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ツール・ド・フランスの放映まで時間を持たせるために、久しぶりにDVDを借りてくる。普通の放送では「阪神にマジック点灯」などというシュール・リアリズム的展開しかやっていないので、それに負けないような骨太系でいこうと、P・K・ディック原作SFである「マイノリティ・レポート」を借りてくる。
多分これは就職試験などにある、とんでもない少数派回答なんかをネタにした映画なんだろう。例えばこんなもの。
次の項目に関して思うことを述べよ。
「日本経済
への期待」
なんていう設問があって、舞い上がった受験生が「への期待」というのも設問だと思い、腹部手術を受けたあと、なかなかオナラが出なかったので、それを切望した体験なんかを長々と書いたりする、そんな「マイノリティ・レポート」に関する話なんだと思ったわけ。
そういう誤解がたまたま偶然にも国家機密を暴露するような内容だったため、主人公は秘密機関に追われたりするのだろうかな、お笑いになるギリギリのところでうまくまとめるのが難しそうだ、なんていう先入観で見始めた。
ところが話はまったく違い、超能力者による未来予測によって殺人事件を予防するようになった21世紀半ばのアメリカで、その制度の運用をめぐって省庁間と現場がせめぎあいをするような、SF官僚利権ミステリなのであった。
未来の映像化などの方向にはそこそこ力が入っているけれど、肝腎のプレコグ(はじめプルコギだと思ったよ。なんで韓国焼肉が出て来るんだとちょっと困惑)の超能力を出し抜いて権力犯罪を目論む、そのあたりのプロセスは矛盾だらけ。何より、子供が死ぬ話は「先代萩」だって見たくない私としては、7月にマジックが点灯するような、「不条理阪神戦」でも見ていたほうがましだったかな、というのが正直なところ。
これは絶対私が予想したような、公務員試験でエリートになるはずだった東大生が、たまたまとんでもない誤解で「マイノリティ・レポート」を書いてしまい、それが原因で秘密国家機関に追われるような話のほうが絶対面白いと思う。このアイディアぱくって小説や映画にまとめられる人がいても、私は決して文句言いません。でも、印税の5%ぐらいはくださいね。
参照はこちら。
投稿者 webmaster : 2003年07月08日 23:38