« 錯覚2題 | メイン | 自信は災いのもと »
2000年の暮れごろ、アメリカであちこちの掲示板サイトに、John Titorと名乗る男からの書込が相続いた。多分タイターと発音するのであろうその男は、自分は2036年からやってきた時間旅行者であると主張した。彼は自分の祖父が開発にかかわっていた、1975年に市販された世界初のポータブルコンピュータであるIBM5100を手に入れるために未来からやってきたのだと。
何でも、そのコンピュータには2036年までは明らかにされなかった特殊な機能が内蔵されていて、それを利用してコンピュータシステムのさまざまな問題点を解決できるのだという。メモリ一杯一杯にして64kというPCに、タイムマシンまである未来テクノロジーが解決できない問題を託すというあたり、ちょっと無理がありすぎる感が強い。
タイターによれば、今後30年ぐらいの間に、世界は大きく動くのだという。まず2004年、合衆国大統領選挙をきっかけにして国内の緊張が高まり、翌年には内戦がはじまる。これは2012年まで続き、米国経済はすっかり疲弊し、合衆国政府は解体してアメリカ連邦帝国が樹立される。
2015年、ロシアが連邦帝国とヨーロッパ連合、中国に対して核戦争を仕掛け、30億人の死者を出した末、戦争はロシアの勝利に終わる。ロシアの援助によって新合衆国政府が打ち立てられ、合衆国は小さなコミュニティの連合からなる社会主義国となる。2034年、GEがタイムマシンを実用化し、タイターはその2年後、2000年にやってきた。その目的からすれば、1975年でないのがよく判らんが。
予言の内容は出来の悪い近未来SFそのもので、矛盾点がありすぎ、ほとんどの人はこれを痛めのジョークとして楽しみ、いつしか忘れていったのだが、彼の予言(っていうのかな、こういうの)が始まった年が過ぎようとして、なんとなく当たっていないでもないという気分も出てきて、ちょっと話題になっているというところのようだ。
何しろ、今度の選挙の州ごとの勝敗地図が、ほとんど南北戦争前の対決図式と同じだとささやかれるのである。カナダの移民局サイトには米国民からの問い合わせが殺到しているとも言われ、近い将来国境はこうなるのではといわれるほどである。なるべく馬鹿馬鹿しい話を持ってきて、笑ってなかった事にしたがる気持ちもわからんではない。
投稿者 webmaster : 2004年11月14日 23:05
このエントリーのトラックバックURL:
http://med-legend.com/mt/mt-tbcba.cgi/263
このリストは、次のエントリーを参照しています: 時間旅行者の予言:
» アメリカの勝敗地図 from ときめきblog
まずは、下の2つの地図を見ていただきたい。 これらは、表題にあるようにアメリカの... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2004年11月17日 01:57