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先月終わり、BBCが「イランの女性、カエルを生む」という記事を報じた。現在、その記事は削除されていて読むことは出来ないが、コピーや翻訳はあちこちのサイトに残されている(こちらとかこちら)。
一読して思うのは、「そんなアホな」という常識であるが、どうもどこかで聞いた事があるような懐かしさを感じるのも事実なのである。私の場合は、子供の頃聞いたことがある、「ヘビが女性の局部から入り込み、そこで育って出産に至る」という伝説であった。
都市伝説の教科書ともいえるブルンヴァンの「ドーベルマンに何があったの」(新宿書房)にも、これのタコ、カエル版の伝説が紹介されていたはずである。ここでも似たような話のパターンをいくつか、紹介した事があるような気がする。
それとまるっきり同じような話が、地方新聞の引用とはいえ、BBCにそのまま掲載されるというのは少々驚きである。生物学的に考えて、どんな生物の胚であれ、人間の体の中で成育してそれが妊娠様の徴候をしめすなんてことがありうるはずがない(まあ、細菌とかカビ、寄生虫なら、ある意味で『育つ』ということはあるだろうけど)。
BBCはかなりの「と」系記事であってもまず事後削除などはしないので、まるっきり痕跡も残さず消えているということは、この記事が全くのガセであったことを示しているのだろう。あんまり大胆な古典的ガセになると、かえって懐疑が働かなくなるということの一例なのかもしれない。アホらしすぎる話には、論理的に不可能性を説明するのが、かえって困難になってしまう。
誰も反論しないからこれは本当なのだ、という信じがたい論理にすがる人は時々いるもので、この手のヨタが一人歩きする根拠がそれだったりする。今ひとつヒネリのないガセには、しゃれたツッコミもまたやりにくいのだということで、決め付け的否定になっているのを承知の上で書いておきたい。
投稿者 webmaster : 2004年07月13日 23:50
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