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去る11月27日の感謝祭に、ブッシュ大統領がバグダッドを「電撃訪問」して、兵士たちと歓談したのは広く報道されるところである。この訪問は完全に秘密裏におこなわれ、公式的にはその時間、大統領は自分の牧場で静養していて、しかもわざわざ訪問時間に会わせて、海外派遣されている兵士たちに声明を発表すると事前報道されていた。
実際にこの極秘バグダッド訪問が発表されたのは、専用機が帰途に着いたことを確認してからだというのだから、「敵を欺くにはまず味方から」も徹底している。訪問を内部的にでも明らかにすると、「今からブッシュが行くから、ミサイルで撃っちゃってくれる?」と、誰かがフセイン残党に電話しそうな雰囲気があるのではないか。
差し当たっての結果論としては、超大国の元首にはふさわしくないコソコソ策動であったにもかかわらず、この訪問は大当たりであった。危険をも顧みず、敵地に自ら乗り込み、兵士たちに大盤振舞したというイメージができたのである。直後の世論調査では、ブッシュの支持率は数ポイントも上がった。
そのイメージ作りにかなりの働きをした、大統領が七面鳥のローストを抱えて笑みを浮かべている上の写真だが、これは実は全くの偶然の産物であったことを政府筋が明らかにした。写真を見ると、まるで大統領が七面鳥の丸焼きを抱えてバグダッドを訪れ、それを兵士たちにふるまったように思えてしまうが、あれは単にバグダッド空港のカフェテラスに、この季節には置いてある、飾り用の七面鳥なんだそうである。
この訪問を手配した人間も、そこに七面鳥の丸焼きがあるとは思っておらず、ブッシュがそれを抱えてパフォーマンスしたのは、単なるその場の思いつきだったという。そういうことを即座にやれるのが、ブッシュの才能といえなくもない。実際に兵士たちにふるまわれたのは、カフェテラスで供される細切れの七面鳥だったとのこと。記事はこちら。
それにしても、一週間もたってから、あれは大統領が用意したものではない、なんていまさら発表するのがかえっていぶかしい。あんまりあざといぞ、というような声がでたのだろうか。手詰まり状況でこっそり訪問、七面鳥以外の対応方針はなし、どうもそれもその場のパフォーマンスだった、というのではまずいので、衷心からの兵士慰問だという話に、こじんまりまとめようというところか。それとも内部的にも、いい加減あほらしくなっているということか。
こういう時のために、劣化もせず、いつでも持ち歩けるパフォーマンス用食材見本を、大量に合羽橋あたりで買い付けて、ホワイトハウスに寄贈しておくぐらいのことは、コイズミさん、やっておくべきでしたね。腰の入らない自衛隊なんか送るより、よっぽどブッシュ支援になりますぜ。
投稿者 webmaster : 2003年12月04日 23:24