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2004年度イグ・ノーベル医学賞受賞論文の紹介。残念なことにネットでは要約しか読めないが、それでも充分イグ・ノーベル賞受賞理由が理解できる一品である。以下、要約の要約。
本論文は、カントリー・ミュージックと大都市地区の自殺率との関連を追求したものである。カントリー・ミュージックは、夫婦不和、アルコール問題、失業といった自殺危険率の高い集団に見られる主題を扱うため、自殺へと向かう気分をあおる可能性があるとされる。
49の都市での逆行的分析によれば、カントリー・ミュージックが放送される時間が長ければ長いほど自殺率は増加することが示された。この傾向は他の要因、離婚率、都市の位置、貧困度、銃規制の程度などとは独立したものであった。カントリー・ミュージックのサブカルチャーが存在している場合は、さらにこの関連が強化される。著者たちのモデルは、都市部白人の自殺率変異の51%を説明できる。(以下は繰り返しなので略)
この論文は当時結構論議を呼んだようで、著者たちの示した統計がかなり恣意的で、同じデータを使っても全くカントリー・ミュージックと自殺率増加なんて結論は出ないぞ、という批判論文が出ている。どうも「都市部の自殺率」というあいまいな定義をいいことにして、都合のいいデータばっかり集めたとされるらしい。
同じ著者たちは、2年後、音楽ジャンルを変えて「ヘビーメタル・サブカルチャーと自殺」と言う論文を出している。これは50都市での「ヘビーメタル・マガジン」という雑誌の購読者数と、そこの自殺率を比較するというもので、ヘビメタ・サブカルチャーが強固な都市ほど、若者の自殺率が高くなることを示した。この論文も「著者たちのモデルは、都市部の若者の自殺率変異の51%を説明できる」とされている。
同じ著者は2000年にはブルース愛好者の自殺率を調査し、2002年にはオペラファンの自殺率について検討している。前者には自殺率の増加はないとし、後者には2.37倍の自殺親和性を見出している。なお、著者は自殺率への影響要因として、信仰心をもっとも重視しており、カントリーミュージックやヘビメタの愛好者は信仰心が薄いとし、ブルースの場合はそうではないという。じゅあオペラファンは一番信仰心が乏しいのかということになるのだが、その辺は歯切れが急に悪くなるのが笑いどころですか。
Stack S. et al"The Effect of Country Music on Suicide ":Social Forces, September 1992 71(1):211-218.
Stack S. et al "The heavy metal subculture and suicide":Suicide Life Threat Behav. 1994 Spring;24(1):15-23.
Stack S."Blues fans and suicide acceptability":Death Stud. 2000 Apr-May;24(3):223-31.
Stack S. "Opera subculture and suicide for honor.":Death Stud. 2002 Jun;26(5):431-7.
投稿者 webmaster : 2004年10月03日 21:50
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ちょっとおうかがいしたいのですが、私は演歌が好きです。こぶしがなんともいえないのです。特にサブちゃん(北島三郎ちゃん)の祭りの歌なんかじっとしてられないのですが、この場合、率はどうなってるのでしょうか?
投稿者 みんみん : 2004年10月06日 23:52
平和賞は受賞することがネタ、それ以外は研究そのものがネタというわけですね。
本家と同様に。
投稿者 iku : 2004年10月04日 12:19