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2004年01月25日  2003年ステラ賞決定 [都市伝説・デマ・トンデモ]

92年、ドライブスルーで受け取ったコーヒーをこぼして火傷したと言う理由でマクドナルド社を訴え、290万ドルの賠償金を得たステラ・リーベックにちなみ、その年のいちばん馬鹿馬鹿しい訴訟に対して贈られるようになった「ステラ賞」の2003年度大賞が決定したようだ。

今年受賞したのは、カリフォルニア州マデラ市警の女性警官、マーシー・ノリエガである。彼女は微罪で検挙した容疑者に手錠をかけ、パトカーの後部座席に収容して移送していた。ところが容疑者はパトカーの窓を蹴りはじめたため、ノリエガ警官はテイザー(スタンガンの商品名。こちらを参照のこと)をベルトから抜いて、容疑者を制圧しようとした。しかし、彼女は間違えて拳銃を抜き、容疑者をその場で射殺してしまった。

市警は、死亡は警察官の過失ではなく、テイザーと拳銃を間違えるのは、正当な職務遂行中の警官なら誰でも起こしえると主張した。そして、テイザー社に対して、この死亡事故によって被害者の家族が起こした訴訟の結果、生じるであろう賠償金を代わりに払えという訴訟をおこした。拳銃とスタンガンが似ているのがいかん、というわけ。

行政組織と言うものの本質を白日の下にさらす、実にユニークな訴訟といえよう。ここまで来ると、訴訟制度を用いたコンセプチュアル・アートだと言ってもいいのではないかと思うのだが、ステラ賞サイトの記述が、「訓練された警官への侮辱」とか、「責任転嫁」などと、最後に妙に市警を非難する口調になっている。

2位から8位までの例もけっこうおもしろいが、どうも基本的なところで妙に生真面目な批判がバックにある賞のようだ。そのため、かえって批判の底が浅くなっているように思えるのが残念なところ。

投稿者 webmaster : 2004年01月25日 21:17