットコムが放映された。これは結局8回分だけが放映されただけで、長寿命を得るには至らなかった。しかし、ネットには関連サイトがいっぱい残っていて、一部にはカルト的人気をえた作品のようだ。全作品の脚本が保存されているサイトも見つけたので、全放送分を紹介してみたい。
脚本はマット・ストーンとトレイ・パーカー。かのお下劣アニメ、「サウス・パーク」のコンビである。連続モノにならなかった理由はよく分かる。しかし、もしそのまま長寿番組になっていても、その年に9・11が来るのである。
「もし」を言うなら、9・11テロがおこらず、、この番組が描くように、ちょっとトンマだが愛すべき大統領としてブッシュ氏がみなされているような現実だったらどれほど素晴らしいことであったろうか。失われたものはあまりに大きいと思うのである。
なお、「暁の七人」からは想像もつかない達者な喜劇役者ぶりをみせたティモシー・ボトムズは、今年3月にTV放映された「DC9/11」というテロを描いたドラマでも、ブッシュ大統領その人を演じている。なお、こちらは喜劇ではないそうだ。(2003/04/11-28)
「中絶されたディナーの予定」(2001年4月4日放送分)
ブッシュ大統領夫人、ローラは年甲斐もなく派手なドレスを着込み、その夜約束していたディナーを大統領が忘れていないか確かめる。すっかり忘れていたブッシュ大統領だが、あわてて覚えていたふりをする。

その後、大統領は国民向けTV演説を始める。
大統領:親愛なる合衆国国民のみなさん。今週、私は中絶問題によって分裂している国論の統一を図ろうと考えております。これは歴史的会談であります。中絶はきわめて深刻な問題で、かつ個人的な問題でもあります。そして、ここで私は今夜ローラとのディナーの約束を忘れないことも確認させていただきたい。ええっと、つまり今夜はベストをつくすという意味であります。よき夜を。
演説原稿に確認メモをはさんだローラに小言を言っているところに、個人秘書のプリンセスがあわてて駆け寄ってくる。
プリンセス:大統領、大変です。スケジュール用コンピュータを確認しておりましたら、大統領がジンシアン星人から地球を救うためには、10分しか時間が残されていないのがわかりました。
大統領:コンピュータって君、それ、ゲームボーイじゃないか。
プリンセス:ええっと、そうですね。じゃこれは?(ハンバーガーをみせる)
大統領:チーズバーガー!
プリンセス:ハイ…
大統領:いいかいプリンセス。ちゃんとしたスケジュールを見せなさい。
大統領は秘書と部屋をでていき、残ったローラが、ブッシュが自分のことを気にかけてくれないとメイドのマギーに嘆き、二人の掛け合いになる。
マギー:貴女はファーストレディ症候群になっているのよ。きっと。
ローラ:ほかの大統領夫人はどうしてたのかしら。
マギー:簡単よ。旦那が大統領になったら、結婚はおわったものと思いなさい。素敵な理由でしょ。傷ついた心を隠して、そうね、麻薬撲滅運動とか、重症火傷の被害者とか、ホームレス救済運動をするの。
ローラ:いやだわ。私はこの結婚を信じているの。ホームレスや火傷被害者を救う衝動と必死に戦って、この結婚生活を守るのよ。
マギー:勝手になさい!!
大統領執務室。補佐官のカールが、中絶反対派の代表者と中絶擁護派の代表者とを一堂に会してディナーをやるというブッシュの案に難色を示す。

大統領は必死にスケジュール変更を頼むが、中絶反対派代表はすでにホワイトハウスに向かっているので、もう遅いといわれる。それに、その代表というのが普通でないのだと。
カール:代表は30年前、中絶されて生き延びた経験を持ち、恨み辛みが並ではありません。それに、彼は「予定の中止」というのを憎んでいます。
大統領:なんてこった、ローラは怒り狂うぞ。なんとか予定をずらさせるよう工夫しなきゃ。

再びローラのところに戻る大統領。しかしローラは取り合わず、「じゃ、ディナーでね」と去っていく。そこに現れたのが隣人のラリー。この男はいつも勝手知ったる他人の家という感じで、気軽にふらふらとホワイトハウスに入ってくるという設定。
ラリー:ハーイ、ジョージ。お気に入りのお隣さんだよ。ジョージ、君んとこの芝生に、スニューが散らばってるぜ。
大統領:スニューってなんだい?ラリー。
ラリー:そんなものないよ。君にはどんなスニューがあるの?
(What's snew with you?に持っていくためのギャグらしいが、この常套句は変形されつつ最終回まで、隣人のもちネタになる)
ラリーに窮状を訴える大統領。ラリーはこともなげに、これだけ広い建物なんだから、一度にやってしまえばいいと助言する。この案に飛びついた大統領、早速その手配。かくて大統領は、コメディア・デラルテのアルレッキーノのごとき大奮戦をすることになる。

擁護派闘士に壁に投げつけられた胎児代表は、大統領の飼い犬に乗っかってホワイトハウス中を走り回る。

リビングルームで話し合う大統領夫妻。
ローラ:ジョージ、あなたにはすべての人の意見をまとめることなんか出来ないのよ。中絶反対派も擁護派も、ある意味両方正しいんだから。あなたは自分のやり方を私にも通せばいいのよ。わかる?ジョージ、あなたはいい大統領じゃないかもしれないけど、時々まあまあの旦那にはなるんだから。
大統領:ホホー、ローラ、ここのところ、君の顔にパンチを食らわしたくなるよ。
ベッドルームで寄り添う大統領夫妻。
大統領:ローラ、君にくびったけさ。君は世界で最高の女性だよ。
ローラ:ジョージ。まあ、ジョージ、ダメよそんなことしちゃ。
大統領:なんだって??
ローラ:悪い子ね、ジョージったら。
そこにシーツの下から例の胎児がひょっこり顔をだす。
「やあ、パーティの続きかい?」
「お粗末な死刑執行計画」(2001年4月11日放送分)

この連中の乱暴狼藉に怒ったローラは、あれはジョージのアル中時代の発言だからと追い出しにかかる。仲間に、お前は変わった、スノッブになってしまったといわれて傷ついたジョージは、ちょうど行われる予定だった死刑執行の立会いに仲間を連れて行くことにする。
大統領の死刑制度賛成の立場を示すため、執行立会いには行かせねばならず、といってフラタニティ仲間が何をしでかすかわからないので、補佐官は不安でならない。そこでジョージは、本物の死刑執行の前に、俳優を雇ってニセ死刑を演じさせることにする。
ところが、俳優たちが死刑執行現場に向かうと連絡を受けた刑務官が急病になってしまい、ニセ死刑囚たちは刑場の中に入れない。それを知らないジョージは、本物の死刑囚に「ほら!ガス室だ」とオナラをかましたりのデタラメをやりつくした挙句、配水管詰まり取りの薬を注射して本当に死刑執行してしまう。
補佐官のカールはそれを誤魔化すため、今のは芝居だったと、報道陣の前で俳優たちを使って死刑執行の真似をする羽目になる。
ホワイトハウスの寝室で、死刑制度についてえらく自省的になるジョージ。でもローラに慰められ、最後は「近頃は、君の顔にパンチを食らわしたくなるよ」でおしまい。
ここで普通なら終わりなのだが、今回はカールが雇った俳優を使って死刑執行のお芝居をするところが最終シーン。実はカールには、学生時代、処女を殺して生贄に供えるような怪しいカルトに所属していた前歴があり、死刑執行のお芝居といっても、もしかしたら本当なのかも、と疑心暗鬼になるような不条理オチが用意されているというわけ。脚本だけではもう一つ決まっていないような気もするけれど。
「わー大変、暗殺だ!」(2001年4月18日放送分)

興味半分で自分を占ってもらうジョージだが、誰かが暗殺を企ているといわれて大慌て。シークレット・サービスの警備を増強するが不安でたまらない。ついには隣人のラリーの意見を取り入れ、補佐官の反対も押し切って、銃所持を非合法化する。
ホワイトハウスはNRA(国民ライフル協会)のデモに取り囲まれ、NRA会長のチャールトン・ヘストンが直談判にあらわれる(さすがに本物ではない)が、暗殺の恐怖にとらわれているジョージには通じない。シークレットサービスだけでは心もとないジョージは、身近に警備用の熊まで飼いはじめる。
身近な人間が今日中にも暗殺をたくらむだろうと霊能者にいわれたジョージは、先手をうとうと、C・ヘストン、ラリー、それに補佐官、マギー、プリンセス、ローラを招いて本格ミステリよろしく、犯人当てディナーをひらく。
あやしげな推理を振り回し、弾を込めたライフルをテーブルにおいて、犯人を一気に特定しようとするジョージ。あたかも外には雷鳴がとどろき、停電したかと思うと、警備用熊が銃をもってジョージを追い始める。しかし、ひそかに銃を懐に忍ばせていたC・ヘストンの働きで熊は打ち倒され、大統領は危機を逃れる。
C・ヘストン:今回はいい教訓になった。われわれアメリカ国民は、武装する権利を持つべきだが、熊を武装させるべきではないと言うことだ。
"We Americans should have the right to bear arms, but not the right to arm bears."(これ言わせるために唐突に熊なんか出してきたわけね)
最後はまた、ローラと大統領のいちゃつき。
ローラ:ねぇジョージ、ベッドにいきましょう。ちっこい虫さんに訪ねてきてもらおうかな。
大統領:ホホー、ローラ。ここんとこ、君の顔にパンチを喰らわせたくなって来たよ。
「SDI、アイ、アイ」(2001年4月25日放送分)

ちょうどその頃、ラムズフェルド国防長官が総合ミサイル防衛攻撃システムを完成させ、執務室からすべてのミサイル防御と攻撃目標設定ができるようにしていたのだが、ラリーは間違ってケーブルをそのシステムに継いでしまう。
そのため衛星に搭載されたレーザー兵器がオーストリアの大統領官邸を攻撃してしまい、怒ったオーストリア大統領はワシントンに向けて報復ミサイル攻撃をする。しかし、SDIシステムが迎撃してしまったので、オーストリア大統領のスタッフは、ホワイトハウスに侵入してSDIシステムを破壊しようという計画に着手する。
電話工事を装ってホワイトハウスに入り込んだオーストリア大統領と兵士たちは、執務室に乱入してジョージやスタッフ達を縛り上げる。ケーブルTV会社が違法接続を咎めにきたと思っているジョージとのとんちんかんなやり取りの末、プリンセスの働きでジョージたちは危機を逃れる。(その方法というのが、頭が悪いのを何とかしようと思ったプリンセスが、記憶増進用の薬だと思って豊胸薬を飲んでいたので("Memory enhancers." と"MAMMARY ENHANCERS." を取り違える)、オッパイが膨れ上がって縄がほどけるという、まことにアホらしいもの)
違法行為に懲りたジョージは、ついでに権力行使手段が集中しすぎることにも危惧を覚え、SDIシステムも廃棄することに決める。
ローラ:何もかも元に戻ってよかったわ。皆で夕飯食べてのんびりしましょう。ジョージがまたどこかの国を黒焦げにしないうちにね。
ジョージ:ローラ、近頃は君の顔にパンチを喰らわせたくなるよ。
(今回はドイツ語で"Ich werde streiken du in au Kopf!!! "というのがミソ)
「ファーストレディの困り事」(2001年5月2日放送分)

とてもローラに安楽死を言い出せない大統領は、ラリーの進言をいれて、末期患者の安楽死幇助で服役しているジャック・ケボーキアン医師を脱獄させ、パンプキンの安楽死を手伝わせることにする。
大統領の態度がおかしいのに気づいたローラは、自分が年をとって魅力を失ったため、ジョージが再婚を考えているのではないかと疑い、マギーの意見をいれて、インディアンの若返り術を受けに居留地に出かける。
ケボーキアン医師をひそかにホワイトハウスに招いたのはいいが、警察には疑われ、おまけにケボーキアンの作った自殺幇助装置は、あくまで患者が自分の意思でボタンをを押さないと作動しないという。
若返り術を受けたローラが帰ってきて、警察の目をごまかすために女装させたケボーキアン医師と鉢合わせし、そこに警官たちが乱入し、といういつもの大騒ぎの末、パンプキンが自殺装置のボタンを押し、なぜか大爆発となって騒ぎは収集。
最後はまたベッドルーム。お互いに勘ぐりあって混乱にいたったことへの反省で幕。
ローラ:ジョージ、お互いいい教訓になったと思うわ。藪をつつくよりは、話し合うほうが常にいい結果になるってことね。"usin' our mouth is always better than beatin' 'round the Bush. "(これはブッシュの洒落だけでなく、オラルセックスが暗示されているらしい)
ジョージ:ホホホー、ここのところ、君の顔にパンチを喰らわしたくなるよ。
「ママは麻薬を許さない」(2001年5月9日放送分)

ジョージ:ローラ、そんなに神経質になることはないよ。麻薬との戦いは、母がファーストレディだった時から続いているんだ。母は助けてやろうと思っているだけだよ。
ローラ:私が出来損ないだから、助けてやらないといけないと思っているんだわ!
ジョージ:そんなことはないさ。母は君が好きなんだよ。
ローラ:だったらなんでお母さんは、クリスマスカードに私のこと、ダラスのあばずれなんて書いてよこしたの?
ジョージ:君がミッドランド生まれなのを忘れてたんだよ。
ローラ:ジョージ!
ジョージ:ごめん、ヒューストン生まれだったっけ?
ローラ:んもー!
バーバラがやってきて、案の定二人は口げんかばかり。バーバラはローラに記念パーティを任しておけないといって、自分で仕切り始める。そこにカール補佐官が、今日のパーティの趣向として、一億人目に逮捕された常習者ラモンをつれてくる。ローラとバーバラにTVの前でお芝居の逮捕劇を演じさせるという。つかまった時に所持していた麻薬、エクスタシーも持ってきている。
その後の準備でもローラとバーバラは張り合い続け、二人のとりなしに頭が痛くなってきた大統領は、頭痛薬とエクスタシーを間違えて飲んでしまう。醜態を演じないようにと、パーティには出ないことにして、プリンセスに頼んで自分を部屋に閉じ込めさせる大統領。しかし薬が効き始め、すっかりハイになった大統領は、頭の弱いプリンセスをだまくらかし、パーティ会場に姿を現してしまう。
TVカメラの前で散々馬鹿なことをしでかし、ついでにラモンの仲間を呼んで仮装パーティまではじめる大統領。そのいかれた姿をみてか、バーバラに干渉されるのを嫌ってパーティをやりぬこうとするローラに感化されたか、ラモンはTVの前で、ちゃんと罰を受けて、薬をやめてやり直すことを宣言する。TVレポーターに、最高のファーストレディと賞賛されるローラ。
その夜、ホワイトハウスのベッドルーム。
ローラ:お母さんに怒鳴って追い出してしまってごめんなさい。ファーストレディのやることではなかったわ。
ジョージ:ローラ、言っておきたいんだ。君は母の10倍は素晴らしいファーストレディだよ。君がいなければ僕が大統領になるのは絶対無理だったさ。
ローラ:それ、エクスタシーが言わせているんじゃないでしょうね?
ジョージ:ちょっとだけはね。
ローラ:もっとこっちに寄って、一緒に眠りましょう。あなたがまた馬鹿なことを言い出す前にね。
ジョージ:ローラ、ここのところ君の顔にパンチを食らわしたくなるよ。
「限りある環境にとらわれて」 (2001年5月16日放送分)
大統領:われわれに必要なものはちょっとした情熱(fire)だよ。(そこに火炎瓶が投げ込まれる)ほら、望めば得られるってもんだ。
さまざまな工作をもくろむカール補佐官に、ローラは友人の女性を紹介し、カールはたちどころにメロメロに。しかし、カールが言うにはひとつだけ問題があり、それはカールには25年間連れ添っている妻と、子供がいることなのだと。
カールは不倫にかまけて、まったく仕事をしなくなり、反対派のデモはますます激しくなる。ジョージの発案で、カールとその妻を狭いところに閉じこめて、話し合いを無理にでもさせればいいと言うことになる。TVドラマではいつもこれで問題が解決しているからというのがその理由。
ホワイトハウスの一室を中から出られないようにして、カールと妻をそこに導こうとする大統領夫妻だが、手違いと偶然がかさなり、環境保護派のリーダーとしてやってきたラリーと大統領はエレベーターに閉じ込められ、マギーとカールが一室に閉じ込められ、ローラとカールの妻がまた別の場所に閉じ込めれられる。
しかし、TVドラマの常道として、閉じ込めれられた同士はみな和解にいたり、まず自分の家族を大事にすることが第一だと気づいたカールの意見を入れて、ジョージもアラスカの油田開発政策を変更する。一転してジョージを賞賛するデモ隊に囲まれる夫妻。
ジョージ:ローラ、やっとすべて片付いたね。
ローラ:そのようね。でも、あなたがほかの女と寝たりしたら、殺すからね。
ジョージ:オーホーホ、ローラ、近頃は君の、
デモ隊:顔にパンチを喰らわしてやるぞ!!
「汝の幸は汝自身があがなえ」 (2001年5月23日放送分)
失策続きのブッシュ大統領、今度はやっと締結した中東平和条約を紛失してしまう。チェイニー副大統領と一部の上院議員は、自分から辞めないと譴責決議を出すと、強硬に辞任を迫る。
チェイニー副大統領:ジョージ、共和党は今度の件を見過ごせないんだ。中東平和条約は最後の頼みの綱だったんだから。
ジョージ:大丈夫さ、そのうち出てくるよ。
チェイニー:君がこのオフィスに来てから、ヨーロッパは攻撃するし、配水管掃除の薬で人は殺すし、TVの前でエクスタシーでトリップまでしたんだぞ。
ジョージ:私をクビになんか出来ないぞ、実際、ローラになんて言えばいいんだ?選挙で金は全部使っちゃって、一銭もないんだよ!
チェイニー:残念だが、国家のためにはこれが最善なんだ。
ジョージはローラに辞任したことを告げる。
ジョージ:済まない、ローラ、私はしょせん大統領の器ではなかったんだ。今ではチェイニーが大統領だ。もし君がここに残こりたければ、そうしていいよ。
ローラ:ジョージ、何を言うの。私はあなたが負け犬だった時にあなたと一緒になったのよ。あなたがまた負け犬に戻っても、離れはしないわ。
ジョージ:ありがとう、ローラ、でも、どこに行って何をしようか?
ローラ:大丈夫、あなた、何とかなるわ。

ローラ:見て、ジョージ、ガレージセールでイタリア製のランプを見つけたわ、2ドルよ!
ジョージ:ワウ、それがあればここもリッツ・カールトンに見えるね。
レオン(隣の部屋の住人):へい、ジョージ、お気に入りのお隣さんだよ。ホワイティドゥを貸してくれないか?
ジョージ:ホワイティドゥってなんだい?
レオン:(缶ビールを空けながら)ホワイティ(白人)がオレの黒いケツにずっと乗っかってる、ってことさ。
ラリーと同じようなギャグをかます隣人と、そこそこ仲良くやっているところにマギーが転がり込んでくる。チェイニーにクビを切られたと。ホワイトハウスでは、新大統領チェイニーがプリンセスやカールに威張り散らしていて、とても一緒にやれないと言う。
マギーも養わないといけなくなり、職探しするジョージ。ブロンクスの高校で教師の職を見つけるが、生徒がやったいたずらのためあっさりクビ。次にバーテンダーの仕事を見つけるが、すぐにクビ。次の雑誌社も初めての仕事が、「お前はクビだ」というメモ書き。

さて、チェイニー新大統領は、満を持して行ったTV施政演説の視聴率がプロレスに負けたと言うのを聞いて我慢ならない。支持率を上げるため、人気者の「謎の負け犬マスク」の試合のTV中継をホワイトハウスからやろうと思いつく。
ホワイトハウスの招待試合で勝ち、観客から歓声を浴びるジョージ。チェイニー大統領は歓声が自分に向かないのにいらだち、大統領からの記念メダルを渡すので、マスクをとれとジョージに迫る。取らないと反逆罪だとチェイニーはわめき、ローラの懇願でマスクをとるジョージ。
チェイニー:この男を捕まえろ!こいつは反逆者だ!(そこに隣人のラリーが登場する)
ラリー:ちょっと待った。チェイニー大統領、これについて説明できるかい?(そういって、切り刻まれた文書を突きつける)これがうちの芝生の上にあったんだ。ジョージは中東平和条約を紛失なんかしていない。チェイニー、あんたがシュレッダーにかけてうちの庭に放り出し、ジョージを罠にかけたんだ。
チェイニー:ウソだ!ウソだ!
ジョージ:すると、私は条約を紛失なんてしてなかったのか。
群集:負け犬マスク!負け犬マスク!負け犬マスク!
チェイニー:やめろ!やめろ!大統領は私だ!
カール:ジョージ、私は間違っていました。許していただけますか?
ジョージ:もちろんさ、カール。
カール:みんなあなたがいなくて悲しんでいたんです。戻ってきていただけますか?
ジョージ:人々が受け入れてくれるならね。
群集:負け犬マスク!負け犬マスク!負け犬マスク!
その夜、ホワイトハウスの寝室で。
ジョージ:なんていかれた2日間だったんだろう。
ローラ:そうね。でもジョージ、私はあなたと一緒ならどこにいようとかまわない。富める時も、貧しき時も、あなたを愛しているわ。
ジョージ:私もだよ。でも、富める時の方が貧しい時よりましなのは確かだね。
ローラ:ええ、あなたがまた大統領に戻って本当にうれしいわ、ジョージ。あなたは時々どうしようもないバカになるけれど、少なくともそれを自覚してるもの。
ジョージ:オホーホ、ローラ、近頃ときどき、、君の顔にパンチを喰らわしたくなるよ。ボディにも、そしてもう一発顔にもね!
ファンサイト"My Bush.org"(ここではこのシットコムの画像、音声ファイル、動画ファイルが手に入る。このサイトの情報によると、2004年の大統領選挙日程にぶつけて、このドラマのDVDが発売されるそうである。日本語字幕版は出ないだろうけど)(注:2007年5月現在、このサイトはサービス停止しているようだ。残念)