« 「牛転がし」非合法化? | メイン | 日露戦争宣戦布告の日 »

2月7日のニューヨークタイムズに、表題の記事が掲載された。これはNYセントラルパーク動物園に飼われているアゴヒモペンギンのオス、ロイとシロがこの6年間、ずっと同性愛関係にあることを紹介したものだ。
この表題は、かのオスカー・ワイルドが同性愛の罪で裁判にかけられた時、証拠として使われた、彼の愛人とされたアルフレッド・ダグラス卿の詩の一節をもじったものだ。"Love That Dare Not Speak Its Name"、「あえてその名を口にせぬ愛」の、speakをsqueak(キーキー鳴く)にかえてあるわけだ。
検察側はワイルドのハレンチ罪の証拠として提出したのだが、ワイルドはそれは深遠にして高貴な精神的愛の表現だと反論した。結局ワイルドは部分的には勝訴したものの、最終的に無罪を勝ち取れなかった。そうして「あえてその名を口にせぬ愛」という言い回しは、ゲイを文学的に表現したものとして、末永く残ることになったのである。
ニューヨークタイムズの記事は、広く動物界に同性愛とみなせる行動が一定の割合で見られることを指摘し、遺伝学的にもある種の機能を果たしていると主張する学説(といったって、例のうさんくさい利己的遺伝子説の敷衍ですが)もあることを紹介している。その上で、いまだに同性愛を違法とする州があること批判し、ゲイを擁護する内容になっている。
オスカー・ワイルドの故事来歴をふまえた一般教養に加え、洒落た言い換えが気が利いていると思われたらしく、この記事は掲載されたその日のうちに、いろんなところへ転載され、引用されている。Googleで数えてみれば、70近いサイトがそうしているのでちょっと面白い。
ニューヨークタイムズは登録しておかないと(無料だけど)記事が読めないので、そのまま転載しているこちらを紹介しておく。登録している人はこちらをどうぞ。
投稿者 webmaster : 2004年02月09日 16:30
このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/9