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2003年06月16日  Death in the snow [都市伝説・デマ・トンデモ]

death_in_the_snow.jpg2001年の11月、ノースダコタ州ビスマルクで、一人の日本人女性が保護される。当時の報道によれば、東京からきた「コニシ・タカコ」というその女性は、手描きの地図を持っていて、それには映画「ファーゴ」のなかで1万ドルの金が隠された地点が記されていた。警察官はそれが映画の中のことで、事実ではないのだと説得したが、Ms.コニシは納得しなかった。そして翌日、ハンターが彼女の凍死体を発見する。その死体は、映画の中で金が隠されたとされた、湖の近くにあった。

この事件は向こうのニュースサイトなどで散々取り上げられ、現実と虚構を混同してしまった日本人女性の奇妙な死として話題になった。「ファーゴ」は事実を下書きにした映画だというデマもこの事件とは別に存在したので、謎が謎を呼ぶ雰囲気がかもし出された。私もこれについて「都市伝説」の記事を書き出したものの、考えられる限りのコニシタカコで検索してみても、日本で報道された形跡がなく、多少でも色をつけることが出来なんだので断念した覚えがある。

今年になって、イギリスのジャーナリスト、ポール・ベルツェラーが、コニシ・タカコの最後の日々を映像作品に仕上げようとこころみた。スタッフやMs.コニシを演じる女優とともに現地を訪れた顛末がこちらに記されている。(上の写真はその映像作品の一部。Ms.コニシを演じるのはロンドン在住の日本人、ミミ)

彼の取材は、Ms.コニシが米国人の既婚男性との悲しい恋の破局の末に死を選んだことを明らかにした。「ファーゴ」についての言動は、付け足された噂話だった。伝説化した「奇妙な死」は、そのよるべない死にむかう姿に人々が投影した物語で、彼女には何のかかわりもなかったのである。彼の記事は、自らの死をジョークの種にされてしまった、Ms.コニシへのおわびで結ばれている。

投稿者 webmaster : 2003年06月16日 12:45