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イギリスの古い言い伝えに、「アヒルの鳴き声はこだましない」というのがあるんだそうである。アヒルとカモの区別もつけないような連中に、よくそんな細かな観察が出来たものだと感心するのだが、とにかく昔からそういわれ、今もなお信じられているとのこと。
今月8日のBBCニュースで、その言い伝えを音響学的に検証した、サルフォード大学音響学教授である、トレバー・コックス教授の実験が紹介されている。コックス教授は、デイジーという名前のアヒルを使い、まず無響室でその鳴き声を録音し、それから残響の長い部屋で同様のことを行った。それのち、元のデイジーの鳴き声を、コンピューター処理によって、さまざまな状況に置かれた場合にシミュレートした。
その結果、アヒルの鳴き声も立派に反響することが確かめられたという。なんだか、えらく当たり前のような気もするが、「アヒルの鳴き声はこだましない」という言い伝えが確立している文化では、たぶん意味ある実験なのであろう。
しかし、この言い伝えにはそれなりの真実もあることが同時に確かめられたのも事実らしい。というのは、アヒルの鳴き声というのは速いスピードで減衰するので、残響がかえってきても長めに鳴いているように聞こえるだけなのだそうである。
記事のリンクにはコックス教授の録音したアヒルの鳴き声と、それに残響をつけたリアルオーディオ音源があるので参照されるといいが、それを聞いても全然ピンと来ないのは、こちらが異文化人であるからか。「音響学」と聞くと、某居酒屋のCMに出てくる有名学者を思い出して、はじめから眉に唾つけてしまうから、という解釈もあったりして。
アヒル鳴き 霧の都に こだま無し Webmaster
(参考記事はこちら)
投稿者 webmaster : 2003年09月10日 21:02