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2003年12月15日  ソラリス [本とか映画とかTVとか舞台とか]

水戸黄門の特別ドラマぐらいしかみるものがないので、借り物DVD劇場に切り替える。サッカーやらイラク情勢やらで、一週間前に借りていながら今日までみる気にならなんだ物件。

「SF映画の三大金字塔」の一つとされる、「惑星ソラリス」リメイク。金字塔の後二つはなにかというと、「2001年宇宙の旅」と「ブレードランナー」とのこと。自分では「月世界旅行」と「カリガリ博士」、「メトロポリス」だと思ってましたよ。

何であれ、えらくカルト的人気をほこる先発作品があるので、一部にはえらく悪評フンプンの映画らしいのだが、結構面白かったというのが正直な感想。タルコフスキーのほうはやたらに思わせぶりな映像ばっかりで、今ひとつだった記憶がある。小説のほうはそれなりに楽しめましたが。

シカゴの救急病院をクビになったG・クルーニーは、小児救急医から精神科に転向し、未来世界で暮らしていたのだが、あるときオカマのKABAちゃんにそっくりな女性としりあい、結婚生活を送ることになる。ER時代の女グセの悪さも見せず、地道に家庭を築こうとしていたG・クルーニーであったが、相手のKABAちゃん風女性は情緒不安定で、ケンカの挙句に家を飛び出したジョージが恐る恐る家にかえって覗いてみれば、嫁さんは自殺してしまっていたのであった。

自責と落胆の日々を送るジョージの元に、惑星ソラリスの周回軌道ステーションで研究生活を送る旧友から、助けを求める知らせが寄せられる。そこでは妙な現象が起こっていて、収拾がつかないので助けに来てくれという内容。早速出かけていったジョージがみたものは、血塗られた二つの死体と、まとまらぬことを言うばかりの生き残りのクルー、いるはずもないガキが走り回る姿であった。そして到着早々、ジョージのところに現れたのは、死んだはずのKABAちゃん妻であった。

というわけで、小説や前作で、あまりによく知られているストーリーなので、謎を小出しにしてじらす手法も使えず、さてその驚愕の真実とは、といってCMを入れるわけにも行かず、あっさり謎があらわにされ、それをどう始末するかと言うところに的がしぼられるので、実に判りやすい。99分というコンパクトな作りも好感が持て、これで「愛」のはかなさと、それを失う「悲哀」の厄介さがほどほどに表現されているのだから、実に好ましい。

何を勘違いしているのか、「水戸黄門」で3時間引っ張るこの御時勢、すっきりまとめるだけで映画は面白くなるということの証左であると思われる。でも、前作の内容を優等生が上手ににレポートにまとめただけ、という気もしないではないけれど。

投稿者 webmaster : 2003年12月15日 22:43