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1か月ほど前から左の画像(クリックで拡大)がネットに流通するようになり、アメリカのイスラム教徒社会に憤激をよんでいるそうな。海兵隊員がイラクの(と思しき)少年二人とサムアップサインを作って、にこやかに並んでいるもので、普通に見れば、米軍さん、イラク民衆に受け入れられて良かったねという写真なのだが、問題は少年が掲げている段ボールに書かれた文章。
海兵隊員が書いたと思える筆跡で、"Lcpl Boudreaux killed my Dad, th[en] he knocked up my sister!"(ボードロー兵長は僕の父を殺し、姉を強姦した!)、と書かれているのである。少年たちが英語が読めないのに乗じて、自分の戦争犯罪を自慢している記念写真を仕立てていると受け取れる。ネタ元はこちら。
これを見たThe Council on American-Islamic Relations(米国イスラム協力会議でいいかな?)は、この4月初め、報道機関に声明をだし、この写真の真偽を調査するように海兵隊に求めた。海兵隊側の記事はこちら。腰の引けた「軍事活動」しかしないくせにえらく秘密主義のどこやらと違って、軍の報道機関がこんな風にオープンなのは、何はともあれ誉めておきたいものだ。海兵隊はボードロー兵長(現在は退役して予備役になっている実在の人物だとのこと)から事情聴取をはじめており、事実の確認を行って兵長の処分を検討すると発表していた。
ところがそうこうするうちに、二番目の写真が出てきたのである。こちらは初めの写真とまったく構成は同じで、ただ段ボールに書いてある文句だけが違う。"Lcpl Boudreaux saved my dad then he rescued my sister."(ボードロー兵長は僕の父を助け、姉の命も救ってくれた)と、まるきり正反対な内容で、少年たちもクルド人だと説明されていて、信憑性もこちらの方が高いように思われたのである。
報道によれば、海兵隊の調査はすでに終わったらしいが、その結果はまだ発表されていない。兵長の軍務記録などを調べたら真相は一発でわかるような気もするのだが、簡単に本物とか偽物とかいえないような、複雑な事情があるのかもしれない。まさか真相はこれだった、なんてことはないだろうけれど。
(注:粗い解像度のおかげで、作り物かどうかはここで示した画像からは判定不能。興味ある方は、より高解像度の画像を掲げているところをご検討のほどを。こことかこことか)
投稿者 webmaster : 2004年4月16日 21:09
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