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2003年10月18日  大団円 [夢]

「さて」と、私は集まった一同にむけて話し始める。
「ここにおられる皆さんには、ひとつの共通点があります。あの事件の当日、あの現場にいたということです。そして、一部始終を見ておられた」

人々は私と眼が合うと、そ知らぬ振りでそれを避け、平静をよそおう。
「ここで、あの時の皆さんの行動を、時間を追って再現してみましょう。まず、あなたから」
指名された男は気にもしない様子で、顔も向けずに答える。「覚えちゃいないよ。あの日というけど、いつのこと?」
あれ、そこまでとぼけるかな、この男。ちょっとまずい……。「まさか、あの事件のことも知らないと?」
「知らないよ。事件とか、現場とか、何のことなの?」

私は動揺をさとられまいと、ゆっくりと話を進める。「仕方ありません、私からまず概略を述べましょう。そもそも、……」そこで詰まってしまった私を、一同が注視する。
「そもそも、何があったというんですか?なんでこんなことやってるの?」

そうか。この連中が説明して、自動的に展開してくれると思ったのに、ダメだったか。実は自分でも何があったかわからないんだよな。当惑と気まずさの中、このあと出来ることは、さっさと眼を覚まして起き出すことだけ。

当然目覚めもやたらに悪い。ええい、今日は仕事休みにしようかな。

投稿者 webmaster : 2003年10月18日 10:10