一日前にふれた「ハトはなぜ首をふるのか」について書いてあった元新聞記事を、やっと見つけた。29日の毎日新聞「科学・いま&未来」というところにあった、「なぞなぞ科学」という囲み記事であった。ところが読み直してみると、一昨日に私が書いたような内容とは大きく違っていたのである。
ハトをトレッドミル上で歩かすと、首振りしないというところまでは同じであったのだが、その理由というのが「眼球運動の代替動作」ということ。要は鳥類は目を少ししか動かせないので、移動する物や景色を追えないため、かわりに頭を動かして相対的に視野を安定させているわけである。
人間が横に移動する電車をみるとき、目で進行方向に動きを追ってはさっともとに戻す「列車眼振」というのを起こすが、それと同じようなことを首の動きでやっているわけ。人間が列車眼振のかわりに、首の動きで同じことをやったら、ナポレオンズの首回転マジックになる。
というわけで、私が読んだつもりでいた「継続的視覚変化を逐時的に処理する能力はハトの脳にはない」などというのは全くのデタラメな脳内産物でありました。心ならずも誹謗することとなったハトの皆さんには、謹んでお詫び申し上げるしだいだ。
もっとも、鳥類の視覚認識が大雑把なのは事実で、基本的な雛形パターンのいくつかに合致する刺激を選択して再構成しているとはいえ、その要素分析と再構成の精度は、人間よりはだいぶ落ちる。その辺の中途半端な知識が書いてもいなかった内容を勝手にデッチあげてしまったのであろう。「視覚 円滑化 ハト」なんぞといくら検索しても出てこないはずだよ。
真面目なコメントを頂いた方々にも、謹んでお詫び申し上げます。でも、多くの鳥類は基本的にパラパラ漫画的世界に住んでいる、という直感は正しいような気がするなぁ。
投稿者 webmaster : 2004年05月31日 21:38
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列車と眼振の話が出ていたので,思わず書き込みを.
普通の人にとっては,脈絡のないネタふりに見えますが,その筋の人はきっとぱっと思いつくはず.
「Vectionという現象もおもしろいですよ.」
投稿者 non : 2004年06月01日 12:55