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2004年10月08日  シカゴ大火勃発の日 [今日は何の日]

o_leary_cow.jpg1871年、10月8日の夜、シカゴ市南西部に住んでいたオレアリー夫妻の家の納屋から出火。火は二日間燃え続け、シカゴ市の大半を焼き尽くした。この火事のため300人近くが死に、1万人が焼け出され、当時の価値で1億9千2百万ドルの被害がもたらされた。

皮肉なことに、出火元の納屋があったオレアリー夫妻の家は焼け残った。この火事はオレアリー夫人が、納屋で飼っていた牛の乳を搾ろうとして置いた明かり用のランタンを、牛がけっとばして起こったのだという言い伝えがあり、それを歌った童謡まであるそうな。そういえば、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの実験的アルバム「スマイル」というのに、こういう題の曲があったような気がする。その童謡をアレンジしたのかどうかは知らないが*。

夜遅く、みんなベッドにいるころに
オレアリー夫人は納屋でランタンともしてた
牛がそいつを蹴っ飛ばし、ウインクして言うことにゃ
街はホットな一夜になるぜ!

ネットをちょっと一回りすると、このオレアリー夫人の牛の話はかなり有名な伝説であることがわかる(こことかこことか)。シカゴ市当局は大火の翌月から関係者を集めて調査会を開いており、オレアリー夫人は当夜早くベッドに入っていて、火事とは無関係であることを確認しているのである。彼女も、その哀れな牛たちも、無実であることは公式的に証明されている。

しかし、火元でありながら家が焼け残ったという幸運が、人々のやっかみというか、想像力を刺激したらしい。オレアリー家の納屋の焼け跡に、壊れたランタンの残骸があったなどという流言が広がり、それを興味本位に取り上げた新聞記事のおかげで、オレアリー夫人とその牛が大火の原因であるかのような俗説が成立してしまった、ということらしい。

本当の出火原因についてはいろいろと推測されているが、はっきりしたことは判らないらしい。近所の悪ガキが納屋に入り込んでタバコをすっていたからだ、というような説もあり、その悪ガキが責任逃れのために夫人と牛の話をでっち上げたとも言われる。何であれ、人間の想像力は、事実なんていうものよりもよっぽど強力なものだという実例であろう。

なお、火事で焼け落ちたシカゴには、当時の建築家たちが争ってあつまり、シカゴ派と呼ばれるグループを形成し、その後のアメリカ近代都市の原型を作るにいたる。亡くなった方々はお気の毒であるものの、万事塞翁が牛、というやつの典型であろう。馬だったっけ?

*某手段でブライアン・ウィルソンの"Mrs. O'leary's Cow."の試聴用ファイルを手に入れて聞いてみたが、中途半端にプログレッシブな実験曲でした。歌詞もなく、童謡というか伝説ににインスパイアされた、というようなものみたい。

投稿者 webmaster : 2004年10月08日 20:33

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