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アメリカ合衆国皇帝というと、ノートン一世という不世出の皇帝が世に知られる。1859年9月18日、ノートン一世は新聞社各社に一方的に戴冠宣言を送りつけ、合衆国皇帝に即位したのである。1880年の皇帝崩御の後、その皇統はだれにも受け継がれていない、なんて以前書いたことがあるのだが、貴種がこの世から絶えることなどないようで、1996年、シーザー・セント・オーガスティン・ド・ボナパルトなる皇帝が即位していたのだった。
ロサンジェルスに住むボナパルトは、1996年に時のクリントン大統領に宣戦布告をつきつけた。新聞記事からは宣戦布告の理由がもう一つはっきりしないのだが、クリントン大統領はそれになんら対応せず、ボナパルトは合衆国の統治権は自分に移ったと一方的に宣言し、晴れてアメリカ合衆国皇帝を自称することになったのである。
ボナパルト皇帝によると、彼はすでに1994年の段階で2001年の9・11テロを予見しており、クリントンとブッシュに対して数多くの警告を送っていたのだが、彼らはなんら対策をうとうとしなかった。1996年に即位してからも、彼の統治はなお充分に実現されているとはいえないため、彼は2000年に引き続き、世界史的にも稀な義挙に打って出ることになったのである。
それはアメリカ合衆国大統領選に、合衆国皇帝でありながら出馬するというものである。アキヒト天皇がコイズミさんの対抗馬になるようなものだ。空前絶後といわずしてなんであろう。彼の主張を読んでみても、もう一つ何を言いたいのか判らないが、人々がニセの自由と意識におぼれている現状への、憂国の熱情だけはなんとなく感じないでもない。
合衆国大統領選が、ブッシュ対ケリーだけの問題であるかのように報じているマスコミの偏った報道に毒されることなく、深遠なレベルの選挙戦も戦われていることを少しでも知ってもらおうと筆をとった次第である。それにしても、ボナパルト皇帝のポートレートは、なんか遊園地にあるような、記念写真用に顔だけ出す書割看板で撮ったみたい。
なお、全候補者の一覧はこれ。70人以上も立候補しているんですなぁ。供託金いくらなんだろう。皇帝やら酋長やらがいるなかで、はじめからプレジデントなんて自称しているイカレた野郎がいるわと思っていたら、何のことはないブッシュさんだった。
投稿者 webmaster : 2004年10月07日 21:29
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