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Archive for the ‘医学・科学一般’


精神科医療の「現場」性

最近、ある同業者のブログにハマっている。もっぱら精神科薬物療法についての記述が中心のブログで、なかなか教えられることが多い。多分、何度かこちらのほうにもコメントをいただいた方ではないかなと思ったりするが、全然違うのかもしれない。

「教えられることが多い」と書いたが、その方の薬物療法手順をスタンダードにすべきだと思ってるわけではない。むしろ、「私はこういう使い方はしないなぁ」と感じることの方が多いのである。その方は結構漢方や民間療法も援用されるのだが、私はまず、と言うより絶対使わない。

漢方は「眠くならない風邪薬」として使うことがたまにあるぐらいで、精神症状に使うことはない。ハーブなどの民間療法も、患者さんか使いたいときに見て見ぬふりをする程度で、自分でそれを勧めたりすることはしない。

昔は、例えば「咽頭異物感症」の時に半夏厚朴湯を使うようなこともしてみたが、やはりメリットがそうあるわけでもなく、いつの間にか止めてしまった。身体疾患で肝機能障害に小柴胡湯というようなこともなくなった。何故だと言われても、無意味だと思うから、としか答えようがない。

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筋弛緩剤ようやく薬名変更

「類似した名称の別の薬と取り違えるミスで死亡事故も起きていた筋弛緩(しかん)剤『サクシン』(製造販売・アステラス製薬)の商品名が変更されることになった。取り違えやすい類似名称の薬はほかにも多数報告されているが、厚生労働省によると、ミス防止のため、すでに販売されている薬の商標を変更するのは異例という。

 サクシンは麻酔時に使われる筋弛緩剤で、呼吸停止を起こしやすく、毒薬に指定されている。1955年の販売開始以来、半世紀以上にわたり使われてきた。名称の似た抗炎症剤『サクシゾン」(同・興和)の販売が71年に始まると、医療現場で取り違えが発生し、問題視されていた。

 昨年11月、徳島県鳴門市の健康保険鳴門病院で、サクシゾンと間違えてサクシンを点滴された男性患者が死亡する事故が発覚。厚労省が誤投与防止を全国に通知し、メーカーも医療機関に注意喚起した。しかし、『ミス防止策として不十分』との指摘もあり、より危険度の高いサクシンの商品名を変更するため、アステラス製薬は『スキサメトニウム』と改めて国に申請し、今月承認された。」(讀賣新聞Web版7月25日記事より)

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ニセ記憶捏造は脳の得意技

sup_longitudinal_fascしばしば「と」系の記事が掲載され、科学雑誌界の東スポとよばれる”New Scinetist”のWeb版最新号に”Brain wiring creates false memories“(脳の配線はニセ記憶を作り出す)という記事が出ていた。

仕事の場だけでなく、日常生活でもしばしば出食わす「擬似記憶」がどのように生まれるかという研究の紹介である。実際、これに遭遇するときは、誰がそれを主張しようとウンザリですからなぁ。対処の仕方までわかれば言うことないが、”New Scinetist”ではねぇ。

ざっと目を通せば、結構権威がある”Journal of Neuroscience”誌最新号の論文紹介であったので、眉に唾もつけずに元論文(ただし抜粋)も読んでみる。元の紹介記事とあわせれば、それほどの誤解はせずに済むかもしれない。

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食品衛生ソング

カリフォルニア大学デービス校では、食品衛生管理学に関する講義や研修の際、ポップソングの替え歌を使って受講者たちの興味を高める試みを、1996年以来続けてきたそうである。

そこで使われてきた替え歌ライブラリの一部を、食品安全管理者の研修会参加者や見学者に提供し、その感想をアンケート調査した結果をまとめたものが、この度論文化されている。(link:PDF)

基本的には、被調査者の立場の違いにより差はあるものの、食品衛生とその管理に対する興味と関心を高める手段として結構評判はいいのだが、歌そのものは59%の人が「好きとはいえない」とのこと。

特に、若い人ほど気に入らないと答えた率が高かったようで、これに対する研究者たちの見解は、「提供曲にラップやR&Bを入れていなかったため」。

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白癬症の謎

白癬症、いわゆる水虫というものと付き合い始めて、何年経つだろう。自分では高校の柔道場かプールでうつされたと思っているが、はっきりしない。とにかくそれ以来、悪化と軽快を繰り返しながら幾星霜なのである。

昔は抗真菌剤が一般に使われていなかったので、カビとそれに寄生された皮膚ごと腐食させるフェノールが入った薬を使っていた。商品名タムシチンキといえば、覚えておられる方も多いだろう。やたらにしみるのを我慢して使っていれば、やがて一皮むけてしばらくの間は症状が出ないのである。

そのころでも処方薬には、あまり効かない抗真菌薬はあった。商品名は忘れたが、茶色だったかドドメ色で、靴下や下着が汚れて困ったものだ。そのうちデルマシドというもうちょっと効く薬が発売され、それがエンペシドという薬に入れ替わって行った。(専門医ではないので、この辺の経過には誤解があるかもしれない)

これらの薬は、フェノール含有薬みたいにしみる事も無く、根気よく患部につけておけば、まずそのうち一時的ではあれ治癒が得られた。その後、1日1回つければいいタイプが出てきたが、効き目という点ではあまり変わりはないし、何より直ったと思っていても、そのうちまた元の黙阿弥になるのは同じ。

まあ、それを40年ほど続けてきたわけである。「直ったと思っても、根気よく薬をつけないと仕方がないんだなぁ」で済ませてきたのだが、最近、どうもその考え方には根本的な間違いがあったのではないかと思わせる体験をした。

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医薬販促景品の効果

drug_logo_s「日経メディカル」オンライン版に「薬のロゴ、見れば見るほど使いたくなる?」という記事があった。面白い医学論文を記者が紹介する、という趣向の記事らしい。(登録者のみ閲覧可能記事のため、リンクせず)

取り上げられていたのは、米国医師会が出している内科学アーカイブの最新号に掲載されたこちらの論文である(抜粋のみ)。

製薬会社が薬の名前を書いた文房具などを医師に配るのは、洋の東西を問わず一般的であるが、果たしてそれは薬物処方に何らかの影響を与えるのか、という疑問に答えようと言うものである。

調査は二つの大学の医学部学生(3年生と4年生)352人を対象にして行われた。ご承知の方も多いだろうが、米国の医学部は大学院大学で、ストレートに進学してきても3年生は日本の卒後1年目と同じである。臨床教育でもかなりの医療処置を実際に行う(らしい。昔、TVドラマの『ER』見てたらそんな感じだった)。

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AccuVein

ちょっと前に、”Vein Viewer“という静脈走行を可視化する装置について書いたことがあるが、この度その対抗製品が発売されたというニュース。

採血や静脈注射のさい、どうにも血管が見つからない人はいるもので、何を隠そう、私もその中の一人に入る。不整脈がひどかったとき肥満してしまい、さらにその傾向がひどくなった。

カテーテル処置を受けて運動が出来るようになり、かなり引き締まってきたとはいえ、たまの経過観察受診日には、採血係の看護師さんの表情をいつも曇らせてしまうのが心苦しい。

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