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一時はまっていたGrand Theft Auto IIIというゲームは、プレイヤーがチンピラになって組織のボスから与えられる犯罪をやりとげ、立派なギャングスターに成り上がるというものだ。ゲームの舞台となる街は結構広く、止めてあるのをかっぱらったり、運転者を脅して奪ったりして車を手に入れないと、ほとんどの任務はこなせない。車に乗っている時にはカーラジオが鳴ることになっていて、何局も選べるが、デフォルトでは80年代初期のヒット曲を流しているDJ番組がかかる。
そこで女性コーラスによる、かなり印象的なサビが繰り返しかかるのが気になっていた。そのサビ部分は"Video Killed the Radio Star"であると聞き取れ、何のことやらわからぬままに、普段の鼻歌になっていたほどである。そこしかかからないので、ゲーム用に創作したのかな、とおもっていた。検索してみりゃよかったな。
たまたま殊能将之さんのサイトで、世代的な記憶にあるヒット曲ということで、「ラジオスターの悲劇」という曲に触れられていた。もしかしたら、私がサビの部分しか知らないあの曲は、これかもしれないと、Bugglesというそのグループ名をたよりに某手段を駆使してみたら、まさしく、"Video Killed the Radio Star"という、私がゲームでで覚えたあの曲を視聴することができたのである。
この曲は70年代末に出たものらしい。50年代のポップスを擬古して(そう思うだけ)、チープな雰囲気をことさらに強調したつくりで、いわゆるテクノのはしりといえるものだろう。この時代、私はまったくこの手の音楽を聞かなかった。60年代ロックは人並みに聞いたのに、その後出てきた連中にはまったく興味がなかった。最近やたらにはやっているクィーンなんか、全然聞いた事も無く、フレディ・マーキュリーをはじめて知ったのが、「魁!クロマティ高校」経由だったぐらいで。
私の同世代には、同じような軽音楽(こういうと違うような気もするが)に対する態度をとる人が多い。基本的にはジャズが趣向で、ロック系は60年代だけ、というやつである。いわゆる団塊の世代に対する定義は数多くあるが、世俗的音楽への趣向という面からも特徴付けることができるかもしれない。それがちょっと下の世代から、余計に疎まれる原因のひとつなのかもしれない。
ジョン・レノンが70年代末に、「なんてつまらない10年だったんだろう」という意味のことを言ったのは有名な話だが、その気分はやはりよくわかるのである。ついでに言えば、80年も、90年も、もっとつまらなくなってきて、2000年代に至ればスカみたいなもんだとも思っているわけで。
それは、ジジイが最近の若い連中はなっていないというのと同じだよ、といわれるかもしれないが、それだけではないと思うんだけどねぇ。それこそ、本格的ジジィになりつつある証拠なのかも知れないが。
何であれ、"Video Killed the Radio Star"のサビ部分はすばらしい。惜しむらくは、その部分しかすばらしいところがない、という欠点があるけれど。
投稿者 webmaster : 2004年04月10日 23:15
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