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昨年1月ごろから、英語圏にこんなスパムメールがいきかっているという。
「Subject:時間旅行者の助け求む。
Message:もしあなたが時間旅行者、もしくは人類を装ったエイリアン、もしくは時間旅行を可能にする技術をお持ちであれば、どうか助けていただきたい」
(以下要約)送り主いわく、自分の人生は陰謀によって呪われており、このままでは死ぬしかない。いまの記憶を持ったまま、4才のころの自分にもどって、陰謀を回避して人生をやり直したい。物理的に過去に戻るもよし、意識だけを過去に戻す方法でもよし、それを可能にする手段を提供してもらえれば、充分な報酬を払うという。「あなたがこの宇宙を改訂できるような至高の存在なら、どうか返信をお願いしたい」という、悲痛な願いでこのメールは閉じられている。もっとも、「もし、悪い宇宙人だったら返信は結構」なんて追伸があったりするので、ネタなのかなとも思ってしまうのだが。
実際にはネタというには不釣合いなほど大量、無差別なスパムとしてこれはばら撒かれているらしい。Bloggerたちがこのメールに反応し、ジョークで技術提供を申し出ていたりするようだ。単なる病的逸脱行動なのではないかという観測も多い中、このメールの送り主(この人はたくさんの有効無効とりまぜたメールアドレスを名乗るのだが、転送経路の検索などから、米国マサチューセッツ州に居住する人であることがほぼ割り出されているらしい)は、かなりの変化球を投げるようになった。
「もしあなたが2008年、次元D1263GT10、もしくは2432年、次元D2044GT5からの時間旅行者である場合、もしくは腕時計型次元ワープ発生器(シリーズ#52 4350の複製品) の持ち主なら、助けを請いたい。私の人生は邪悪な存在によってめちゃくちゃにされているので、いまの記憶を保ったまま、過去の自分に戻りたい。別のタイプの時間旅行でもかまわない。これはジョークではない。以下にメールをお願いしたい」
今年の7月には、e-Bayのオークションに、このメールの送り主が言うところの#52 4350タイプのマインドワープ発生器と、その付属品なるものが出品されている。
もちろん取引は成立しなかったらしいが、これはかのスパマーによる自作自演だという説と、このスパムをネタにした冗談だという説の両方がささやかれている。あの大量のスパムには、何か別の目的があるに違いないという推測と、単なる頭のネジのゆるんだ人間の愚行に、調子乗りのBloggerがイタズラしかけているだけという見方があるわけだ。
元メールには、かなり定型的な被害妄想を思わせる内容が書かれているところから、私は病的情熱の産物だと思いますがねぇ。その定型的なところがかえって怪しいといえなくもないが。
投稿者 webmaster : 2003年08月08日 22:15