« 「カウンセラー」って何するの? | メイン | 火星人来襲の日 »
今朝の新聞に、カリフォルニアのバイオ企業が遺伝子操作による「低アレルギー猫」の販売予約を始めたという記事が出ていた。ウェブでは今のところここに記事がある。「ジーン・サイレンシング(遺伝子発現抑制)」という技術で、猫の皮膚や唾液腺に含まれるアレルゲン蛋白生成を抑制するのだそうな。
人間にとって都合の悪い蛋白であっても、猫にはなんらかの必要があるから産生しているのではないかなと思うのだが、違うのかな。遺伝子操作というのは理屈はわからんでもないのだが、ネガティブなものは取り除けばいいという単純な発想がバックにあるような気がして、今ひとつ不安である。例えば家を建てるとき、悪臭の原因になるからといって、トイレとゴミ捨て場を設計図から外すのと同じではないのだろうか。
その意味では、クローン技術はちゃんと生存していた個体遺伝子のコピーを作るだけだから、まだ受け入れやすい。もっとも、遺伝子だけいじれば個体が再生できるような、ちょっと魔術的技術として理解されているが、あれは体細胞核を卵細胞の細胞質内に埋め込むという、今のところはかなり当たり外れの大きい作業の結果なのであって、別に遺伝子だけを操作しているわけではない。
恐竜のDNAをカエルの卵細胞に埋め込んだら恐竜が出来るというものではなく、もし似たことをやろうとすると、恐竜の体細胞と恐竜の卵細胞を調達してくる必要がある。そんなことが可能なら、誰もわざわざクローンで恐竜なんか作らないのは当たり前。今のところ、というより多分この事情は、ちっとやそっとの技術革新では乗り越えられないだろう。
記事にはクローン猫をオーダーで作るという商売をもくろんでいるところも紹介してあるが、たしか、そうして作ったクローン猫は、コピー元とはまるっきり模様からして違ったりしたはずである。死んだ愛猫のコピー提供という商売をするつもりだったのに、似ても似つかぬ猫しかできないというのはかなりまずそう。
低アレルギー猫のほうは、いまから金を集めて実際に猫が提供されるのは2007年というのがなんとなく怪しい。ここは多額の予約金(猫一匹が37万円で、予約金が2万6千円)をせしめてドロンするつもりだ、というのに2万6千ガバス。
投稿者 webmaster : 2004年10月29日 22:33
このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/250
猫好きでも猫が飼えないアパート暮らしなので、猫画像収集とか猫の写真集とかに手を出してしまいます。
猫は毛づくろいでペロペロ体を舐めますから、唾液の中にアレルゲンがあってもおかしくない気はします。もちろんハウスダストなどが原因の可能性もありますけれど。
実際に一匹でもそういう猫が作られていれば信憑性もあがりますが、やっぱり資金集めだけなんだろうなぁと思います。
投稿者 ねこまんま : 2004年10月30日 11:40
猫アレルギーで猫好きである私の体験によると、外飼いの猫はすべからくダメですが「家飼い」で「しょっちゅう洗われてる」ニャンコは触っても大丈夫でした。アレルゲンは猫のフケやダニの死骸と言う話を聞いたことがあるので、わざわざ「品種改良」せんでも、洗うだけで充分かと思われます。
投稿者 温泉カワセミ : 2004年10月30日 00:36