「四畳半神話大系」(森見登美彦:大田出版)を読む。作者は「第十五回日本ファンタジー大賞」を受賞した人なんだそうで、本屋の店頭に置いてあったら、まずこの帯宣伝に阻まれて買うことはなかったであろう。毎日新聞の書評欄で誉めてあったので、血迷ってアマゾンに注文したような記憶があるが、それを悔やんだほうがいいのかグッドチョイスだったと満足すべきか、イマイチ判断しがたい。
京都大学とおぼしい大学に在籍する21歳の男が、同じおんぼろアパートにすむ怪しい先輩や、妖怪じみた同級生、そこそこ愛らしい女子学生、酔うとすぐに理性を無くす年上の女性などという、限られた登場人物とおりなす、言うならばパラレルワールドSF物語といえる。必要以上に細かな京都の街の道筋の描写と、しつこいまでの繰り返し記述がそれなりのスタイルを作り出しているのだが、どうもどこかで読んだような感覚が付きまとう。というのも、この手の文章スタイルはしばしばネットでお目にかかるからで、これはコピー&ペースト機能が生んだ文体ともいえるであろう。
物語構造は、入学時に勧誘されたサークルの選択で分岐した4つの人生(と言うほどのものではない自堕落な学生生活なのだけど)を、それぞれの可能性が微妙に交じり合い、影響しあうさまを描いたというものだ。ロレンス・ダレルの「アレキサンドリア・カルテット」へのオマージュがこめられたものなのかなと、はじめは思い、今もある程度はそう信じている。何より、主人公はさまざまな可能性の分岐の中でも同じように不細工にのた打ち回る第一人称者ではなく、登場人物たちが暮らしている街=京都であると言うところが同じだと思える。
もっとも、「アレキサンドリア・カルテット」がその舞台の街を、ほとんど架空の都市であるかのごとき理想的な描き方をしたのに対し、こちらは京都を小汚いボロアパートが建つ、バックの書き割りにふさわしい街という程度の正しい描写をしていると言う違いはあるのだけれど。
投稿者 webmaster : 2004年12月26日 23:08
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森見氏が実際に生活していたのは プロフィールにあるとおりの 山とテレビ塔が有名な市ですね。
そのうちに 登場人物に『マユミ』なんて女性を登場させるかも。(わかるかな? ヒント―地名です)
それにしても 賞金500万円って いいですね。
歌手の「あゆ」やマラソンの「みずき」と同学年。
森見氏 今ごろ 印税と賞金で リッチな生活を 京都ですごしているかも しれませんね。
投稿者 藍i : 2004年12月30日 11:38
ってことは、学○前の登美ケ丘?世の中せまいものですね。森見氏が出た学校は私が落っこちた中学高校ですわ。
この作者、悲惨な学生生活を送ったことをネタにしているけれど、ライフル射撃なんかのサークルに属し、結構ナウなキャンパスライフを送ってたみたいです。無茶苦茶ヘタクソだったようだけど。
投稿者 Webmaster : 2004年12月29日 13:01
森見さん ご紹介いただいて ありがとうございました。名前を見ただけで、近所の方と思ってましたが、やっぱり。 本名は剛士さんですね。あの近くは “とんび”“トビ”が飛んだと言い伝えられた地名から名付けられた地名が多いのですよ。
中学高校は 『へぇ~』という番組でおなじみのヤッシーこと 八嶋智人と同じ学校出身ですね。 (名簿を見て確認しました)
八嶋さんは『カムカム ミニキーナ』という劇団で クラスメートの松村武と演劇活動をしています。
八嶋氏と 森見氏 同じ所で6年間過していますね。笑いのセンスが似ているかも。
投稿者 藍i : 2004年12月28日 13:42
作者の森見登美彦さんって お若い人なのですね。79年生まれというと まだ25歳の大学院生。
この人の名前 ペンネームかな?(出身地近くに そういう地名があるので トミ→登美)
京大農学部卒ということは バイオが得意な理科系の頭脳を持った人? 管理人様の頭脳と 構造が似ているかも。
若いのにもう2冊目の本を出版なのですね。
投稿者 藍i : 2004年12月28日 12:30