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2004年08月04日  ガソリンタンクに砂糖 [都市伝説・デマ・トンデモ]

小説とかドラマで、車のガソリンタンクに砂糖を放り込み、その車を使用不能にするという策略がでてくることがある。ガソリンに溶け込んだ砂糖がエンジンで焼け付き、オーバーホールしても直らないような損傷を与えるというような話になっているものだ。

犯人一味を立ち往生させるための素人探偵のアイデアにとどまらず、これはかなりタチの悪い嫌がらせとしても使われることになっている。高級車をもっているイヤミなプレイボーイとか、金持ちのバカ息子への意趣返しとして、この密やかな破壊工作が行われるのだと。

フィクションなんかではそんなものかと見逃しているわけだが、冷静に考えてみるとこの話はかなりおかしい。そもそも、タンクは施錠されている場合がほとんどだし、偶然開いていたとして、砂糖はガソリンに溶けるだろうか。溶けたとしても、エンジンを焼け付かせるまでのスラッジになるためには、かなり大量の砂糖がいるようにも思うし、そんな量を放り込む手間だけでも大変だろう。

何度か引用したことのある有名何でも質問コラム、"Straight Dope"にこれに関する質問が寄せられていて、回答者は砂糖が固体としてひきおこす障害だけを問題にしている。砂糖はガソリンにほとんど溶けないから、燃料フィルターやキャブレーターを詰まらせる、というのである。その意味では塩でも効果は同じで、砂だっていいわけだがこれは比重が高すぎてダメだとのこと。

毎度の引用サイトでも同じ問題が扱われていて、そこではガソリンに溶け込む程度の微量の砂糖はエンジンに何の影響も与えないということと、多少の砂糖をタンクに放り込んだぐらいではまず燃料フィルターを詰まらせることもないと、より具体的な解説がなされている。

というわけで、恋敵や仕事のライバルに嫌がらせを目論んでいる人は、ガソリンタンクに砂糖という手段はあまり有効ではないということを覚えておいても損はないだろう。先ほどの"Straight Dope"は、エンジンオイル補給孔から砂を入れるというかなり確実な方法を紹介しているが、そんな大胆なことするぐらいなら、直接相手をぶん殴ったほうがよっぽど気が晴れるのでは。

投稿者 webmaster : 2004年08月04日 16:27

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