« ヒラリー・クリントンとシュワルツネッガーの会話 | メイン | シュワちゃん知事、屍姦禁止法制定 »

2004年09月12日  月経前症候群(PMS)は男性にもある? [医学・科学関連]

今月上旬にスコットランドのエジンバラで開かれていた、英国心理学協会の場で報告された女性研究者の研究内容が話題を呼んでいる。ダービー大学心理学教室の講師、エイミー・オービーラックは、男女50名ずつから得た聞き取り調査をもとに、月経前症候群(pre-menstrual syndrome:PMS)と呼ばれる体調変化は、女性だけでなく、男性にもしばしばより強い症状として現れることを明らかにした。

オービーラック講師によると、月のうちある時期に限って周期的に増悪する気分変調、集中力の低下、痛みといった症状は男女問わず観察されるのだという。男性の場合は周期的であっても、それに関係付ける身体的周期現象がないため、単なる疲れとか体調不良として見過ごされてきた。女性の場合は月経周期というはっきりした現象があるため、それらの変化はホルモン変化のためだと誤って関連付けられてきたのだという。

研究チームは、これらの周期的変化の背後には、ホルモン周期とは別の原因、例えばある種の感染のような、今のところ知られていない病因があるのではないかと考えており、今後の研究がすすめられるべきだとしている。オービーラック講師の言によると、「原因がはっきりするまで、さしあたって月経前症候群の男性には、チョコレートがよく効くとお勧めいたしますわ」とのこと。

以上、あちこちの報道をまとめてみた。100人程度の調査から結論するのには少々大胆すぎるような気もするが、たしかに慢性うつ状態の人などをみていると、月のうち数日症状が増悪することは、男女を問わずよく見られることである。相手が女性なら「まあ、月経も関係するでしょうな」などと常識に逃げ、男性の場合には「多少の波はあるでしょう」などとゴニョゴニョ誤魔化すのもよくやること。

一方で関連付けやすいところに結論を持っていき、一方では「いろいろある」で済ませているのは、真理探究にはあまりふさわしくない態度であるといえよう。この研究が、気分や体調の波を来たす状態一般に関するブレイクスルーにつながるかもしれないなと、ちょっとを期待しておこう。

参考報道記事はいくつかあるのだが、もっぱら「男性にもPMSが」という感じでもう一つまとまりないのがこちら。カンファランス発表前の記事で、「PMSはホルモンと無関係」という視点が中心なのはこちら。短くまとまっているのがこれ。オービーラック講師(実はAubeeluckの読み方、よくわからん)の紹介はこちら

投稿者 webmaster : 2004年09月12日 23:47

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/209