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2004年06月15日  ガイアの夜明け-さらば大病院?? [医学・科学関連]

TV東京の開運なんでも鑑定団をみていたら、不覚にも途中でうたた寝してしまい、気がつけば次の「ガイアの夜明け」という番組のイントロ部分になっていた。不祥事相次ぐ大病院をはなれ、中堅医師たちが患者のための医療を目指し、次々に地域にその実践の場所を移しているといったレポートであるらしい。

ところが、前半は「開業は夢でした」と語る、30始めの若い耳鼻科医師の新規開業エピソードなのである。多少のリスクをかけて、個人経営に乗り出す話であって、オヤジが脱サラでラーメン屋を開く話とまるっきり同じである。新しい医療のかたちを求めるような内容があるとは思いがたい。どうせ番組にするなら、思うように患者数が増えない医師が、カリスマ耳鼻科医のところに修行にいくという、「貧乏脱出大作戦」をなぞった格好にしたら面白かったんだけれど。

後半は、在宅治療に進出したいセコムのビジネス戦略の紹介になっていた。先端医療への幻想だけでは医療経営が引っ張れなくなってきて、そこそこのローテク人海戦術にまだ商売のネタがありそうだという、落穂ひろいの発想なのだ。そんなこと、昔からやられてきたことではないかといわれそうだけど、人が家族に看取られながらなじんだ環境で死んでいくというのが、必ずしも当たり前のことでなくなっているのも事実なのだ。

番組のほうはそのあたりを上っ面だけ触れて終わるのだけれど、こういう中途半端な作りこそが、医療に対する一般的幻想がいかに強固なものかを、逆に示してくれているといえる。まして、私がひそかに目標にしている、「すべての人に野垂れ死にの権利を取り戻そう」というテーゼなんぞ、永遠に受け入れられることはありそうにない。

投稿者 webmaster : 2004年06月15日 23:05

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