1955年9月30日の午後5時45分、映画スター、ジェームズ・ディーンはカーレースに出場するため、ロサンジェルスからサリナスに向かって愛車のポルシェ・スパイダー550を走らせていたとき、前方から走ってきたフォードと正面衝突して即死した。享年24。
助手席にはカーメカニックが同乗していたが命は取り留め、相手方のフォードを運転していた人はかすり傷ですんだ。事故は当初、ディーンのスピードオーバーのためといわれていたが、その後の調査で、衝突相手の車がセンターラインを超えてきたことが原因であることが判明している。(再現CGムービーはこれ。QT形式で約750KB)
わずか4本の主演映画を残しただけで、人々につよく記憶されることになったJ・ディーンであるが、その不運な死の経緯は、大破したポルシェの後日談として、幾分かの伝説を今日に残している。
いわく、ポルシェは運転手席側が大きくえぐりとられる形に破壊されていたが、多くの部品は壊れていなかったため、友人の一人がスペア用に買い取った。そこのガレージについたポルシェは、運搬車から下ろす際に不意に落下し、作業員の足を骨折させた。
翌年、二人の車好きの医師がポルシェのエンジンとトランスミッションを買い取り、自分たちのレースカーに搭載したが、はじめてのレースで事故を起こし、一人は死亡し、もう一人は重傷を負った。
無傷のタイヤ二本を買い取った若い男は、それらが同時にパンクしたため、もう少しで致命的な事故を起こすところであった。これらの事件で話題を呼んだこともあり、カリフォルニア警察はディーンの車を、交通安全の催しでの展示に使うことにした。
ところがあるガレージでは展示中、火事が起こり、ポルシェ以外のすべての車が燃えてしまった。サクラメントの高校での催しでは、展示台から車が落ちて、高校生が重傷を負った。
車はサリナスに送られることになったが、その途中運搬車から落下し、運転手を死亡させた。同じような事故は57年、58年にも起こった。59年、展示中にこの車は突然ばらばらに分解してしまった。翌年、車は箱詰され、ロサンジェルスに送られたが、その途中で何処へともなく消えてしまったという。
志半ばで世を去ったJ・ディーンの亡霊が車に乗り移ってこれらの事件を起こしたのだと噂されるというのだけど、私はこういうのを聞くたび、亡霊のために死ぬ羽目になった側が亡霊になって、ディーンの霊に「おまえ、あれはないだろう」と文句をいえばどうなるんだろうと思ってしまいますなぁ。
間抜けなことに、海外サイト経由で英字毎日のこんな記事を見つける。「聞くだけで集中できる、記憶力が高まる、やせる、巨乳になる、彼氏ができる、彼女ができる」などの効能をうたった着メロが、iモードとEZweb向けに「有料で」提供されているという。10月2日に発行された「週刊現代」に掲載されていた記事の引用なのだが、残念なことにWEB版週刊現代ではその記事を読むことが出来ないものの、大意はこちらでも知ることが出来る。
オウム事件の時、信者の洗脳を解くの何のといって、マスコミにチョロチョロ物欲しげに登場していた苫米地英人という人がこの着メロの理論的バックアップをしていると言うあたりで、ほとんど興味は失せてしまうのだが、ある意味、人々のダマされやすさのケーススタディになるかと思って紹介。
まあ、「ゲーム脳」なるトンデモ理論を主張する大学教授どのもおられて、そう恥ずかしげもなく教職を続けておられるわけで、「脳機能学者」なる怪しい肩書きで厳しい世渡りしないといけない苫米地氏の飯の種にそう文句をいおうとも思わないのだが、やはりそのインチキはインチキだと指摘しておく必要はあるように思う。
いわゆる脳波ビジネスにかかわる主張は、大概の場合あまりにアホらしいのだが、苫米地氏がこちらでいっていることも全くそれと同じである。もっともらしい言い方のおかげで、彼の髪型よりは信憑性があるように見えるのが困ったところ。たしかに人間が意識清明でリラックスしているときにはアルファ波という8~12Hzの脳波が観察される。ちょっと何かに意識を向けると、それが13Hzより早いベータ波になるのだが、そんなもの閉眼して安静にすればすぐに元のアルファに戻るのだ。わざわざわけのわからん刺激なんか与える必要もない。
某「ゲーム脳」教授は、まるでアルファ波が出ることが異常のような言い方をして世の中の親たちを不安に陥れたが、苫米地氏は昔からの「アルファ波全能主義」を主張しているだけである。両者に共通しているのは、脳波というものに対する徹底的な無知である。こういう連中がデタラメで世渡りできると思うのは、こういう分野の専門家はまるきり社会的無能力者ばかりだという事情をある程度知っているからであろう。
精神科医なんて、みんな極楽トンボばっかりだからね。この手の詐欺師モドキが跳梁したって、自分の臨床には関係ないし、そういう無知が蔓延していれば、自分の無脳もバレずにすむし。彼が監修したという、「胸が大きくなる着メロ」の一部分がこちら(MP3型式、約160KB)にあるので、そのうさんくささを満喫していただければ幸である。
PCアプリケーションにセットしてあるようなイースターエッグを見つけて投稿するという趣旨の"The Easter Egg Archive"というサイトがあり、そこそこ人気を集めている様子である。そこのハードウエアの項目に、エレベーターのイースターエッグを投稿した人がいる。
それによると、「エレベーターの種類によっては、設計者が急行モードをセットしてあるものがある」とのこと。具体的には、「ドアを閉める」ボタンと、「行き先階」ボタンを同時に押すと、途中階では止まらず、目的階に直行するというのだ。
んなアホな、と言いたくなるが、これを肯定する内容が次々に書き込まれているのだ。今現在の時点で50以上のコメント書込があるが、そのなかではエレベーター会社で働いている人が一人だけ懐疑的な意見を述べているだけで、ほとんどの人がそれを追認しているのである。コメントによれば、これがうまく働くのは、オーチス社の1992年製、ドーバー社の2製品、デザート社のほぼ全製品だそうだ。
日本製の場合はどうだかわからないので、これが単なる都市伝説なのかどうか判断しようがない。もっとも、イラチの私なんか、エレベーターではいつもガチャガチャとボタン押し続けるくせがあるので、この程度の操作はしたことがあるような気がしますがなぁ。まあ、途中を飛ばして昇降したかどうかなんて、乗っている側にはわからんのだけど。
ここのサイト、音楽ジャンルもあって、ビートルズの"Strawberry Fields Forever"の冒頭に、ジョン・レノンの頭文字がモールス信号で入っているというのも投稿してあった。違うっちゅうのに。
ちょっと前にブッシュさんは神様に選ばれた人だなんて書いていて、今度はまるで反対の話題を取り上げるのもなんなんだけど、とにかくオモロければいいというポリシーで紹介するのが左の地図。元画像はこれ。30KBとそう重くはないが、画像サイズがかなり大きいので注意。
今年日本は記録的な数の台風に上陸されたわけなんだが、それはアメリカも同じで、特にフロリダ州は8月から9月の間に、チャーリー、フランシス、イバンという、三つもの巨大ハリケーンに襲われた。それらのハリケーンの進路を細かく調べると、これは2000年の大統領選で、ブッシュさんが勝った地域を選ぶように進んだというのが、この地図を描いた人の主張。(それを強調するために、ハリケーン進路には微妙な改変があるらしいのでそのつもりで。)
ブッシュなんぞを選んだ地域の人間に対する、神様からのメッセージだというわけ。某掲示板で紹介されていたのだが、2000年の選挙での当落を決めたフロリダ州を、神がいかに憎んでいるかの表れだという言い分にたいし、「神様は単にアメリカが嫌いなだけじゃないのか?」という投稿が秀逸でございました。
いわゆる詐欺系スパムメールの中に、ナイジェリア付近から発信されるものがたくさんあり、おおむね秘密資金の運用を手伝わないかという勧誘であるものが定型的で、以前そのバリエーションを受け取った経験を書いた事がある。なんでナイジェリアなんだ?と以前から思っていたのだが、このたび、その疑問に答えてくれるサイトを発見したので紹介したい。
それはナイジェリア大学の公式サイトであった。ナイジェリア大学はナイジェリア国内に、メインキャンパスと37のサテライトキャンパスを展開する公的教育ネットワークであるそうだ。そしてその目的は、オンライン産業で成功する手段を提供することにあり、履修項目に用意されているのは次のようなものである。
マクロ経済学:大量メール発送分野でどう成功するかを学ぶ。一対一のメール交換など無駄である。どんなにバカげたメールでも、数百万に対して送りつければ、成功のチャンスはふえる。 歴史学:富裕国の経済援助プログラムを研究し、効果的にそれを着服する手段を知る。 口座学:無効小切手を現金化する手段など。 統計心理学:研究によれば、0.001%の人間はバカで、いわれることを何でも信じるとされる。これはつまり、1億人に対して1万ドル送金してくれというメールを送れば、結果としては1億ドルが手に入るということを意味する。(原文では10億ドルになってるけど、これ間違いだよね?) 釣り学:お金を預けてくれたらそれを100万ドル以上に増やすというもの。引っかかってくれない場合の新しい手口も講義される。 フォトショップ学:必要書類やパスポートなどの偽造法。この習得にはこちらのサイトも協力する。
その他、eBayを利用した空買い法とか、薬物やブランド商品の売買といったものを扱う講座もあるようだ。これだけ親切丁寧なコースなのだから、さぞかし授業料は高いだろうと思うのだが、それが驚きで、学生たちは履修を申し込むだけで、1000万ドルの奨学金が提供されるのだそうだ。これはナイジェリア皇太子がこの大学運営費をすべて出しているからで、学生は卒業時に使い切れなかった額だけを返済すればいい。
もっとも、履修に当たっては旅費や滞在費、教材費はすべて無料なので、実際には入学手続きの際に小額の先払金が必要なだけであるとのこと。また、この大学では実地教育が重視され、大学の運営する多くの子会社でのインターン研修に従事することになるため、移動や出張の便を考えて履修者はまず個々の銀行口座をすべて、まず大学の指定するナイジェリア国内の銀行に移すことが推奨されているとのこと。
こういうわけで、サイトを見ている限りでは、かなり高度な教育が受けられそうな印象はあるのだが、もう一つ具体的教育内容について知ることが出来ないのが難点である。そう思っていたら、ナイジェリア忍術講座という、本来の建学目標とは少し違うところだが、ある程度この大学のレベルについて参考となりそうな映像(リアルプレイヤー型式、約370Kb)があったので紹介しておく。この大学で勉強して人生のチャンスをつかもうとされる方がおられたら、さまざまな観点からよく検討された上で、自己責任で応募されたい。
1988年の今日、ジミー・カーター元アメリカ大統領の弟、ビリー・カーター氏が膵臓ガンのため死亡した。享年51。氏はカーター家の地元、ジョージア州プレインズでガソリンスタンドを経営していたが、兄が大統領在籍中に市長に立候補して落選、その後某ビール会社と提携して「ビリービール」というブランドの広告塔となるが成功しなかった。
78年、彼はその「ビリービール」の売り込みのためにリビアに行く。なんでリビアだったかというと、「そこには山ほどアラブ人はいても、ユダヤ人はあまりいないからさ」。その際、リビア政府から特別の経済的計らいを受けたという疑いをうける。これは「ビリーゲート事件」と呼ばれて、賢兄ジミー・カーターの頭痛の種となる。
現在、そのビリービールは発売中止で、コレクターズアイテムとなっているが、量が結構出ているためそう高値はついていないらしい。その辺が無視されて、今でもeBayあたりででは相場を無視した額で出品されている事があるらしいので、収集癖のある方は気を付けられたい。
カーター家にはガン罹患の遺伝負因が色濃いことでも知られていて、ジミー氏の父親は58歳で膵臓ガンで死亡し、母親も乳ガン、骨ガンを患った後、やはり膵臓ガンで死亡している。ジミー氏の妹二名も膵臓ガンで50代、60代で死亡し、ビリー氏もやはりおなじ運命をたどった。
しかし、ジミー・カーター元大統領とその子供たちにはガン負因は今のところ現れておらず、医学者たちは単なる遺伝負因だけでなく、一族が従事していたピーナッツ栽培に注目し、ピーナッツに寄生するカビが作るアフラトキシンという毒素が膵臓ガン多発の原因ではないかと推測している。
ビリー氏が残した名言の一つ。「ビールはそれほどパーティドリンクに適したものではない。ましてや、トイレの場所がよくわからないようなところの場合は特にね」。
掲示板の方に先に書かれてしまったが、最新号のBMJに載った驚天動地論文を紹介したい。膀胱ガンの患者から採取した尿と、健康な人やガン以外の尿路系疾患の患者からの尿を、訓練した犬に識別させるという研究である。
実験はまず、6匹の犬(雑種6Y♂、ラブラドール7Y♀、コッカスパニエル1.5Y♂、同2Y♀、同5Y♀、パピヨン7Y♀)に訓練を受けさせるところから始まる。これらの犬は人に従うようにしつけられてはいるが、今まで特別な臭覚識別の訓練を受けたことはない、普通の犬である。
隠しておいた膀胱ガン患者の尿を発見させるところからはじめ、水や薄めた健康人の尿との識別という風に複雑化させていき、月経血が混入していたり炎症所見のある尿サンプル6個とガン患者尿を識別させという課題をこなすようにさせる。この訓練には7ヶ月が費やされた。なお、尿サンプルは常に新しいものが使われた。(雑種犬とラブラドールは離れた訓練センターにいたため、乾燥尿が使われた。)
使われた尿サンプルは同意の下に参加した36人の膀胱ガン患者(49歳から90歳、平均年齢69歳、うち23名が男性)から得られたものである。このうち27名の分が訓練に、残りが本実験に使われた。コントロールに使われたのは108名の健康人と非ガン患者から得られたものである。ただ、このうち一名の尿は、訓練課程ですべての犬が常にガンとしての判定を示すため、精査を加えたところ、右腎臓に移行上皮ガン(膀胱ガンと同じ組織系のガン)が発見された。
本実験は膀胱ガン患者尿と健康人、非ガン患者尿6検体、全部で7つの検体の中から、犬にガン患者尿を発見させることを、6匹の犬すべてに9回おこなわせ、その結果が集計された。その結果、すべての犬の判定54例のうち、22例が正解であった。正解率は41%、単なる確率の場合の1/7、約14%を大きく上回っていた。
犬によってその成績はちがい、最下位は雑種犬の11%であったが、他のブランド犬は30%から56%の正解率を示したのである。また、患者尿によっても正解率は変わり、すべての犬が正解したサンプルもあれば、すべて不正解であったサンプルもみられ、病状の違いによって、犬が嗅ぎわける特別な匂いを構成する何らかの物質に変化があるのだろうと考えられている。
著者たちはこの研究が示すのはあくまで逸話的なものであって、科学的な検証とはいえないとしているが、犬がその臭覚を使ってガンを発見できる可能性を世界で始めて示したことへの自負は大きいようだ。結びの言葉は「我々が犬の訓練に用いたアプローチが、今後の同様の研究に対して寄与することを望むものだ」というもの。
この研究が追試を重ねられ、実用化されて、ガン検診に行ったら犬にクンクン股間を嗅ぎまわられる日が来るのか、興味は尽きないところである。まあ、そうなる前に近々にもイグ・ノーベル賞を受賞するのは間違いないと思うけどね。
Willis CM.et al."Olfactory detection of human bladder cancer by dogs: proof of principle study ":BMJ 2004;329:712 (25 September)[元論文全文(PDF)]
2004年度のイグ・ノーベル賞受賞者の発表が今月末に迫っているので、なにか事前情報でもないかとそちらのサイトをのぞいてみたが、特にこれというものもなく、そこでみつけたちょっとした小ネタを別館の方にアップしておいた。
昨年は化学賞に金沢大学の廣瀬幸雄教授が選ばれ、マスコミでもかなり報道されたので、なんとなくこちらで触れにくくなってしまっていたのだった。なお廣瀬教授は、兼六園にある日本武尊の銅像にはハトの糞が全くつかないことにヒントを得て、鳥が寄り付かない合金を研究したのがその受賞理由。
これについてもうちょっと詳しく書いて、昨夜アップしたつもりだったのだが、どうも酔っ払っていて失敗したらしい。
昨年度の医学賞はロンドン大学の認知神経科学グループによる、「運転経験によるタクシー運転手の海馬の構造変化について」という研究に与えられた。これはロンドンのタクシー運転手16人について脳MRIスキャンを行い、同一の年齢構成をもつタクシー運転歴のないコントロール群と、海馬の構造について定量的比較を行ったものである。
その報告によると、タクシー運転手の海馬は、統計的に有意な差をもってコントロール群と異なった構造を示し、その変化は運転歴の長さにほぼ比例していることが判明した。海馬総体の大きさには変化はないのだが、海馬前部、体部、後部の比率で見ると、タクシー運転手の海馬は明らかに後部が肥大し、前部が小さくなっているのである。
研究者たちは、タクシー運転手が市内運行を続けているうちに蓄積する地形的認知記憶が、この海馬の構造変化と関連しているとし、海馬の機能についての局在論的な仮説を展開しているが、より微小なレベルでの追加研究が必要だとして、具体的な結論には至っていない。
てなわけで、大上段に構えた脳科学への切り込み姿勢と、ロンドンのタクシー運転手という対象との絶妙な対比感覚が受賞の理由と思える物件。顕微鏡レベルの追加研究をするといって、犬や猫をむやみに殺すようなことはして欲しくないなと願うばかり。
Eleanor MA.,et al."Navigation-Related Structural Change In the Hippocampi of Taxi Drivers," Proceedings of the National Academy of Sciences, vol. 97, no. 8, April 11, 2000, pp. 4398-403.[元論文全文(PDF)]

頑丈、確実、安全が売り物の、自転車やモーターバイク用盗難防止ロック、クリプトナイトに、えらくお粗末な脆弱性があったということがネットに暴露され、話題になっている。このロックは、なんとビックボールペンのお尻のほうをキー穴に突っ込んでガチャガチャするだけで、簡単に開錠することができるのだった(開錠のビデオはこちら)。
私もロードレーサーに乗っていたころ、これを使っていたが、こんな弱点があるとは思いもせず、じつに安心していたものだった。この事実は世界中のサイトでどんどん紹介されているので、このロックはほとんど無力化してしまったといっていいだろう。こちらの報道によれば、クリプトナイト社は「これは我々の製品のみの問題ではなく、同様のロック機構を使っている自動販売機やATMにもおよぶ問題だ」と表明し、さらなる危機感をつのらせているというか、問題を一般化してごまかそうとしているというか。
なんでわざわざ、こういう古いニュースを出遅れて紹介したのかというと、ただただ「ペンはクリプトナイトより強し」というタイトルを書いてみたかっただけ。
手短に用事を済ませて、へロへロになって帰宅。お寺によって感慨に浸る、なんてことする余裕などまったくありまへなんだので、例のセリフは、無意味にライトアップされた五重塔を見ながら、電車の窓からつぶやくだけにしておく。正式には「寺か……、何もかもがみな懐かしい……」だったようで。
久しぶりに近鉄を利用したのだが、どこにもこの間のゴタゴタというか、不手際を認めて謝罪するような表示がなかったのが不思議である。弱いチームを大赤字出してまで支えてやったんだぞ、文句いうほうがおかしい、というような姿勢なんだろうか。急いでいて見逃しただけかもしれないが。
ところで新幹線というのは、昔の鼻が丸い0系という奴が今でも走っていると思っていたのに、「こだま」だってそんな電車は使われていないのですな。変にレトロフィーチャーなカモノハシみたいなのがホームに入ってきて、思わず腰抜かしましたわ。ニュースなんかでそういう映像は見ていても、自分の納得のレベルには達していなかった、というのが面白うございました。
それと、タイトルをいかにもBLOGっぽい間延びした感じのものに入れ替え。全部スタイルシートで定義しようと思ったのだけど挫折してしまい、テーブルでやってしまったのが情けないところ。あれと同じのを、スタイルシートでやる方法を知っている人がいたら教えて。
連休中、親族関連の所用で、えらくタイトな日程で京都方面に行くことになり、更新はお休み。時間があったら、昔、境内で暮らしたお寺にでも寄ってこようか。医局でふとそんな予定をもらしたら、漫画オタクの同僚がこういうのである。
「何があっても、こういうセリフを思い入れたっぷりにつぶやいてくれ!」と。一体、どんなセリフなんだと聞くと、
「寺か……、なにもかもが懐かしい……」
だというのだ。何のことなんでしょうかね?
某ニュースサイトで紹介されていたムービーファイル(WindowsMedia。サイズは約1M)。チャップリンの「独裁者」で、ヒンケル総統が地球と踊る、あの有名シーンをパロディにしたもの。ブッシュさんを演じているのはもちろんそっくりさんなんだろうが、えらく似ていて気持ち悪いほど。最後にMoveOn.orgというがでるので、反ブッシュ団体がつくったTVCMらしいのだけれど、肝心のMoveOn.orgを探してみても、このムービーはみつからなんだ。探し方が中途半端だったか。
昨日書いたこともあって、私はブッシュさんが神に愛でられた天然の指導者ではないかと思ったりしていて、あと4年ぐらい地球を任せるのも悪くないのではと感じはじめている。ムービーみたいになったとしても、それもまた神の御意志ということで。
これは2002年、カナダで開かれたG8首脳会議の際のスナップだそうな(クリックで拡大)。ご機嫌な様子のブッシュさんの前に置かれているのは、明らかにビールのカップである。確かブッシュさんは、アルコール中毒を克服して政治家になったんじゃなかったっけ。
古い写真を持ち出して、重箱の隅をつつくようなことをいって反ブッシュのポーズをとるんじゃないよ、と思われるかもしれない。たぶんこの写真を持ち出して、あちらこちらにアップしている人は、そういう意図があったのかもしれないが、私の感想はそういうところにはなく、ただただこの写真がほのめかす事実に圧倒されているのである。
一般的にはアルコール中毒というと、酒が飲みたくてうずうずしていて、ちょっとでも酒が手に入る機会があるとそれに飛びついているような状況を想像するかもしれないが、事実は必ずしもそうでない。日頃はしゃんとした堅物で、酔っ払いなんか冷笑的に眺めているのだけれど、ひとたび酒が入ってしまうとコントロールできなくなり、異常酩酊に至るまで飲むというのがアル中なのである。飲む量というのも、必ずしも多いとは限らない。
アルコール中毒の本質は何かというのは、色々な側面から語られる。一般的にはアルコールがもたらす快感そのものが嗜癖に至る性質があって、それはそう強くはないのだが、コンジョなしの場合はそれにズブズブ溺れてしまうのだというほどの認識がされていて、専門家だってこの手の説明で済ませることが多い。後はせいぜい肝臓やら膵臓にもたらす悪影響をいいたて、程ほどの節酒を呼びかけるというところだろう。
しかし、実際に自分がアル中だったり、身近にそういう人を抱えている人なら、そんな理解ではとてもすまないのは御存知だろう。アル中者は、酩酊による多幸感なんてものでは説明できないほどの吸引力をアルコールに覚えるし、それは「健康への悪影響」への配慮などなんの障壁にもならないのである。私の知っている理屈では、深酒したときできるアセトアルデヒドが、体内でアドレナリンを重合させてオピオイド物質を形成し、そのレセプターを変調させていくというのがあるが、今も通じるものであるかどうかは自信がない。
なんであれ、理屈からいおうと経験からいおうと、アル中になってしまった人は生涯断酒するしかないのである。駆出しのころはこの単純な真理がわからず、せっかく立ち直りかけた人を悪化させるような愚かなことを何度もしてしまった。たかがビールの一杯、ワイン一口、乾杯のかたちばかりの一滴が彼らを破滅させるのだ。酔っ払ってタガが外れるのもあるが、明らかに質の違う精神変容が来てしまうのである。
というわけで、ブッシュさんの前に置かれ、ちょっと口をつけられているように見えるビールのカップに私は驚愕するのだ。神への帰依でアルコール中毒を脱したという彼は、本当に「治癒」を得ているのかもしれない。アホだのなんだのいわれているが、彼は本当に神に選ばれた地上の救世主なのかもしれない。願わくばその奇跡のヒーリングパワーが、なるべく早く、目に見えるかたちで世界に向けて発揮されますように。
インディアナ大学のキンゼイ研究所は、科学者たちが長年疑っていた、「子供を持つと親のIQは著明に下がる」という仮説を5年間の調査研究の末、ついに実証した。
キンゼイ研究所の調査員たちは、1999年、子供をもちたいと思っている200組の夫婦に対してそれぞれIQテストを行った。2004年までにそのうちの173組に子供が生れたが、調査チームは子供が生れた日から6ヶ月後に再度IQテストをおこない、以前の結果と比較した。
その結果、すべてのケースにおいて親たちのIQは最低12ポイント、平均で20以上低下していることが示された。研究チームの責任者、ホースン・リー博士は、この結果に驚いてはいない。「調査は我々の仮説が正しかったことを証明してくれた。子供を持つことは脳の機能を低下させ、親たちから知性を奪うのだ。これは心理学的というよりは、むしろ生物学的な原因によるものだ」。
IQテストの結果は、子供が生れると人間に客観的な思考を可能にしている脳の一部分に負荷がかかり、脳機能が低下することを示している。「どうして親というものは、優秀だった人でも、バカでのろまな自分の子供をクラスで一番だとか、最高のアスリートだとか思い込み、出来の悪いのを教師やコーチのせいにするようないかれた言動をするのかというのを、この研究結果はうまく説明してくれる」、そうリー博士は語る。
キンゼイ研究所はこの調査研究をさらに続け、子供が巣立ったあとには親の知性は回復するのかという問題と、さらに子供が生れた場合にも、知性低下は進むのかという点についても明らかにする計画をもっている。
-----引用以上-----(元記事はこれ)
元記事の載っているThe Hoosier Gazette というニュースサイトは、インディアナの地方新聞の体裁をとっているが、いわゆる冗談記事を取り扱うところらしい。ここほどの「毒」がないので、いまひとつ決まっていないが、この記事だけは結構多くのBlogで引用されていた。
1936年の今日、ワシントンDCのジェームズ・ワシントン大学において、米国ではじめてロボトミー手術がおこなわれた。米国での創始者の名誉をになうのは、精神科医ウォルター・フリーマン博士である。彼は前年ポルトガルのエガス・モニスによって発表されたばかりのロボトミーを、神経外科医のジェームズ・ワットとともに実行にうつすべく研究をかさね、成功をおさめたのだった。彼は一見、この人にそっくりだが、別人なので御注意のほどを。
手術対象に選ばれたのは、激越性うつ病にかかっていた63歳の婦人であった。彼女は抑うつと強迫観念に悩まされていたが、この手術を受けたあと、「人生でもっとも幸福だった日々」を過ごしたという夫君の回想が残されている。
フリーマン博士はその後、モニスの術式(両側頭部に穴をあけ、ロボトームという長いメスで前頭葉を切るやり方)を改良し、眼窩からアイスピック様のメスを差し込む、経眼窩アプローチでこれを行うようになった。標準術式と併せて、彼は3500例以上の手術を行ったが、これは1930年台から50年台にかけて米国でやられた、すべてのロボトミーの一割近くにもあたる。
フリーマン博士は自分の手術をどんどんマスコミに売り込み、学会発表も一般受けをねらったセンセーショナルな表現を好んだ。この手術はある意味、時代の先端をいくポップな記号をになったこともあるといえる。
以前、ロボトミーを開発したエガス・モニスについて書いたことがあるが、モニスが「悪魔の手術」を創始したマッドサイエンティストみたいな扱いを受けているのに、この手術を普及させるのにもっとも活躍したフリーマンのことがあまり知られていないのはちょっと不思議である。日本でもロボトミーはかなり行われたが、経眼窩アプローチ法はあまりはやらず、クラシックスタイルが中心だったのも謎である。
フリーマン博士は72年に76歳で死んだ。その5年前、彼は手術中に患者の脳血管を誤って傷つけ死なせており、それ以後一切ロボトミーは行わなかった。その頃すでにロボトミーは批判勢力のほうが優勢であったが、ロボトミーで精神疾患を治癒させることが出来るという彼の信念は、最後まで揺らがなかったという。
<サンフランシスコ発ロイター:9月10日>アーノルド・シュワルツネッガー知事はこのほど屍姦禁止法を制定し、カリフォルニア州においては今後、死体と性行為をもつことは重罪となるという公式発表があった。
専門家によれば、カリフォルニア州ではこの行為を禁ずる法律がなく、検察が訴追できなかったため、2年前から立法準備されていたという。「この問題をすべて知っている人間はいない。しかし、この十年の間にもこれに関わる法律を制定するきっかけとなる事態は何度かあったのだ」、こう語るのはサンタ・クララ大学の法学教授、テイラー・オチョア氏である。彼はカリフォルニア州で起こった屍姦事件を研究してきた。
「検察官はこういう犯人達を、せいぜい侵入事件とおなじ罪にしか問えなかった。でもモルグを見てみれば、そんな罪状で済ませることなんかとても出来ないはずだ」、オチョア氏はそう語る。
州がこの法律を制定しようとする動きは、昨年南カリフォルニアで、4歳の少女の死体に性的行為をおこなった男の訴追に関する問題が、立法委員会に持ち込まれて以来である。今年になって、葬儀社のなかで老女の死体の上で酔いつぶれていた男を起訴できなかった事件をきっかけに、立法化されることになった。
新法では、死体との性行為は八年以上の懲役にあたる重罪とされる。
-----引用以上-----(記事はこちら)
別にシュワちゃんが主張して制定された法律ではないらしいが、どうもその元の行為以上に、それを重罪と制定した側の方にも気色悪さを感じてしまう。死体損壊罪かなんかで訴追することも出来るんじゃないのかねぇ、と思わないでもない。もともとアブノーマルがらみなんだから、重罪でがちがちに締め上げればなくなるという事件でもあるまいに。
そういえば、この前TVで「刑事コロンボ」をみていたら、一度自分で殺した相手の死体を銃で撃って、それを逆にアリバイに使うという手の込んだ話をやっていた。つまり、死体損壊罪というのは、カリフォルニアにはないってことなんだろうね。
今月上旬にスコットランドのエジンバラで開かれていた、英国心理学協会の場で報告された女性研究者の研究内容が話題を呼んでいる。ダービー大学心理学教室の講師、エイミー・オービーラックは、男女50名ずつから得た聞き取り調査をもとに、月経前症候群(pre-menstrual syndrome:PMS)と呼ばれる体調変化は、女性だけでなく、男性にもしばしばより強い症状として現れることを明らかにした。
オービーラック講師によると、月のうちある時期に限って周期的に増悪する気分変調、集中力の低下、痛みといった症状は男女問わず観察されるのだという。男性の場合は周期的であっても、それに関係付ける身体的周期現象がないため、単なる疲れとか体調不良として見過ごされてきた。女性の場合は月経周期というはっきりした現象があるため、それらの変化はホルモン変化のためだと誤って関連付けられてきたのだという。
研究チームは、これらの周期的変化の背後には、ホルモン周期とは別の原因、例えばある種の感染のような、今のところ知られていない病因があるのではないかと考えており、今後の研究がすすめられるべきだとしている。オービーラック講師の言によると、「原因がはっきりするまで、さしあたって月経前症候群の男性には、チョコレートがよく効くとお勧めいたしますわ」とのこと。
以上、あちこちの報道をまとめてみた。100人程度の調査から結論するのには少々大胆すぎるような気もするが、たしかに慢性うつ状態の人などをみていると、月のうち数日症状が増悪することは、男女を問わずよく見られることである。相手が女性なら「まあ、月経も関係するでしょうな」などと常識に逃げ、男性の場合には「多少の波はあるでしょう」などとゴニョゴニョ誤魔化すのもよくやること。
一方で関連付けやすいところに結論を持っていき、一方では「いろいろある」で済ませているのは、真理探究にはあまりふさわしくない態度であるといえよう。この研究が、気分や体調の波を来たす状態一般に関するブレイクスルーにつながるかもしれないなと、ちょっとを期待しておこう。
参考報道記事はいくつかあるのだが、もっぱら「男性にもPMSが」という感じでもう一つまとまりないのがこちら。カンファランス発表前の記事で、「PMSはホルモンと無関係」という視点が中心なのはこちら。短くまとまっているのがこれ。オービーラック講師(実はAubeeluckの読み方、よくわからん)の紹介はこちら。
ヒラリー・クリントン上院議員があるパーティに出席すると、そこにカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガーがいるのに気づく。
彼女はシュワルツネッガーのところへ歩いていき、静かにこう言った。「もしあなたが私の夫だったら、私はあなたの飲み物に毒を入れますわ」。
シュワルツネッガーは微笑み、かがみこんで彼女にこう囁いた。「私があなたの夫だったら、自分からそれを飲みますね」。
9月にはいって循環しているメール・ジョークだとのこと。実際にこういう会話がヒラリー上院議員とシュワちゃん知事の間に交わされたことはなく、しかもこれは古いジョークの使いまわしなのであるそうな。
第二次大戦前の英国で、大富豪夫人として社交界で幅を利かせ、初めて英国下院の女性議員となったナンシー・アスターは対独宥和派として、かのウィンストン・チャーチルの政敵であった。
そのナンシー・アスターとチャーチルの間で交わされた会話として、これは知られているのだそうだ。元バージョンでは、あるパーティで出食わしたナンシーとチャーチル、口論のあげくナンシーはこういう。
「ウィンストン、もし私があなたの妻だったら、あなたのコーヒーに毒をいれてやりますわ」。
「ナンシー」、チャーチルは答える。「もし私が君の夫だったら、自分が先に毒を飲むよ」。
もっとも、これも創作らしいのだけれど。(引用はこちら。こちらも参照のこと。)
左は母親のお腹をける胎児の足型を捉えた、という触れ込みの写真(クリックでポップアップ)。この夏ごろからネットに出回っているとのことである。引用先では真偽は不明としてあるが、どう見たってフォトショップ細工のパチモンと思えますがなぁ。出産間近とはいえ、子宮壁があそこまでペロンペロンに伸びきってるってことはないだろう。
赤ん坊がお腹をけるというのは、女性にとって典型的幸福感の一つらしいのだけれど、この写真の場合えらく即物的な表現に仕上げられているので、その辺の機微がわからん野郎によって作られたもの、というコトなんでしょうかな。
ナタリアは旅行と楽しいこと、靴集めとチョコレートが大好きな女の子。女優も出来るモデルを目指している。でも、今のところはもっぱら土木工事のアルバイトで活躍中。信じられないだろうが、彼女のその方面での働きは素晴らしい。なにしろ、彼女は数年前フロリダを旅行していたとき、運河に誤ってヒールがはまり込んでしまい、それを引き抜いただけで運河浚渫チームが1ヶ月がかりでやる作業を済ませてしまったぐらいなのだ。
何しろ彼女の身長は90フィート、27メートル以上あるのだ。フロリダの一件以来、ナタリアはモデルの仕事がないとき、あちこちの土木工事を手伝っている。でも、彼女の目標はあくまで女優なのだとのこと。彼女は自分のブログを開いて、その苦労話や自分の夢を世間に発信しているので、ぜひ応援してやって欲しい。
彼女のブログにはモデル活動の際撮られたらしい、なかなかの画像がたくさんアップされている。はじめの画像は今年の春にスコットランドのネス湖に旅行したときのスナップ。自然環境で暮らす動物ともすぐに仲良くなれる、素朴なアウトドア派の女性らしい。
残念なことに、遠景からのショットしかブログにアップされていないので、もう一つその人となりがよくわからない。まして、こういう写真をみると、その身体構成比にも多少の疑義が出てきてしまうのが、不安といえば不安。
またもこちら経由。
USATodyが伝えるところによれば、トルコ在住の建設作業員、イルカール・イズマズ(28)は、目から2.8m以上ミルクを飛ばすという、世界記録を達成した。
今までの記録は2001年にカナダ人によって記録された2.665mだそうで、彼の記録はかなりのブレークスルーであろう。理屈からいえば鼻と目は鼻涙管でつながっていて、ミルクを飲み込んで鼻に逆流させ、息張れば目から出てくるのは原則的には当たり前なんだが、逆流弁みたいな構造もあるかもしれないし、誰もが出来る技ではないだろう。多少の生まれつき変異が必要というわけ。
そういえば私の知人に、タバコの煙を目からだす芸を飲み会で見せる奴がおりましたわ。当時、ミルクを飛ばす芸を教えてやれば、一時は世界チャンピオンになれたかもしれませんな。
引用はこちら。
英海軍つながりでもう一つ。
英海軍はすでに3年前、基幹システムにWindowsを採用することを決定していたが、システム構築を請け負っていたAMS社は、新しく配備される45式駆逐艦用に、Windows2000ベースの戦闘管理システム(CMS:Combat Management Systems)を準備している。(報道記事はこちら)
内部的には、50ページに及ぶ意見書を提出して、Windowsが基幹システムとしては不適当で、Unixベースのオープンソースシステムを採用すべきことを主張した技術者もいた。外国企業の製品に戦闘管理を任せることや、マイクロソフト社自体、セキュリティに関しての保障をしていないことが理由であったが、それらは入れられず、Windowsに一本化されることになった。
仕様が完全に公開されていないようなシステムに、軍の活動管理を任せていいのかな、というのは当然の不安だと思うのだが、それが通らないというのが不思議である。バックドアだってあるかも知れんのに。オープンソースってことは丸裸のシステムなんだろうから、そんなもの危険に決まっているというような意見が反対理由らしいのだが、そりゃちょっと違うんではといいたい。
すでにこの6月、英海軍は攻撃型原潜トーベイにWindows2000ベースのコマンドシステムを搭載完了しており、順次他の原潜にも拡大されることになっている。今度の駆逐艦への導入は、既定の方針が着実に進んでいることを示している。それにしても、Windows2000はまだベターな選択。XPならいちいち認証がいるから、ちょっとPCのハード設定をいじっただけで、ユーザ情報を再登録しないといけないことになる。それでは軍事行動上、かなりまずいことになりそう。
ちょっと検索してみたが、あまり報じられていないようで、日本語の関連記事はこちらしか見つからなかった。キョービ、ゲームも実際の戦闘も、Windowsマシンでやるというのは当たり前のことなのかなぁ。
八月下旬、元英海軍の潜水艦艦長、ビル・ジュエル氏(90)がロンドン郊外にある軍養護施設(そんな物があるんですな)で死亡した。ジュエル艦長は第二次大戦中、もっぱら潜水艦を利用した極秘任務に従事しており、フランスの要人の亡命とか、ヴィシー政権との秘密接触などで知られるが、とりわけ「挽肉作戦」と呼ばれる謀略を行ったことで有名であるそうだ。(参考記事はこちら)
1943年夏、連合軍はシシリー島に侵攻し、そこを基点にしてイタリア本土に上陸したのだが、それに先駆けて行われたのが「挽肉作戦」であった。ジュエル艦長は肺炎で死んだウェールズの浮浪者に英海軍の制服を着せ、その手首には手錠でブリーフケースをつなぎ、その中にはニセのコルシカ島とサルディニア島への連合軍上陸作戦計画書を入れておいた。救命胴衣をつけられたその死体はスペインの沖に浮かべられ、それを回収したドイツ軍はその防衛作戦を変更したとされるのである。
この話は1956年、"The Man Who Never Was"として映画化されている。IMDbで10点満点中7.1という評価を得ているので、結構出来はいいのであろう。私もどこかでこの映画のTV放映を見たような気がする。しかし、これとほとんど同じようなノルマンディ上陸作戦に関しての類縁の話なら、山ほどTVドラマ化されたものを見た事があるように思うのだ。
60年代なかば、ビック・モローが主演した「コンバット」というヨーロッパ戦線物のTVドラマがはやり、二番煎じもかなり公開されていて、そのうちのどれかであったか、単発のTV映画だったのかも知れない。はっきりと覚えているのは、ドイツ兵の死体に米軍幹部の制服を着せ、例えばシュミットならスミスという風にリアルに名前まで付け替えて輸送機にのせ、ドイツ軍支配地域の近くに不時着させるというのがあった。将校はカレー近くに連合軍が上陸するという、ニセ作戦指令書を持っているのである。
ほかにはスパイ物で、上陸地点をフランスのレジスタンスに伝える役割を持って潜入させた諜報員を、わざとチクって捕まえさせるというのもあった。拷問のあげく、諜報員はその上陸地点を告白してしまうのだが、それははじめから目くらましのニセ情報なのであった。その二つとも、作戦名にはなんか食い物の名前がついていて、「その美味さに、思わず手を出すというわけです」という風な、登場人物のセリフがあったような気もするが、なんせ40年前のことなのではっきりしないのだった。
そういうフィクション(なのかどうかしらないが)の原型になった事実があった、ということのよう。"Mincemeat"(挽肉)というのは、そんなに思わず手を出してしまうほど魅力的な食材なのか、とちょっと考えないでもないが、相手はソーセージには目のないドイツ人なのでこれでいのかも。なんであれ、この程度の謀略をえらく大層なものののようにいうのは、イギリス人、本質は無茶エグのくせに、カマトトが過ぎるのではないかな、というのが正直な感想。
こちら経由。
付記:上の二つのプロットはもしかしたら同じドラマで展開されていたのかな、なんていう気もする。二段構え作戦だったというわけ。部分的映像は覚えているんだが、全体的なところは忘れてるものですな。
トップページにMovable Typeを持って来る形にサイトを改装。ついでにバージョンアップをしようとしたのが大間違いで、終日エラー対策をやり続ける羽目になる。本家英語版バージョン3.1に、篤志家が開発してくれた日本語パッチを当てただけでは、今までのデータをインポートするといろいろ妙なことが起こるのだった。悪戦苦闘の末、結局日本語版3.01に落とすことで問題解決。なんもわかっとらんのに、エキスパートの工夫をさらに改良するなんてこと、出来るわけがないのである。
まだトップのお飾りグラフィックを作っていないので、えらく素っ気ない表示だけど、まあそのうちゆっくり付け足す予定。リンクがおかしくなっているところや、アクセス不能になっているページもあるかもしれないので、リポートいただければありがたい。ちょっと見たところでは、携帯電話対応CGIが動かないけれど、これ、だいぶ前からアウトにになってたのかもしれないですなぁ。
追加:CSSで決まったタイトルやレイアウトを作ろうと思っていたが、付け焼刃勉強では歯が立たんので、さし当たって今までの表紙の一部を流用しておく。なんか、えらく座りが悪いぞ。
二次大戦中の英国首相、チャーチルにはこんな逸話が語り継がれているそうだ。彼は子供の頃、スコットランドの湖で溺れ、危うく死ぬところだった。それを救ったのが地元の貧しい農家、フレミング家の息子、アレックスである。チャーチル家はアレックスの両親に、謝礼の金銭提供を申しいれたが彼らは固辞した。そこでチャーチル家は、アレックスの学費を負担することにしたのである。
アレックスは素晴らしい成績で学業をおさめて細菌学者となり、1928年、ペニシリンを発見する。1943年、首相となっていたチャーチルは風邪をこじらせて肺炎になり、危うく命を落とすところであったが、それを救ったのはペニシリンであった。チャーチルは、子供の頃命を助けられたアレックス・フレミングにまたも救われたのである。
この話は1950年にアメリカで出版されたキリスト教系の道徳読本に載っていて、かなり有名なのだというが、「よく出来た話が本当であることは滅多にない」("Too good to be true")という原則からすれば、ガセである可能性はたかい。実際、チャーチル顕彰団体(?)のサイトによれば、これは部分的事実と適当なホラをつなぎ合わせた作り話であるとのこと。
いわく、チャーチルがスコットランドで溺れ死にかけた事実はない。ペニシリンを発見したアレキサンダー・フレミングがスコットランド出身であるのは事実ながら、チャーチルより7歳年下のこの未来の学者とチャーチルが子供時代に出会ったことはない。戦時中にチャーチルがわずらった肺炎はサルファ剤によって治療され、ペニシリンは使われなかった。英国でも少量の精製がやっと可能になったばかりで、首相にも回ってこないほどの貴重品だったらしい。
もっとも、チャーチルはサルファ剤を服用するとき、ウイスキーかブランデーと一緒でないとのまなかったらしい。看護婦には「人は薬のみにて生きるものにあらず」などとジョークを飛ばしていたらしく、「肺炎で危うく死ぬところだった」というのはかなり怪しい。このニュースは南米経由で当時の敵国日本にも伝えられ、「チャーチル ペニシリンで命拾い」という新聞記事が出たそうだ。敵味方とも実用化に向けて必死に開発していたペニシリンだったので、首相たるもの使われたに違いないという憶測がこういう記事になり、めぐりめぐってフレミング博士との因縁話が創作されたのだろう。
じゃあ、二人は全く出会ってもいないのかというとそうでもなく、戦争も終わった1946年、チャーチルはブドウ球菌感染症にかかり、フレミング博士のコンサルテーションを受けたのだそうである。ところが、彼の感染菌はペニシリン耐性であったそうで、このときもペニシリンは投与されなかったということである。
ペニシリンが実用化されてわずか一年かそこらで、すでに耐性菌が存在していたというのがこの話の教訓。
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以上は別館の方に9月2日付けでアップしたが、MT作動不能という状況での緊急避難だったので、こちらに再アップ。別館のほうはバカニュースと、面白ウェブ紹介という方向で特化させようかな、と。
MTの体裁を一部変更。今までなかったカテゴリー別アーカイブを作るようにして、そちらへのリンクを表示した。今後は月に一度のサイト更新はヤンペ、ということにするつもり。個々の記事にカテゴリーの表示がないので、なんとなくおかしいけれど、まぁ、そのうちおいおい修正するということで。トップページもそのうちこちらにするつもりなので、ちょっと公開休止にする期間ができるかも。。基本的には省力化ということだけれど、流行というのが一番の理由。