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先日青山に行ったときのことだが、街並みのあまりのお洒落さに圧倒されまくっていた折も折り、なんだか雰囲気にそぐわぬ人の声がどこからともなく聞こえてきたのだった。それは声高にしゃべりまくるオバハンの声、それもジャンジャン横丁なら日常的に響いているような、かなりディープな関西弁なのであった。
はて、どこかで大阪のオバハンが、このあたりの取り澄ましたショップの売り子にケンカでもふっかけているのであろうかと、あたりをうかがうと、その大声はどうやらオープンカフェの奥にあるライブハウスから聞こえてきているのだった。
しかも単なる大声のしゃべくりと聞こえたのは、ギターの伴奏がついた「ブルース」である様子なのだ。関西弁のしゃべくりブルースといえば、20年ほど前に一世(ただし関西のみ)を風靡しながら、突然姿を消した小林万里子を思い出したのだが、まさかこんなところで歌っているはずもなくと、そのライブハウスを外からのぞきこんでみれば、それはまさしく小林万里子その人であった。
道ばたでライブを盗み見ているザマもよろしくないので、後ろ髪をひかれる思いでその場は離れたのだが、懐かしさはたちがたく、ネットで調べてみたらかってのヒット曲(?)が一年ほど前にCD化されて再発売されているのを知り、早速注文した。(こちらを参照)
というわけで、20年ぶりの小林万里子を聴きながらこれを書いているわけなのだけれど、80年ごろには生硬さが多少感じられた歌詞が、時間の異化作用とでもいうものにさらされて、むしろすんなり入ってくるようになった印象すらある。ぜひ最近のレパートリーを入れた第二弾、三弾を期待したいものだと思う。
ライナーノーツを読めば、この人もずいぶん苦労したようだ。出来れば、私の一番好きな「すんまへんのブルース」(試聴はこちら)の路線を展開していただければいいのだけれど。
投稿者 webmaster : 2004年02月24日 20:59
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