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2004年5月14日  "Kick Your Ass" [都市伝説・デマ・トンデモ]

kick_ass_s.jpg昨年9月、カリフォルニア州のウェブ報道機関KGET.comに、画像が添付されたメールがとどいた。カーン郡の保安官パトカーを写したものだった。その側面に貼られたステッカーには、"We'll Kick Your Ass"と書かれてあった。「ケツを蹴っ飛ばしてやるぞ」という慣用罵り言葉を使って、「犯罪を徹底的に制圧する」というような、勇猛果敢な姿勢をあらわそうとしたのかなと受け取れる。まあ、えらく下品ではあるが。

バンパーステッカーにやたらに凝るアメリカ人のこと、パトカーにこの程度の文句が書いてあってもそれほど問題にならない国民性らしく、KGET.comは保安官事務所の取材はしたが、記事にはしなかった。

そのとき取材を受けた保安官は、自分はこれに関係しておらず、すぐに責任者を見つけ出して是正させるというような受け答えをしたらしい。先週になって、KGET.comがもう一度確かめたところ、あのステッカーをはった車両責任者の巡査長は、誰から命じられたか忘れたが、保安官でなかったのは確かだ、と答えているとの返事だった。

今週火曜日になって副保安官からメールがあり、それを命じたのはパトロール隊長(commander となっているが、前後文脈からすればこの辺の中間管理職みたい)だと、件の巡査長が思い出したという。そこで翌日この隊長に取材すると、自分が命じたのでないという返事。「ボス(つまり保安官)が、こいつがいいねといったから、そうしただけだよ。保安官は自分の言葉の重みをわかってないみたいだ」。

ご存知のように向こうの保安官というのは選挙で決まり、部下といっても基本的にライバルなので、「悪いのはあいつだ」になるわけですな。記事の論調も、"Kick Your Ass"を問題にするというより、責任転嫁をもっぱら非難している。仲間内でうやむやにしようと、責任者のせいにしようと、責任逃れの隠蔽体質というのはどこの国の公務員も同じだというのが、むしろホッとするような気分である。

なお、上の写真をクリックして現れるパトカーの画像は、もともとの画像にフォトショップでさらに改ざんがなされたものなので御注意を。"And take your doughnuts too!" (おまえのドーナッツも食っちゃうぞ!)はさすがに書かれていない。本物はこちら

投稿者 webmaster : 2004年5月14日 22:22

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