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セキュリティソフトの大手、シマンテックのサイトに昨日追加された新ウイルス、Backdoor.Sysbug に関する情報がなかなか面白い。シマンテックによれば、このウイルスは感染力、ダメージともにそう高くないタイプであるようだが、それだけに自己を複製させるためにとる戦略を、かなり工夫した跡がうかがえる。
このウイルスは今のところ、こんな英文メールの添付ファイルとして送りつけられるそうである。以下全文を翻訳する。
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差出人: james2003@hotmail.com
件名: Re[2]: マリー
本文: 元気かい、いとしのマリー。
僕は君の事を一晩中考え続けていた。君には例の夜のことを詫びないといけない。ほら、僕らがコンドームなしで愛し合った夜のことだ。あれは失敗だった。許しを請うしかない。君を失うのは何よりつらいんだ。マリー、頼むから電話を入れてくれ。僕には君が必要なんだ。
君は僕の家で激しく愛し合った夜のことを覚えているかい?僕は昨日の夜のことのように覚えているよ。君は写真なんか撮るのはまずいといったけど、それは間違ってた。その写真はとっても素敵に撮れてる。はじめ、君には見せないでおこうと思ったけれど、今は見てもらう時だと思う。添付ファイルを見てほしい。そうしたら君にも僕のいってることが判るよ。
心から愛している。ジェームズより。.
添付ファイル: Private.zip
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そして、この Private.zipを不用意にクリックすると、Backdoor.Sysbug というトロイの木馬型のウイルスが入り込んでしまうという仕組み。
今までもこの範疇のものはあったけれど、「素敵なスクリーンセーバーがあったので紹介する」とか、「ウインドウズのパッチだ」などという、いかにも胡散臭くて潤いも何もない文面だったので、よっぽど軽はずみな人でもないと、ちょっとそれを開こうという気にはなれないものだった。
その点このウイルスメールは、生き残りに必死な熱意が伝わってくる優れものである。相手を欺くという戦略は同じであるが、どことなく自分の再生産を考えているだけではない「誠意」というものも感じる。要は、ちょっとしたネタ提供のサービス精神なんだけれど。
こういうのをきっかけにして、PCウイルスにも、共栄共存型というか、システム全体の進化に直接寄与するタイプ(今までだって、その対策ということでシステムは進化してきたとはいえるが)のものが出てくるのでは、という予感をもつのだが、考えすぎですかねぇ。
投稿者 webmaster : 2003年11月26日 22:29