med-legend.com
医学都市伝説題字
The General & Medical Urbanlegend Website
Copyleft© Webmaster@med-legend.com 2000-2010

Archive for the ‘デマ・トンデモ・都市伝説’


一円玉は拾うべきか?

「一円玉を拾うのに要するコストは、一円以上なので、道に落ちている一円玉は、たとえそれが自分の財布から落としたものであっても拾うのは損である」という意見がしばしば述べられる。これは本当なのだろうか。

ネットで「一円 拾う 得」と検索してみると実に170万件の記事が見つかるが、実際にコストを試算してあるものはそう多くない。ほとんどは収入からみた一円の重みについて、簡単な考察がしてあるだけで、要は価値観の問題だとするものが多い。

少数ながら、一円を拾う動作と近似したスクワットなどの消費カロリーから損得を論じたものがあり、それによれば一円を拾っても大したカロリー消費にはならず、利益の方が多いという結論になっているものが多数をしめる。

この消費カロリーから考察する議論の難点は、一円をカロリーに換算するところにある。例えば、国民平均月間食費支出で月あたりの必要カロリー総量を割るという計算をしている実証的な記事があったが、少々わかりにくい面がある。嗜好品の比率によって一円あたりのカロリーは大きく変わるので、もう少し確定的な指標が欲しい。

(続きを読む…)

事実は歌曲よりも痛し

倦怠期夫婦の片割れが、出会い系とかオンラインチャットなどで浮気相手を見つけ、いそいそと指定された場所に出かけてみれば、自分の配偶者だったというバリエーションの都市伝説は数多い。

これは別にネットでなければ成立しない話ではなく、新聞とか雑誌の「交際相手望む」広告でもいいわけで、1979年にヒットしたルパート・ホルムズの”Escape”(別名:Pina colada song)はまさしくそういう内容。ニューヨーカーかなんかの、ちょっと洒落た短編小説、といった雰囲気である。

ところが、似たような話ではあるのだが、「洒落た話」ではちょっとすまないという現実の事件が、BBCで報道されている。

英国ブリッジエンド市に住むシェリル・ロバート(61)は、夫のデビッド(68)が長時間書斎にこもってPCを操作していることに疑問を持った。彼がオンラインチャットをしていることを確かめたシェリルは、自宅内から別のPCで同じチャットルームにアクセスした。

(続きを読む…)

並行宇宙のビートルズ

cassettape以下はこちらのサイトからの引用。

「2009年9月9日、私は今でもなお信じることが困難な体験をした。というのは、私は一本のカセットテープを手に入れることになったのだが、それには発表されたことのないビートルズのアルバムが録音されているのだ。

私は人がこの話を信じてくれるとは期待していない。しかし、ここに手にしているテープの存在が、この話が真実であることを証明してくれている。」

自らの安全を確保するため、ジェームズ・リチャードと言う仮名を名乗る男が、カセットテープを手に入れることになった事情は次のようなものだった。彼はカリフォルニア州リバーモアに住んでおり、ターロックの友人宅からデル・プエルト渓谷を横切る道路を経由して自宅に向かっていた。

彼は車に犬を乗せていて、その犬が尿意を催している様子だったので、道端に車を止めた。あたりは人影もない砂漠地帯である。彼の犬はウサギを見つけて追いかけ始め、ジェームズは仕方なく犬の後を追った。犬を見失わぬように走り出した彼は、荒地の泥に足をとられて転倒し、頭を打ちつけて意識を失ってしまう。

(続きを読む…)

ねじまき鳥クロニクル

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編村上春樹の「1Q84」がいまだに売れてるらしい。流行りものには一応眼を通しておこうと、アマゾンの古本セクションを見たが、あまり新品と値段がかわらない。(追記:今知ったが、1Q84 はまだ完結していないのだった)

村上春樹は「羊をめぐる冒険」あたりで少々辟易し、その後は二年ほど前にロング・グッドバイの訳本を読んだぐらいだ。なんで辟易したのか、というのはよく判らない。なんかようわからん仄めかしみたいな話ばっかりなので、嫌になったような気もする。

ネット上の書評を読んでみると、「1Q84」はまさしくそういう仄めかしの集大成みたいな話らしい。途中で放り出すことになるのもなんなので、リハビリ気分で少し前の作品である「ねじまき鳥クロニクル」を選んだという言うわけである。もちろん、古本コーナーでかなり安く買えたというのがそのメインの理由。

(続きを読む…)

マンハッタン空港の実現を!

manhattan_airportニューヨーク、マンハッタン島のど真ん中に国際空港を作ろう!と主張する団体のホームページ。どこに作るって?そう、いまセントラルパークと呼ばれている空き地を使えば、買収の手間もかからないという内容。

開設してまだ1週間なのに、その主張に賛同する署名がすでに2万近く集まったのだとか。公共事業促進のごり押しは、どこにいっても同じなんだなぁと思ったり、手は込んでいるものの、ジョークなのかと思ったり。

用意されたFAQでは、ニューヨーク中心部からケネディ空港に向かう車の使用によって、CO2産出が9%増えていると試算されているので、市内中心部に空港があるほうが環境にやさしいとか、JFK空港までの2時間を短縮できるので経済効率性が高まるとか、かなりもっともらしく書かれている。

(続きを読む…)

スーパーショットビデオ論争

YouTubeに最近投稿され、すでに17万回視聴されている”Hot Girl Pulls Off Insane Golf Trick Shot”をめぐって、コメント欄や場外での論争が続いている。

ビデオは、ナイスボデイのブロンドお姐ちゃんが、信じられないスーパーショットを見せると言うもの。素人目でいうのもなんだが、スウィングはさまになっているし、本当であっても不思議はないとも思える。

しかし、あの狭い裏庭みたいなところで、間違うとボールに直撃されて命にかかわるかも知れないのに、みな平気というのがちょっと怪しい。やはり、何らかの作りがあるからこそ、ああしていられると思う方が自然であろう。

よく見ると、的になるボトルを持っている男のお尻の方向に、ボールとほぼ同期して何かが飛んでいっているのが見える。YouTubeのコメントではティーペグだという意見が多いが、ティーペグはあんな飛び方はしないし、何より大きすぎる。

(続きを読む…)

心の病は脳の傷

心の病は脳の傷―うつ病・統合失調症・認知症が治るどうした風の吹き回しか、勤務先病院の理事長からこの本をプレゼントされた。またトンデモ趣味の始まりかと、机の上に2週間ほど置いていたが、読後感でも聞かれると困るので仕方なく読む。まあ、30分ぐらいの我慢ですけれど。

この本は医療ジャーナリストが、独自理論で精神科治療に当たっておられる、松澤大樹医師の理論と実践を紹介する形になっている。松澤氏は東北大学の放射線科教授時代から、高次脳機能の画像診断に従事しておられ、退官後、その経験から自らの精神科治療学を確立して臨床活動を行っているらしい。本の中身を信じるなら、すでに3000名以上の患者さんを治療しておられ、みな「どんどん治って喜んでくれ」ているという。

松澤氏は私より干支二回りほど上であるが、放射線科教授時代には精神科疾患治療はしていなかっただろうから、10年ちょっとの診療期間だと思われ、それからすればかなりの症例数である。それらの患者さんの多くが「どんどん治って」いるなら、それは素晴らしいことであろう。しかし、本をまとめたジャーナリストの姿勢が、現在の医学界では本当に患者のためになる理論や実践は無視されるという決め付けを前提にしていて、あまり客観的な話が出てこないのが難点。

(続きを読む…)