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2004年08月28日  ニューロンの発火が運ぶ情報量 [医学・科学関連]

最上のWebサイト」、8月27日の記述が面白い。ご本人は理論物理出身の認知神経科学研究者なのだが、ニューロンの興奮を、それが運ぶ情報という観点から見なければいけないことを正しく指摘しておられる。私の知る限り、こういう視点で神経科学をやっている人はほとんどいないと思う。

ニューロンというものは興奮するかしないかのどちらかで、それだけなら1ビットの情報しか運ばない。それが何らかのまとまった情報を担うためには、単位時間内での発火頻度のパターンか、他のニューロンの発火との組み合わせパターンがコードになっているはずである。現在の脳科学では、そういったところはあいまいに無視されていて、個々のニューロン発火と、それが次に伝達されるのをアナログ的に検討している場合がほとんどである。

精神医学のレベルにまで降りてくる理論になるとそれは顕著で、例えば向精神薬はシナプスでの興奮伝達の閾値にかかわると説明されるのだが、まるで神経伝達物質そのものが情報であるかのような扱いをされている。SSRIのんでセロトニンがまったりと増えてくれば、気分爽快、生きてく意欲が出てくるなんて説明では、ニューロンというのは単なる内分泌器官であるということになってしまう(もちろん、そういう側面はあるけど)。

ニューロンの活動を情報量の観点から検討するというのは、絶対に脳科学に新しい知見をもたらすに違いないと信じているんですがね。自分でもそういう方向からの検討というのは必要だという直感はあったんだけど(アリバイを示すなら、こことか)、頭のつくりが粗雑でやりぬけまへんでした。ぜひ最上氏にはそのあたりの先駆者として、活躍してもらいたいものだと思う。できれば、スカスカ頭にも理解できるように噛み砕いた説明を早めに日記に書いてね。

投稿者 webmaster : 2004年08月28日 23:40

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